鈴木敏夫のジブリ汗まみれを文字起こしするブログ

ポッドキャスト版「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」の文字起こしをやっています。https://twitter.com/hatake4633

鈴木敏夫のジブリ汗まみれ:川村元気×鈴木敏夫 プロデューサー対談!

 2014年1月17日配信の「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」です。

 

ラジオ音源

http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol299.mp3

 

川村:「風に吹かれて」を読んだんですけど、面白かったです。

鈴木:あ、そう!読んだの?

川村:読みましたよー。いま日本で1,2番に鈴木敏夫に詳しい人間になってますね。文献読み漁ってきました。

 

ーナレーションー

 

今週の「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」は、「告白」「悪人」「モテキ」「おおかみこどもの雨と雪」などの話題作映画をプロデュースした川村元気さんと鈴木さんのスタジオジブリ本社で収録したプロデューサー対談をお送りします。

 

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アイフルホームの大竹俊夫会長と鈴木さん、藤巻直哉さんとモノづくり、家づくりについてのお話です。(後編)

2013年11月1日配信の「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」です。

http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol292.mp3

 

ーナレーションー

 

鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」。

 

今週も先週に引き続き、スタジオジブリ高畑勲監督最新作『かぐや姫の物語』とのコラボCMを製作したアイフルホームの大竹俊夫会長と鈴木さんと藤巻直哉さんとの、スタジオジブリ本社で語られたモノづくり、家造りについてのお話後半です。

 

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アイフルホームの大竹俊夫会長と鈴木さん、藤巻直哉さんとモノづくり、家づくりについてのお話です。(前編)

2013年10月31日配信の「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」です。

http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol291.mp3

 

 鈴木敏夫以下鈴木):なんで皆で藤巻さん待たなきゃいけないの?

大竹俊夫以下大竹):結構待つよな?彼が来るまでな?

女性:二人で一時間くらい藤巻のトイレを待ってたことあって。

大竹:そうそう。

鈴木:でもこういう人がいるとホッとしますけどね。

大竹:ですね。

鈴木:なんていうのか人間って負の部分と正の部分ってあるけれど、全部負の部分の人必要なのよ。いや本当に。 

大竹:あの人といると段々と暖簾に湯通しみたいな感じで、結構柔らかく見えるんだよね。彼。

鈴木藤巻直哉さん。 

藤巻直哉以下藤巻):俺の話(笑)

鈴木山本周五郎の小説で映画にもなった作品で、役所広司が同心で悪い奴を捕まえる人なんですけど、江戸にある町があって、世の中のものを全部清廉潔白には出来ないと。どうしても人間には負の部分が必要というので、世の中の悪いやつを1箇所に集めちゃおうと(笑)そうすれば、他が全部綺麗になるじゃないかと。そこの取締役で役所広司がやる話で。

大竹:何か読んだことあるな。

鈴木:タイトル今出てこないんですけど、その悪いのを全部集めたみたいなのが藤巻さんでしょ?

藤巻:(笑)そこ?!(笑)

大竹:なるほどね。

藤巻:ひどいじゃん、それ!

 

ーナレーションー

 

鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」。

 

今週と来週は、スタジオジブリ高畑勲監督最新作「かぐや姫の物語」とのコラボCMを制作したアイフルホームの大竹俊夫会長と鈴木さん、藤巻直哉さんとのスタジオジブリ本社で語られたモノづくり、家造りについてのお話です。

 

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世界を読み解くもうひとつの物語?中国化とは?<後編> ゲスト 與那覇潤さん、川上量生さん

2012年9月19日配信の「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」です。

http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol231.mp3

 

 

鈴木敏夫以下鈴木):ジブリの作品ってね、DVDとビデオをディズニーさんにやっていただいてるんですよ。それを推し進めたのは僕なんですけど、実は社内から大反対運動があったんですよ。

 

那覇以下與那覇):あ、そうでらっしゃるんですか。

 

鈴木:なんでかっていうと、ジブリのトトロのマークの前にディズニーのマークが出るのかと(笑)

 

那覇:あーー。

 

鈴木:僕びっくりしちゃってね!それ何がいけないのって(笑)例えば、僕らの映画を国内で公開するときに東宝のマークが入るんですよね。

 

那覇:なるほど。

 

鈴木:それは東宝が配給するからですよね。配給する会社がその頭にくっつけるっていうのは僕にとって当たり前なんですよ。でも皆はそう解釈しない。

 

那覇:(笑) 

 

鈴木:これじゃあディズニーに乗っ取られた感じだと。

 

