はたけ の日記

ゆっくり生きよう。

「歴史」の考え方。

 

すばる2015年2月号

すばる2015年2月号

 

 この中の小林秀雄の「歴史に就いて」という講演原稿が面白かったので、メモしておく。

 

・「歴史」とは、二度と繰り返すことができない。

・繰り返すものは「自然」。毎日陽が昇り、雨が降り、季節が巡ってゆく。自然科学という学問が発展したのは、自然が法則に則っとったものだから。法則とは証明ができるものをいう。

・「歴史」に関して、二度と繰り返すことはできない、一度しか起こらないんだ、ということを証明することはできない。反対に再び起こる確率というのは、その確率が0.0001%であるにしても確率論でいうと存在する。

・でも「歴史」はなぜ一度しか起こらないんだ、ということを追求したりはしない。なぜなら、それは人類がいままで経験してきた結果、そんなことは起こり得ないとわかっているから。

・人生は毎日同じことの繰り返しだ、という言葉があるが、正確に言うと同じ「様」なことの繰り返し。同じことは繰り返さない。

・「歴史的事実」とは、人類がつくりだすものであって、自然にできるものではない。墓石、記念碑は「歴史的事実」はなく「歴史的資料」。

・つまり「歴史」とは、人間が発明したものであり、神話。