はたけ のブログ

ゆっくり生きよう。

塵同然。

あてもなく、ふらーっと街を歩いていると、ふと途轍もない不安に襲われることがある。

 

そういうときは、耳にイヤホンをはめて音楽を聴きながら、この世界のどこにも属していないような感覚で歩いているときで、このままフワフワしながら生きていけないものか、と微かに頭のどこかで考えながらの突如の出来事なのである。心地よさのなか、突然訪れるのでノックのひとつでもしてくれたら、と思うのだが、そんな優しさは一度も見せたことはない。

 

不安とは、世界のどこにも属していない感を意味もなくじわーっと拡げていって、「あー自分はなんて非生産的な人間なんだろう。こんな役に立たない人間が社会に存在していていいのだろうか」という考えに至った際の感情である。

 

周りは何かに追われるように歩いている人ばかり。

お店には、服を売っていたり、食べ物を売っていたり、声を張り上げている人がいる。皆生きるのにこんなに必死になっている。とても美しい姿ではないか。翻って、お前のその醜態はなんだ。当てもなく街をブラブラ?このまま猫のように街を徘徊できないか?そりゃあ、わかるけれど、そうはいかないだろう。どうやって食べていくんだ。

 

とか、思っているうちに、ふと隣をみると自分の肩に手をかけて「どうも」と、不安がやってくる。

そんなときピースの又吉氏や町田康氏の著作を読んだり、頭の中で思い出していると、ああ、自分に似たような人はこの世界のどこかで、今日も生きているんだ、そうかそうか、と思うことにしている。何とも厚かましい人間である。

火花

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第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)

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テースト・オブ・苦虫〈1〉 (中公文庫)

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