川上量生以下川上):ジブリを日本の宝みたいに思ってる人、すごく多いと思いますね。

 

那覇ジブリナショナリストですか。

 

ーナレーションー

鈴木敏夫ジブリ汗まみれ。

 

今週も先週に引き続き、愛知県立大学准教授で歴史学者の與那覇潤さんをお迎えして、ドワンゴ川上量生会長そして鈴木さんとともに、歴史について考えていきましょう。

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世界を読み解くもうひとつの物語?中国化とは? ゲスト 與那覇潤さん、川上量生さん<前編>

2012年8月2日配信の「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」です。

http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol230.mp3

 

鈴木敏夫以下鈴木):まぁ元はね川上さんが「中国化する日本」って読んでいて。なんとなく気になって買おうと思ったら、Amazonだったから「帝国の残影」が出てきて。

 

那覇以下與那覇):同じ著者のものが出るわけですね。

 

鈴木:それで2冊買ったんですけど。

 

那覇:いや、恐縮です!

 

鈴木:どっちから読もうかなーと思って。やっぱり僕は映画が好きだから小津安二郎に惹かれたんですよね(笑)

 

那覇:いやいや!

 

鈴木:それで読んでちょっとたまげましたよね。とにかく小津さんの映画の見方ですけど、戦前作ってきたもの、戦後作ってきたもの、その間に中国へ兵隊として行っていた。そのことによって戦後彼がどういうものを作ったかというときに、各作品から戦争に関するセリフを全部引っ張り出して。

 

那覇:そうなんですよ(笑)そういうことをやって(笑)

 

鈴木:僕あれ本当に驚きましたよ!

 

那覇:いや、光栄です!

 

鈴木:それと過去、小津さんのことって、色んな人が評論書いてきたでしょ?

 

那覇:そうですね。

 

鈴木:大概奉るだけで、実は分析はほとんどない。外人の方はちょっと違うけれど。そういう中であれ知らなかったんですけど、「暗夜行路」。

 

那覇志賀直哉の。

 

鈴木:あれを一冊持っていって、戦後帰ってきて色んなものを作ったけれど、それの翻案である。断定してたでしょ?

 

那覇:はい。でもあれはもう指摘されてる方がいらっしゃるんですけども。

 

鈴木:あ、そうですか。 

 

那覇:逆に映画の素人だからああいう風に書けたんだろうなって思うことはありますね。歴史が専門で映画が専門じゃないので。

 

鈴木:色んな人の間違いも指摘してたじゃないですか!(笑)

 

那覇:いやいや!逆に映画に見入っちゃったら間違えるわけですよ。

 

鈴木:そうですよね。

 

那覇歴史学者っていうのは、意地悪だからひたすら文字資料を読んで、こいつここでこう書いてるけど、こっちはこう載ってるから食い違ってるぞ、とか。

 

鈴木:ある種「物」として扱ってるわけですね。

 

那覇:意地悪なことをするから、珍しく書けたのかなっていうのはありますね。

 

鈴木:使い分けが感心しちゃったんですよ。

 

與那:いやいや、とんでもないです。 

 

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ー番外編ー Tokyo Midtown prerents The Lifestyle MUSEUM ゲスト:鈴木敏夫 (後編)

音源です。

www.tfm.co.jp

 

今回は番外編として、「Tokyo Midtown prerents The Lifestyle MUSEUM」に出演している、スタジオジブリ鈴木敏夫さんの声を届けたいと思います。

 

この音源は、「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」2013年11月16日放送の内容と同じもので、今回は後編です。しかし、「汗まみれ」では割愛されている部分がいくつかあるので、今回はその割愛部分にフォーカスしていきたいと思います。内容は映画「風立ちぬ」についてです。

 

こちらの回と一緒に読んでいただけると、話が分かりやすいかと思いますので、ご一緒にどうぞ。

hata9715.hatenablog.com

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ー番外編ー Tokyo Midtown prerents The Lifestyle MUSEUM ゲスト:鈴木敏夫 (前編)

音源です

www.tfm.co.jp

 

今回は番外編として、「Tokyo Midtown prerents The Lifestyle MUSEUM」に出演している、スタジオジブリ鈴木敏夫さんの声を届けたいと思います。

 

この音源は、「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」2013年11月16日放送の内容と同じもので、今回は前編です。しかし、「汗まみれ」では割愛されている部分がいくつかあるので、今回はその割愛部分にフォーカスしていきたいと思います。内容は映画「風立ちぬ」についてです。

 

こちらの回と一緒に読んでいただけると、話が分かりやすいかと思いますので、ご一緒にどうぞ。

hata9715.hatenablog.com

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