はたけ のブログ

ラジオの文字起こしをしてます。現在は「高城未来ラジオ」と「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」をやっています。文字起こし専門のブログにしました。

高城未来ラジオ第十九回:人を見抜くー木薮愼一(探偵)後編

ラジオ音源です

第19回 人を見抜く-木薮愼市さん(探偵)後編 - 高城未来ラジオ

ー高城のナレーションー

 

今回は元マル暴の刑事で、現在は探偵業を営んでらっしゃる木薮さんをお招きして、人を尾行するコツを徹底的にお聞きします。

 

いったい尾行相手の警戒レベル5とは、どの程度なのでしょうか。

 

そして絶対にバレない刑事特有の尾行方法とは、どんなものなのでしょうか。

高城:ちなみに探偵って、儲かるんですか?

木薮:儲かりますね。はっきりいって。

高城:儲かる⁉︎

木薮:自分のやり方ですよ?

高城:はい。

木薮:努力をすれば儲かります。

高城:年収数千万という感じになります? 

木薮:それはなる人もいっぱいいますよ。

高城:いっぱいいる⁉︎しかもこれ定年退職後に出来る商売ということですよね?

木薮:だけど私は警察を50歳で辞めて始めましたけど、60歳で定年で辞めてたらやってませんね。

高城:なぜですか? 

木薮:もたないでしょ。

高城:体力的に?精神的に?

木薮:やっぱり最初は勉強しないとね。刑事だから出来るという仕事じゃありませんから。手帳も何もないでしょ?

高城:なるほど。権力ないですね。

木薮:聞き込みするのに手帳見せるわけにいかない。上手く人の会話を入って聞かなくちゃいけない。手帳があればある程度聞き込みというのは、どこでも入っていけるわけです。

高城:強引なことは出来ますね。ある程度は。

木薮:出来ますよね。

高城:ところが一般人ですからね。出来ないですね?

木薮:これは人を尾行したりすることは出来るけど、そのことによって違う犯罪、例えば住居侵入だったり建造物侵入だとか覗き見だとか、そういうのだったら違う犯罪でしょ?

高城:ということは、国家権力を使えない警察官や刑事は、探偵にそれほど向いてると言えないということですか?

木薮:そういうことですね。民間で自分で苦労して、いろんなことを覚えた人の方が向いてるっていうことですよね。

高城:なるほど。ちなみに僕が結婚してないんですけど結婚して奥さんの浮気調査をお願いした場合、大体いくらぐらいになるんでしょう?

木薮:時間なんですよね。セットでやる場合、例えば1週間いくら。

高城:セット価格でお願いします。

木薮:じゃあ1週間100万でやりましょう。

高城:1週間100万円、なるほど。

木薮:しかし経費は別です。

高城:うーん。これ1週間くらいでわかるもんなんですか?

木薮:1週間やって浮気調査がわからない調査会社だったら、やめた方がいいです。

高城:あー偽物なんですね。

木薮:そう。完全な後付け出来てないんですよ。

高城:逃げられたりとか?

木薮:失尾したりとか。そういうところありますよ。1時間8千円とか言ってるでしょ?そんなの出来るわけないんですから。1人で探偵って出来ませんから。2人でやって初めて出来ることなんです。

高城:チームなんですね?最低2人?

木薮:そう。僕はいつもそう思ってます。

高城:これは刑事のときもそうですか?2人1組?

木薮:刑事って2人1組ですよ、常に動くのは。1人で動くなんて大体おかしな人でしょ。

高城:ドラマ以外であまり見ませんね。

木薮:1人で動いてる奴はおかしいと思ってください。

高城:わかりました。会ったことないんでわからないんですけど(笑)

木薮:だから探偵も2人なんです。

高城:2人1組。

木薮:お互いで知恵を出し合って、お互いをカバーし合う。で、1人で見に行って相手が出てきました。歩いてるなら付けますよ。途中でタクシー乗られました。拾えなかったらもう終わりですよ。

高城:終わりですね?どうするんですか?

木薮:お金もらえないでしょう?

高城:ね。

木薮:被害者の方、えっ?失尾した?明日もまた?今日もまたですか?お金払わないでしょ。

高城:この場合、タクシー乗られたらどうするんですか?車用意しとくんですか?

木薮:常に車用意しとくんです。1日2日見ると、車で動くのか電車なのか大体わかるんですよ。

高城:相手にバレたことってあります?

木薮:ありますよ。そりゃ。

高城:その時どうするんですか?

木薮:トボければいいじゃないですか。

高城:トボける(笑)誰か尾行してますよね?で、突然、、

木薮:私に用事ですか?って人いますよ。

高城:あー突然言われるんですか!

木薮:ことはありますよね。

高城:その場合どう言うんですか?用事はありませんって言うんですか?

木薮:いやいや、何ですか?って。

高城:あーー。なるほど。それ見つかる確率ってどれくらいですか?

木薮:10%もいかないでしょうね。

高城:あー数%。

木薮:目と目が合わなければ人間は記憶しませんから。

高城:ですから、100人追っかけられて、バレるのは数人ってことですよね?

木薮:バレるのは、距離感覚と相手の前に出て見ようとすること。それから、目が合う。

高城:距離はどのくらい置くのが正しいんですか?

木薮:距離はその都度強弱つけますよ。

高城:なるほど。

木薮:基本的には10メートルとか20メートル。

高城:基本的にそこなんですね?

