はたけ の日記

ゆっくり生きよう。

読んだ本

 

生き延びるための思想 新版 (岩波現代文庫)

生き延びるための思想 新版 (岩波現代文庫)

 

なんでかわからないけれど、タイトルに力を感じたので読んでみる。

すると、 なんというかすごいエネルギーがある人だった。何かに噛み付いてる感じというか、怒りのようなものがあった。そこに共鳴・共感してるところがあったので、自分にもそういうところがあるんだろう。面白かった部分をメモしておく。

 

・戦争は、男が戦争という非日常にヒロイズムや男らしさを投影しているために起こる。

・女も、戦争に加担していた部分がある。ヒロイズムや男らしさを女が求めていた。

・作家の有吉佐和子さんのエピソード。

 「恍惚の人」という作品を書いたときに文芸評論家の平野謙さんと対談。恍惚の人とは今でいう認知症のひとを指すのだが、平野さんはオレはイヤだ、こんな状態になるくらいなら死にたい、とおっしゃった。それに対し有吉さんは「耄碌して、はたに迷惑かけても、わたしは生きてやろうと思います」と、言ったという。
・惚けて垂れ流しになってるわたしやあなたに、そのまんま生きていていいんだよ、といってあげるのが思想の役目。

・思想の多くは「死ぬための思想」だった。それは男仕立ての思想。それがヒロイズムや自己犠牲につながっていく。
・自己犠牲は、家族や恋人のためというのは口実で、ほんとうは自分が奉じている理念・思想のために行うもの。究極のマスターベーション
・選択縁の基本は「加入・脱退の自由」と「部分帰属」。あそこがダメならこっちがあるさという原則。自分の全部は全体に帰属させない。自分と集団を運命共同体にしない。
・「生き延びるための思想」とは、祈りに行く寸前でとどまった人の思想。彼岸ではなく「此岸」の思想。「よりよく死ぬため」の思想ではなく、「よりよく生きる」ための思想。

フェミニズムとは、弱者が弱者のまま尊重されることを求める思想
フェミニズムとは「女性解放のための思想と行動」
・女性学とは「フェミニズムのための理論と研究」
・女性学とは、女の経験の言語化であり理論化。
・学問とは「伝達可能な共有の知」

・問題とは「あなたをつかんで離さないもの」。上野さんにとってそれは「女であること」。
・弱者は強者と戦わなくてよい。戦えば、強い打撃をうけるだけ。強者になりたいものは戦えばいいが、弱者はそういうときには「逃げよ、生き延びよ」。
・女は基本的に弱者。子供を産んだとき、介護老人・病人を抱えたひとというのは、弱者となる。
・超高齢化社会は幸い。いままで強者であったひとも最後には老人となり、弱者を迎えるため。昔であれば50代で寿命を迎えていたため、強者でありつづけられた。しかし、老人が増え続けている現代では強者もいずれ弱者になるんだ、という想像力が必要となってくる。
・弱者にならないための努力ではなく、弱者になれる社会をつくる努力をしたほうがいい。

 一番衝撃を受けたのが「生きるための思想」「生き抜くための思想」という言葉

である。「死ぬ思想」というのはあったが、「生き抜く思想」はなかったというのである。その言葉を読んだときに、体の内側から何かが湧いてくるような感覚があった。

 

そして僕は強者ではなく弱者である。

んで、その弱者が強者のいる世界で強者に混じってサバイバルする必要がないということ。負け戦とわかっていながら突撃するって、考えてみるとおかしい。

僕、とてもじゃないけどサバイバルには向いていないキャラクター・気質なので、そこで頑張っちゃダメなんだ、と気づかされました。

何かいい方法を探そうと思います。弱者で生きていける方法を。うまいこと。