はたけ のブログ

ラジオの文字起こしをしてます。現在は「高城未来ラジオ」と「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」をやっています。文字起こし専門のブログにしました。

高城未来ラジオ第五回:原価10倍の価値を提供ーSHUNさん(ホスト)後編

ラジオ音源です

第5回 原価10倍の価値を提供-SHUNさん(ホスト)後編 - 高城未来ラジオ

―高城のナレーション―

 

今回は、前回に引き続き新宿歌舞伎町を代表するホスト「SMAPPA !」のSHUNさんのお話の後半です。

 

会社をリストラされたサラリーマンが、40歳からホストに転職し本当に成功できるのでしょうか?

 

そして、その秘訣とは?

 

高城:ズバリね、ホストって儲かるんですか?

SHUN: 儲かると思います。

高城:儲かると思う?!

SHUN:儲かると思います。

高城:全員ではないと思いますけど、SHUNさんのように成功する。例えば、いろいろ部下もいらっしゃって、100人いたら5年残る人は何人います? 

SHUN:10人。 

高城:10分の1。

SHUN:僕が10年前に入った同期が、おそらく4、50人くらいいたんですけど、2人だけですね。

高城:残ってるのが?

SHUN:はい。先輩数えればちょっと違いますけど。

高城:もう4、5%ですよね?

SHUN:4、5%。まぁ時代もだいぶ変わったので。

高城:どう変わったんですか?

SHUN:まず、ホストが多少カジュアル化したっていうのがありまして。最近。

高城:生き残る条件って、何でしょう。

SHUN:生き残る条件は、負けん気の強さと、あとはまぁ素直さ。

高城:素直さ?

SHUN:素直さだと思います。

高城:素直じゃない人は、多いってことですね?

SHUN:多いと思いますね〜。

高城:90%くらいの人たちは、素直じゃないから辞めていったりするわけですね?

SHUN:本当にプライド捨てられるかっていう。

高城:プライドを捨てなきゃいけない?お客さんに対してですか?

SHUN:も、そうですし、男の仲間に対してもそうですし。

高城:プライドを捨てないと、、

SHUN:ちゃんと目を見て謝れる人間というんですか。

高城:はい。しか、残っていかないと?

SHUN:残っていかないと思います。

高城:まぁ、実直であるということですね。ただそれは、他の営業も同じですよね?例えば、家電の営業でも車の営業でも。実直じゃなければ大成しないわけですよね?

SHUN:そうですね。

高城:そういうことでいえば、他の営業と同じだと思いますが。

SHUN:そうですね。

高城:これ、定年ないんですか?

SHUN:定年ないですね。ウチのグループの最高齢が、いま65歳です。

高城:65歳?!新しく例えばこれから入ろうと40歳で会社リストラされました、と。

SHUN:はい。

高城:それからホストになることも可能なんですか?

SHUN:可能です。大歓迎です。

高城:そういう方、いらっしゃいます?

SHUN:います。

高城:かなり難しいですよね?若いカッコいい男の子もいっぱいいるし。全く仕事もしたこともなければ、歌舞伎町もよくわからない、と。初めて40歳でホストになる上で大切なことって何でしょう?

SHUN:大切なこと。なんだろ。

高城:実直であること、素直であること。これはわかります。プライドを捨てなきゃいけない。これもわかります。

SHUN:女性にモテたい、という気持ちですかね。

高城:あ、これは大事ですね〜

SHUN:大事だと思います。

高城:どうやったら、モテるんでしょうか?

SHUN:という疑問をもつことと、おそらくその方にしかない色気だったり、、

高城:色気?一番最初に色気が出ましたね。

SHUN:大事だと思いますね。

高城:先ほどの話だと、年齢じゃない。65歳でも色気はある方はあるってことですね?

SHUN:凄いカッコイイですよ。

高城:そういうことですよね?若い男の子から見ても、カッコイイということですよね?

SHUN:カッコイイですカッコイイです。

高城:たぶん男性でね、女性にどうやって近づいていいかわからない方、いっぱいいらっしゃると思うんです。

SHUN:なるほど。

高城:たぶんSHUNさんはそれを、普通に出来ちゃってると。これが素晴らしいところなんですよ。まぁ職業ってところもあります。この壁が大きいわけですよ。人は。

SHUN:はい。

高城:基本的に女性の何を理解すれば、近寄れるのか。

SHUN:女性がいま何を考えてて、何をしたいのか。どういう行動を起こしているのか、を観察、、日頃から女性をこの何十年間で、トンデモない女性とお話をさせていただいてるので。

高城:そうですよね。経験値があると思いますよ。ですから、それが言葉でもない見た目でもないコミュニケーションの秘密だと思うんですよ。

SHUN:はい。

高城:僕SHUNさんが他のホストと違うところは、そこが優れてるところだと思ってます。見た目カッコイイ人、正直いえばいっぱいいますよね?世の中に。

SHUN:はい。

高城:で、それなりに話が上手い人もいっぱいいますよ。でも、そうじゃない女性を見抜く何かをお持ちなんだと思うんですよ。それは何でしょうか?

