はたけ の日記

ゆっくり生きよう。

鬼子

鬼子(おにご)

親に似ていない子供、異様な姿で産まれた子供。特に歯が生えて産まれた子供を指す。


【各地の慣習】

群馬県山田郡>
歯が生えて産まれた子供は、捨てて近所の人に拾っていた。

長崎県久賀島
33歳の時に娘を産むと、親に逆らう鬼子になるとされ、別の親に拾わされていた。

<江戸時代はじめころ 『徒然慰草』より>
「日本はおろかなる風俗ありて、歯の生えたる子を生みて、鬼の子と謂ひて殺しぬ」

<平安後期に書かれた『東山往来』より>
「家の女中が歯の生えた児を生んだ。これ鬼なり山野に埋むるにしかずと近隣の者が勧めるが、如何としたものだろうかという相談に答えて、坊主にするのが一番よろしかろうと言っている。すなわち以前は相応に頻々と、処々にこの様な異様の出来事があったかと思われるのである」

<1948(明応7)年、京の東山の獅子が谷という村の話 (『山の人生』より)>
「この家の女房三度まで異物を分娩し四番目に産んだのがこの鬼子であった。生まれ落ちたとき大きさ三歳子のごとく、やがてそこらを走りあるく故に、父追い掛けて取りすくめ、膝の下に押し付けて見れば、色赤きこと朱のごとく、両眼の他に額になお一つの目あり、口広く耳に及び、上に歯二つ下に歯二つ生えていた。父嫡子を喚びて横槌を持って来いというと、鬼子これを聞いて父が手に咬みつくのを、その槌をもってしきりに打って殺してしまった。人集まりて之を見ること限り無しとある。その死骸は西の大路真如堂の南、山際の崖の下に埋めた。ところがその翌日田舎の者が三人、梯子をかたげてこの下を通り、崖の土の少しうごもてるを見て、土竜鼠(むぐらもち)がいると言っておうこのさきで突いてみると、ひょっくりとその鬼子が出た。三人大いに驚いてこれは聞き及んだ獅子が谷の鬼子だ。ただ早く殺すがよいと、おうこを揮うてしきりに打ち、ついにこれを叩き殺した。

より詳しくはこちら→Wikipediaで検索「鬼子」

 

(引用:Wikipedia柳田國男・著「山の人生」)