はたけ のブログ

ラジオの文字起こしをしてます。現在は「高城未来ラジオ」と「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」をやっています。文字起こし専門のブログにしました。

高城未来ラジオ第一回・築地移転の真実ー原田勝さん(大力商店)前編

まずラジオ起こしをやるのは、高城剛さんのラジオ「高城未来ラジオ」です。

第一回なので、簡単にこのラジオの紹介をしておきます。

冒頭のラジオの紹介部分を、引用します。

 

こんにちわ。高城剛です。メールマガジン高城未来研究所のサウンドプロジェクトとしてはじまりました高城未来ラジオ。この番組では世界経済や社会の裏側、エネルギーや水と食物の真実、そして驚くべき最先端のテクノロジーなど、メディアではなかなか聞くことができない話題を、毎回多彩なゲストをお招きし、世界のさまざまな場所からお送りします。

 

ハイパーメディアクリエイター、という言葉や、メディアで出てる何となくのイメージで高城さんを見てると、とても勿体ないと思います。

 

彼の誠実さや優しさ、真実を知りたいという熱い思いは、声だけでもラジオ越しから伝わってきます。

 

実際に声を聴きたいのであれば、こちらからどうぞ。

第1回 築地移転の真実-原田勝さん(大力商店)前編 - 高城未来ラジオ

 

それではラジオの本編に入ります。

 

 

―高城のナレーション―

 

第一回目の今回は、世界最大の築地市場の移転問題です。

 

ゲストは築地仲卸老舗中の老舗、大力商店五代目社長・原田勝にお越しいただきました。

 

日本食の発信地として世界でも名高い築地で、今いったい何が起きているのでしょうか。

  

高城:原田さんは、五代目大力さんの社長でいらっしゃいますよね?

原田:そうですね。

高城:五代目ということは、いつからやってらっしゃるんですか?

原田:明治15年です。

高城: 明治15年

原田:はい。

高城:いまの築地たしか関東大震災のときにあそこに移ったわけですよね?

原田:その後ですね。

高城:その後?

原田:昭和のたしか3年か、その辺ですね。

高城:そのもっと前、いまの築地の前からこの大力さん、やってらっしゃるということですよね?

原田:そうですね。日本橋の時代ですね。

高城:築地の前は、日本橋にあったんですね。そこから移転して築地になったと。

原田:はい。

高城:今また移転の問題でてますよね?(笑)

原田:そうですね。

高城:いったい働いている皆さんは、どんな考えなんですか?

原田:移転ですか?

高城:うん、移転。したいんですか?したくないんですか?まあ色んな意見あると思うんですけど。

原田:そうですね、わたくしはですね、生まれも育ちも築地なもので、ずっと築地なんですよ。

高城:はい。あ、あそこのそばで育ったんですね?

原田:はい。で、やはり生活の中で築地に市場があるというのは、当たり前のことでずっと生活をしているので、

高城:はい。

原田:で、街自体が市場があって機能しているようなところなんですね。

高城:はい。

原田:で、市場がお休みの時は、ほんとに静かなんですね。

高城:うん。

原田:でも市場があるとガサガサガサガサしてるし

高城:はい。

原田:やっぱり、築地にあっての市場だと思うんですね。世界にも築地というのは、市場ってイコールになってると思うんですね。

高城:そうですね。世界最大の取扱量があって、2番目がたしかスペインのマドリッド、3番目がシドニーだと思いますけど、

原田:はい。

高城:世界有数の魚市場ですよね?

原田:そうですね。

高城:ただし、老朽化の問題がありますね?

原田:確かに古いんですけど、ただ五年前の東日本大震災のとき、会社も近いもんですから、あの後すぐ市場に行ったんです。

高城:うん。

原田:もうグチャグチャになってるんじゃないかな、と思って行ったんですけど、棚のものも一つも落ちてないんですよ。あれだけの揺れがあったにも関わらず。

高城:はい。

原田:僕はそのときに、築地は地盤が強いんだな、と思いました。

高城:ということは、例えば今の築地のあのままの場所で、そこをメンテナンスすればまだまだ使えると考えますか?

