はたけ のブログ

ラジオの文字起こしをしてます。現在は「高城未来ラジオ」と「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」をやっています。文字起こし専門のブログにしました。

鈴木敏夫のジブリ汗まみれ:久石譲がジブリ音楽に携わることになったキッカケ

ラジオ音源です 

http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol30.mp3

 

鈴木敏夫:宮さんはね(ナウシカ制作)当時公言してまして「俺には楽曲は無縁だ!音楽はわからない!だから高畑さん、全部よろしく。」って。こっからスタートなんですよ。だから高畑さんが選んでくれたら俺はそれでいいって。それで当時いろんな人の候補があって、久石さんを選んだのは高畑さんだったんですよね。その時のことを忘れないのは、僕も一緒になった側にいたから、とにかく久石さんが作った曲聴きまくったんですよ。高畑さんがその時、久石さんが良いって言った言葉をよく覚えてるんですよ。「この人の曲は、無邪気だ。」って言ったんですよ。でね、宮さんに似てるって言ったんですよ。

久石譲:あーー、、

鈴木敏夫:その時はもちろん久石さんに会ってないんですよ。会ってないんだけれどこの無邪気、天真爛漫さ、そして熱血漢ぶりは二人が絶対に上手くいくはずだって。それでね会って期待に応えていただいた。

久石譲:本当に幸運な出会いだったよね。僕はねあの時ナウシカやってたじゃない?その後安彦(良和)さんのアリオン、これも同じ徳間さんで、大作だったんですよ。で、2本続けてナウシカアリオンってやった。だからラピュタは来ないと。いやだなーやりたいのになーって思いつつ、あーラピュタ出来ないのかなーと思ったら、連絡があって。嬉しかったーあの時は。泣いちゃいましたよ。

鈴木敏夫:すぐ伺ったんですよ。これが決定だと思うんですよね。それでトトロですもん。その時は高畑さんも火垂るの墓作ってるから、今度は音楽を宮さん自らやらなきゃいけないわけですよ。僕忘れないシーンがね、トトロとサツキとメイがバス停で出会うあそこのシーン。何かって言ったら、宮さんはね凄い大事なシーンでしょ?それで久石さんに言ってるんですよ。音楽いらないって。でね、しょうがないんで久石さんに内緒でね高畑さんに相談に行ったんですよ(笑)そしたら高畑さんって決断早いから「ここはあった方がいいですよ。」って。それでミニマムでいくべきだって。久石さんなら絶対出来るって。

久石譲:メロディーでいくんじゃなくって、ミニマルミュージック的な、、

鈴木敏夫:で、曲が出来ました。それを聴く機会があったんですよ。宮さんって人が面白いんですよ。聴いた瞬間にね「これはいい曲だ!」って(笑)あそこは音楽はいらないって言ったこと欠片も覚えてないわけ(笑)あの映画で一番のポイントは、バス停でトトロに出会う。子供はそれを信じてくれますよ。だけど大人が果たしてそれをら信じてくれるのか。それをあの曲によって実現したと僕は思ってるんですよ。だから大人もトトロの存在を信じることが出来た。そういう意味であの曲は本当に大事な曲だったと思います。

久石譲:言い方変なんだけどね、目の前が霧で何にも見えない感じの中で、あっこれいけそうだと思う、例えばそれがフルートの音だったりとか、もっと丸いイメージとか何かこうピンときそうなまのを頼りに探して歩いてるっていう感じですよね。だから映像と音楽で一番気にしなきゃいけないのは、ストーリー的な流れを邪魔しないようにピッタリ寄り添うときと敢えて無視してメロディーでそのシーンをおしていくシーンとそのバランスって、いまポニョでもそれを一番気にしているところなんだけどね。

(中略)

鈴木敏夫:さっきのバス停のトトロとサツキとメイの登場、出会い。やっぱりあそこ音楽なかったらあの映画は本当に名作になってたのかって。そのぐらいの力持ってると思うんですよね。わかりやすく言えばとにかく子供はトトロの存在を信じてくれる。しかし大人に信じさせるためには音楽は必至でしたよね。やっぱりあの音は鳴ってるんですよ。そういうことってあると思うんですよね。