SHUN:異常な空間だと思うんです。ホストっていう空間って、本当に素敵な空間であって。

高城:そこそこ!非現実的なもの。

SHUN:男だけなんですよね。そこにいるのは。で、女性が入ってきて、ようやくホストクラブが始まるわけで、女の子の周りには色気を宿したモテたい男どもが、ワンサカいて、エネルギーがあって、カッコイイやつがいて。

高城:わかります。僕は何となくディズニーランドの構造と似てると思うんですよね。ディズニーランドって、大っきいネズミがいる箱ですよ。

SHUN:はい。

高城:で、通う人は異常に通って、年間パスを買うわけですよね?

SHUN:そうですね。

高城:あれ何がいいかって、カワイイだけじゃ成立しないし、何とも言えない不思議な非現実的な空間があります。

SHUN:はい。

高城:だから、非現実性をたぶん創り上げてるんでしょうね。

SHUN:はい。

高城:昼間こうやって会うと、普通な実直な青年ですが、夜に会うとまた違うと思うんですよ〜。

SHUN:違う感じになってると思います。

高城:何か違うバーチャルな空間があると思うんです。

SHUN:そうですね。それを創るために、店の中には現実的なものを置かなかったり、普通に生活する上で目に入ってくるようなものを、店で扱わなかったり。

高城:例えば何ですか?

SHUN:時計置かないのもそうですし、ソファーだったり。

高城:ソファー皆さん座りますよね?

SHUN:見たことないような、非現実的な、、

高城:フランスの中世のような。

SHUN:例えば空気清浄器ですよね。

高城:そういうのは置かない?

SHUN:置かなかったり、隠してたり。

高城:これ非常に不思議で、今日僕が言った3つ、宝塚とホストとディズニーランドって、みんな中世的なヨーロッパの何かがあるわけですよね。

SHUN:はい。

高城:だからあそこに秘密があるんですよ。たぶん反対側にあるのが、ヨーロッパの泥臭い宗教みたいなものだと思うんですけど、宗教観のアクを抜いてって、表層的ないわゆる華美なものを今の現実的な日本に投入することで、非現実性を商売にしてる気がしてならないんですよ。

SHUN:なるほど。

高城:その3つは。価格はどれも違いますけど。熱狂的なお客さんを見るとね、一種の宗教性というかカルト性があると思うんですよ。ですから、いま代表って書いてありますけど、本当でいうとカリスマ性の宗教家に近い印象を、僕はどこかで受けとったんです。だからこれね、SHUNさんが次の違う仕事をするのが、僕はすごく楽しみで、それが例えば今と同じようにね水商売辞めても、原価を安いものを高く売るんじゃなくて、本当に形のないものを現実化する。例えば国会議員になる。区議会議員から始めてもいいですよ。ということが、日本で起きればひょっとしたら、この国も変わるかもしれませんね。

 

ー高城のナレーションー

新宿歌舞伎町を代表するホスト「SMAPPA!」SHUNさんのお話をお聞きしました。

 

長いですね!店名。言えないというか。これも非現実な要素の1つであると、お話をお聞きし、僕なりに理解したわけですが。

 

さて、一般的なホストという職業は、まだまだ市民権を得てるとはいえません。

 

かつて、サンフランシスコ市議会にハーヴェイ・ミルクという人物がいましてですね、ハーヴェイ・ミルクは全く市民権を得てなかったゲイをカミングアウトして、初めて立候補して当選した政治家です。彼の存在でゲイは、大きく市民権を得ていくわけですが、残念ながら彼は、政治家に就任して1年も経たずして、射殺されてしまったんですね。

 

同じように歌舞伎町を代表するホストが、もし政治家に転身し、働いてるものだからわかる歌舞伎町の闇を表に出して、歌舞伎町を浄化することが出来たら、もっというと日本の裏側を浄化することが出来たら、東京オリンピック以上にこの国は変わるかもしれません。ただし、命懸けになるかもしれませんね。

 

果たして、政治家に歌舞伎町を代表するホストが選ばれるような日が、日本にやってくるのでしょうか。

 

それとも、何年経っても世界のどこにもない夜のカルト空間の教祖として君臨するだけになるのでしょうか。

 

5年前には、そんな馬鹿な!と誰かが思っていたことが、現実に起きる世界に僕らは生きています。それが世界の唯一の真実だと僕は思っています。さて、次回もお楽しみに。