原田:はい。僕はそう思ってます。

高城:実際はどうなんですかね?

原田:うーーん、工事をしながら営業するというのが、そこが一番問題になると思うんですね。

高城:なるほど、はい。

原田:以前、築地の市場の中で、商売をしながら立て直す、そういう案が一回出て、それをやってたんですけど、

高城:はい。

原田:お金がかかるとか、まあいろんな問題が出て、中止になったんですね。

高城:なるほど。

原田:それで豊洲になっちゃったんですよ。

高城:お金はかかるといえば、豊洲のほうがものすごくかかってると思いますしね。

原田:はい。

高城:例えば、渋谷の駅をみると、電車動かしたまんま駅ごと移動しようとしてますよね?

原田:はい。

高城:あれよりはたぶんいけるような気もするんですけど。

原田:僕もそう思ってるんですけど(笑)

高城:そうですよね?あのーお仕事は仲卸ということですから、その仲卸というものが、どういうものか知らない方もいっぱいいらっしゃると思うんですよ。一体築地というのは、どういう風に仕事が回ってるのか、簡単にご説明していただいていいですか?

原田:えーまず、魚の流れでいうと、川上から川下までありますけど、まず漁師さんが魚を獲ります。で、それを漁協というか、市場ですね。僕たち浜っていってますけど、浜に水揚げをします。

高城:うん。

原田:それを今度セリをかけたり、荷主さんがいてそこに魚を持って行くわけです。

高城:はい。

原田:その荷主さんから築地のお卸、まあ五社だとかありますけど、そちらが入札とかで買いまして、築地に上場されるわけですね。それを私たち仲卸がセリで買うわけです。

高城:ちなみに仲卸って、どれくらいの数、、

原田:えーっと、一番多いときは確か1200店舗ぐらいあったと思うんですけど、

高城:すごいですね!

原田:いまは500とも600とも、、

高城:それは何で少なくなっちゃったんですか?

原田:それは、世代交代がうまくいってなかったり、あと、バブルが弾けてそれから倒れていく店もありましたし、吸収されるところもありますし、まあそういうことですね。

高城:実際、景気はどうなんですか?

原田:私の会社は正直にいうと、いいです(笑)

高城:(笑)いいですね。仲卸だけど、儲かるところは儲かるんですね。

原田:ところが、市場自体は静かですね。

高城:市場全体でみると、景気はそんなに良くないと。

原田:良くないと思います。

高城:それは卸も仲卸も。

原田:そうだと思います。

高城:なるほど。卸は五社なんですね?

原田:大手五社。その他に二社ぐらいありますけど、はい。

高城:最近よく新聞を賑わすのに、築地市場協会、ですか?あれは何の組合なんですか?あれ卸の方々の組合じゃないですよね?

原田:じゃないですね。

高城:じゃああの方が出てきていろいろ言ってますよね。あれは誰で何なんでしょう?

原田:んー僕もはっきり言って細かくよくわかないんですね(笑)

高城:あれ、よくわかんない人が出てるんですか?(笑)

原田:ただあのー、元々卸会社の社長だったり、そういう方たちが協会の代表というか、そういう人間になってるもんで。正直言うと、えらいんです。

高城:偉いんですよね。偉そうに話してますよね?

原田:怒っちゃった人ですよね?

高城:怒っちゃった!偉そうですよね?あれは誰なのかなーって思うんですけど、原田さんね、五世代ももうやってらっしゃってね、原田さんがよくわかんない人なわけですよね?(笑)

原田:興味がないんですよね(笑)

高城:興味がない(笑)あれ、誰?(笑)怒ってるけど。

原田:ただあのー、卸会社の大手五社の一番代表だった人たちなので。

高城:なるほど。卸会社の代表なんですね?

原田:だった人ですね。今はもう違うと思うんですけど。その人が今度こっちの、要は市場協会のトップになってるっていうことですね。色んな団体が市場にあるんですけど、おそらくそういう所のまとまった部分が、市場協会だと思います。

高城:仲卸は仲卸で協会お持ちですよね?

原田:仲卸は仲卸であります。

高城:ええ。ただ、働いてるのはほとんど仲卸の人ですよね?