木薮:しかし住宅街では20メートル離れて、路地入られたらどうもならないでしょ?

高城:はい。

木薮:そしたら詰めますよ。

高城:住宅街だと周りに人がいないから、付いてくるとおかしいじゃないですか?不審者みたいで。

木薮:そんなこと思わないですよ。誰も。

高城:思わないんですか!?

木薮:何もやってなかったら。やってる人は自分で警戒しますよ。

高城:なるほどー。

木薮:異性のとこに近づけば、その周りを。人間って面白いんです。動物ですから。感情の動物でしょ?だから自分が出るときに見ますよ。

高城:愛人宅から出る時とか?

木薮:いやいや、会社から出る時です。

高城:会社出る時?何かやましいことがある人は(笑)

木薮:いないかな?って見る人はだいたい見ます。

高城:その時点でやましいってことが、わかるわけですね。

木薮:そうです。そしたら、あっこれはおかしいなって思うんです。

高城:なるほど(笑)

木薮:男性の場合ですよ?男性って動物ですから、早く現場に行きたい。

高城:愛人宅に行きたい?

木薮:そう。出て5分だけですよ。気をつけなくてはいけないのは。あとは一目散。駅まで。タクシー乗るまで。電車乗るまで。

高城:現場からすぐ離れたいってことですね?

木薮:駅から改札口入ってホーム、電車乗るまでは危険なんです。そこで電車を1つ送ってみたり。乗らないで。

高城:はい。

木薮:そういう行為をする。それは警戒度が1から5まであるんですよ。

高城:はい。

木薮:1から5まであって犯罪者は、だいたい5ですよ。

高城:殺人して逃げてるとか?

木薮:あとはクスリとか。

高城覚せい剤とか?

木薮:はい。通常の一般の方で浮気してる方って、警戒度3までしか出てこないんです。

高城:その3と5ってどれくらい違うんですか?

木薮:えらい違いですよ。前科持ってる人で、常にクスリの売人とか。

高城:売ってたりとか買ってたりとか。

木薮:そうです。そういう人っていうのは常に見てますから。

高城:キョロキョロ?

木薮:キョロキョロ。Uターンしてみたり。いきなり振り向いて声かけたり。

高城:それが警戒度5ですね?

木薮:そうです。4の人は信号のとこで止まってみて振り向いて、それで誰か来てないか見送ってみたり、電車を一旦乗らないで見送ってみたり。で、次乗る。

高城:それ4ですね?(笑)

木薮:そう。それで電車乗っても乗った車両から必ず動く。

高城:そうなんですか⁉︎

木薮:それで3の人は、普通の浮気調査はそんな行動しませんから。

高城:しませんね。電車送ったりしないですね。

木薮:早くそこに行きたいんですから。

高城:ちょっとキョロキョロしてるぐらいですね?

木薮:そう。ちょっとキョロキョロしたり、振り向いたり。

高城:それが3ですね?

木薮:3です。

高城:浮気はだいたい3ぐらい?

木薮:3ぐらいです。ま、信号で止まったりはしますよ?人間って感情の動物ですから、何かおかしいと思ったらだいたい見るんですよ。

高城:うん。

木薮:そこで目が合ってしまったら、追っかけられないですよ。

高城:なるほど。

木薮:だから探偵は、目は過保護だ情報だっていうんです。

高城:必ず相手を見ないということが重要なんですね?

木薮:そうです。目を見ちゃダメ。ということは下方を見るということは、人間は靴をそんなに変える人はいないでしょ?

高城:いないですね。

木薮:旅行行って靴持ってく人、あんまりいないですよね?

高城:いないですね、はい。

木薮:その靴見ておけばいいじゃないですか。

高城:靴をずっと追っかけるのがコツなんですね!勉強になるなー。

木薮:今度は何回か見るうちに靴の擦り具合もわかるんですよ。

高城:なるほど。そんなところまで見るんですね?

木薮:この人間は右利きなのか左利きなのかって。

高城:靴の擦り減りで見るんですね!

木薮:そうすると今度は、その人が走った時に人間はどっち側に走るのか。

高城:右回りなのか左回りなのか?

木薮:そういうことでしょ?

高城:それを事前に理解しておくと?

木薮:それは刑事の講習であるんです。

高城:そうなんですかー。

木薮:そういうのを覚えちゃうんです。

高城:すごいなー。これ。

木薮:それで見てると、そういう人がどこに行くんだ、どっちの方向に行くんだ。

高城:わかるわけですね?当分は儲かりますね?

木薮:儲かるっちゃあ儲かりますけど、苦労も多いですけど、カッコよくいえば使命感ですよ。お金にはなりますよ?だけどこれは僕にとっては、恋人みたいもんですね。

高城:探偵業が?

木薮:ええ。

 

ー高城のナレーションー

 

探偵業は恋人のようだという木薮さん。何より使命感だというお言葉をとても強く受け取りました。

 

しかし刑事特有の尾行方法は、実に面白いですね。人間は感情の動物だから何かやましいことがある人は、それなりに行動もおかしいとのこと。

 

ということは、やましいことがあるときほど出来る限り普通に振る舞うに限るってことでしょうね。中々勉強になりますね。

 

僕の場合は、本当に役立つ日が来るかもしれません。

 

次回もまた新しい世界をお届けしたいと思います。