原田:そうですね。そうなんですけど。

高城:今の数からいってもね。大体の人は仲卸の人ですよね?

原田:はい。

高城:その方々の協会は、なぜ声を出さないんでしょうか?

原田:いや、出してるんですけど結構話がいろいろ上から押さえつけられちゃう観たいですね。

高城:上っていうのは、さっきいってた協会ですね?

原田:もそうだろうと、、まあ、まずは東京都のほうでしょうね。

高城:あ、東京都の方から押さえつけられる?なぜですか?

原田:あのー、東京都のかたと色々話はあるみたいなんですけど、結局は仲卸のほうの意見がなかなか全部入りづらいというか、豊洲の市場にしてもそうですし、ワーキンググループで話をしながら進めていったはずなんですけど、結果蓋を開けると、全然違うようになったり。

高城:どこで変わっちゃうんですか?

原田:そこが今回の地下の空間のこととか、あるじゃないですか?

高城:はい。

原田:みんな同じですね。

高城:みんな同じなんですね(笑)

原田:やってる人がいつの間にか変えちゃうんじゃないですかね?

高城:やってる人というのは、都庁の中のひとですね?

原田:中の人ですね。

高城:役人の人が勝手に都合よく変えちゃう。

原田:変えちゃうんでしょうね。

高城:役人のひとたちは、何のために変えてるんですか?だって彼らが働くわけじゃないですよね?

原田:そうですね。まあ予算を少しでも下げるとか、そういうことじゃないですかね。

高城:それでも結果的に莫大な予算がかかってますよね?

原田:かかってますね。

高城:予算のことで言ったら、もっともっとかかって今回のことでさらにかかる感じですよね?

原田:そうですね。

高城:ですから、予算じゃないですよね?じゃあなんですかね?

原田:なんですかね(笑)明るみに出なければいいと思ってるんじゃないですかね?

高城:明るみに出なければいいことがいっぱいあるということですか?

原田:ですから今回も、小池都知事がストップをかけなければ話が、ドンドン進んだもんだと思うんですよね。

高城:そうですよね。違う都知事だったらああはなってませんよね?

原田:ストップをかけたので、全てが明るみにドンドン出てきたんですよね。私たちにはあれは救われたんですよ。

高城:やっぱそうなんですね?

原田:正直に言うと、やっぱり築地にいてやりたかった。ただ、ドンドン話が進んでいくんで、それに乗らないと自分たちが取り残されちゃうんですよね。そうなると否応なしに豊洲に行かなければいけない。で、その選択をしなきゃいけない。そういう意味で色んな自分の会社の豊洲に向けての準備をしたんですけど、今回ストップになって。うちの会社も新しくお店をですね(出すんですけど)、豊洲の市場が狭いんですよね。半分ぐらいになっちゃうんですね。そのために店舗を買ったんですよ。で、いろいろ重機とか水槽とか全部やって、なんだかんだ三千万ぐらいかけてるんですよね。

高城:すごい投資ですね。

原田:ただもっとかけてる会社もあるので。

高城:でも三千万投資しても、それでも築地にいたい、と。

原田:そうですね。その方がいいですね。

高城:生い立ちもあると思うんですが、なぜそこまで築地にいたいと考えるんですか?三千万もかけたんですよね?

原田豊洲がどんなにキレイに直したとしても、世界的にですね、豊洲というのは汚染されてるところだって、そういうイメージがついてるんで、築地から発信した魚と豊洲から魚ではイメージが違ってくるんですよね。

高城:そうですね。

原田:いま市場のマーケットも、国内だけでなくて海外にドンドン出してるんで、世界的に考えると豊洲は「ノー」だと思うんですよね。

 

 

 

高城のナレーション―

築地仲卸、大力商店五代目社長・原田勝さんにお越しいただきました。

 

よくマスメディアに出て、いかにも築地で働いている人たちを代表するように話している、築地市場協会の代表さんがいらっしゃいますが、原田さんはよく知らない人とお話されているのが印象的です。

 

では一体働いている人を無視して、何のために築地を移転しようとしているのでしょうか。

 

お話は次回に続きます。