はたけ のブログ

ラジオの文字起こしをしてます。現在は「高城未来ラジオ」と「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」をやっています。文字起こし専門のブログにしました。

高城未来ラジオ第二十五回:危ない橋の渡り方・戻り方ー山本さん(仮名)/スカウトマン 後編

ラジオ音源です

第25回 危ない橋の渡り方・戻り方 -山本さん(仮名)/スカウトマン 後編 - 高城未来ラジオ

ー高城のナレーションー

 

今回は、前回に引き続き東京を代表するスカウトだった山本さん(仮名)をお招きし、スカウト卒業後の進路についてお話いただきます。

 

現役スカウト時代、お金と女性に困ることはなかった様子ですが、いったいなぜお辞めになったのでしょうか。

 

そして、今後はどんなお仕事を手がけるおつもりなのでしょうか。

高城:だいたいスカウトっていうのは、最盛期に東京だけでどれくらいいたんですか?

山本:東京だけって言われるとわからないですけど、例えば渋谷、六本木の街で100人以上いたんじゃないですかね。

高城:100人以上いた?その時に敵対する人たちもいるわけですよね?競合が。

山本:はい。

高城:揉めたりすることありますよね?女の子取り合ったりとか。気に入らないとか。当時不良もイケイケだったんで、そういう揉め事もありましたよね?

山本:ありました。

高城:どうするんですか?

山本:そういうときはだいたい場所が決まってるんですよ。渋谷だったら109前とか、109横のビックカメラヨドバシカメラだったと思うんですけど。

高城:ありますね、ビックカメラ

山本ビックカメラ。そこの前とか。僕らの場所っていうのはこう言っちゃわかっちゃうと思うんですけど、もっと目立った場所だったんですね。

高城:なるほど、はい。

山本:どこ行っても大丈夫な感じの話は通してあったんで。

高城:通してあったというのは、ライバルに?それとも上の方の問題ある人たち?

山本:はいそうです。街の不良たちに。

高城:街の不良たちに話は通してあったと?

山本:はい。

高城:そっちにもお金払ってたんですか?

山本:たぶん払ってましたね。

高城:誰かが?

山本:はい。

高城:じゃないと街の不良はうんって言わないでしょうね?

山本:そうですね。

高城:ただ同じ競合は揉めますよね?東京にもいろいろなヤンチャな人たちいるわけですよね?

山本:いますいます。

高城:どうするんですか?かちあったり。

山本:その辺は僕の上と下のコミュニケーションがあったので、全然問題なかったですね。

高城:ネタ被っても問題ないんですか?

山本:問題ないですね。全然。

高城:そこは友好的にやってたんですね。

山本:僕偽名ですけど「ヒロさんこんな子いるんですけど、そっち被ってるっぽいんですけど、ちょっと譲ってくれませんかね?」ってなって「じゃあいいよ。こうしようよ」っていう話をしたりとか。

高城:交渉ごとでどうにかなる。

山本:そうですね。

高城:掛け合いまでいかなくて、どうにかなる。

山本:もう全然ですね。

高城:ただスカウトが当時凄い多かったですけど、その後法律が変わったりして段々縮小していきますよね?そうすると商売上がったりになりそうじゃないですか?

山本:はい。

高城:いま実際どんな感じなんですかね?

山本:今はネットの求人が凄く発達してるらしくて。

高城:なるほど。オンライン化してるから、街で声をかけないで女の子をネットで釣ってくってことですか?

山本:街で声かける奴もいますね。

高城:それは問題にならないんですか?前は手をつかんだりとか強引なこと出来ましたよね?法律が変わったりして出来なくなったじゃないですか?そうするとあくまでも声をかけるぐらい。でも無視されても突っ込んでいく強いメンタルがないと出来ないビジネスだと思うんですよね。どうやってメンタル鍛えました?

山本:メンタルは元から強い方だったと思うんです。

高城:メンタル強くないとスカウト出来ないんですか?

山本:たぶん小学生の頃から負けん気強かったんで。

高城:負けん気強くないとダメ?

山本:カブトムシ採ってきて学校のクラスで売ったりとか。

高城:いいですねー。スカウトですね。カブトムシのスカウト。そのネタが女になっただけですよね?

山本:そうなんですよね。

高城:ということは、そういうことの延長線上にスカウトがあってメンタルもそれなりに強くて、そういう歴史があって、次のビジネスで何かやろうって具体的にあって辞めたんですか?

山本:いや、それはなかったですね。自分の周りに会社を立ち上げる人間がいて、その会社の登記のやり方とか信販をつけるとか、信販会社を僕の知り合いにつけたりとか、そういう細々したところを繋いでいっても食えたんで、特にそれに固執してやんなきゃってこともなかったです。

高城:人的ネットワークを活かして、人と人を繋ぎながら仕事をしていこうと。でも実際は事業なさってますよね?最近の事業どんなのなさってるんですか?

山本:最近は美容の商材で、夏場だったら水に流れないウォータープルーフのマスカラとか。

高城:へぇー。実業家ですね!それ売ってらっしゃるわけでしょ?

山本:そうですそうです。

高城:もうイチ実業家ですよね?

山本:いえいえ全然です。

高城:まぁ謙遜はさておき、実業家として中間に入る人から自分でものを売っていこうって、全然違うじゃない?なぜなら在庫リスクがあるから。生産リスクや在庫リスク。

山本:僕在庫待ってないですよ。

高城:え⁉︎どうしてんの?

山本:メーカーの開発者いるじゃないですか?その人が手に負えなくなったのを、僕のネットワークで売っていくっていうのが最初のきっかけだったので。

高城ドンキホーテみたいですよね?店がないドンキホーテみたいな仕事ってことですか?

山本:それくらい並んでても売れないから、どういうラインで売ったらいいか。じゃあ女の子を扱っている商売やってたから、女の子におろすってときに、女の子のレディーサークルの方におろしたり、水商売のセット屋さんとか、そういうようなところから始まったっていう。

高城:ということは、商材は何でもいいってことですかね?

山本:そうですね。

高城:水からコスメまで何でもいいってことでしょ?幅広く手広くできる可能性がありますね。

山本:そうですね。

高城:つぎ何か手がけてみたいことあるんですか?

山本:旅行行くんで、もっと地方のネットワークを活性化させて、東京だけで発信していくんじゃなくて全国ネットで何か展開出来ればな、と感じることはありますけど。

高城:今までスカウトを含めてドメインが基本的に渋谷と六本木だったから、それを北海道から沖縄まで広げていこうと。そのネットワークを。そうすると一番いいビジネスになるのは、どんなことでしょうか?

山本:なんですかねー。

高城:スカウトが成長していくいい見本みたいな話だと思うんですけど。スカウトマンをやっててどこかで行き詰まりを感じること、いっぱいいらっしゃると思うんですよ。でも山本さんはキレイにその次に移ってる気がします。それを地域に限定せずに北海道から沖縄までやっていこうとお考えですよね?そういう人たちに成功モデルとして成功した実業家とはこういうものだと示してあげた方がいいと思うんですよ。何を使ったらいいですかね?

山本:僕がスカウトよりの立場で言ったら、自分のネッワークで女の子の繋がりで、例えば地方から出てくる女の子をどういう風に導入するシステムを作るとか。

高城:お店に?

山本:お店に。スカウトマンでやっていくならですよ?で、スカウトマンを離脱するんだったら、その女の子たちが使うもの、キラキラのデコのケースを作るとか、痩せる水を売るとか、二日酔いにならない薬を売るとか、そういう商材ビジネスみたいなのもありかなと。

高城:サブビジネスっていうか、常に横に付いてるビジネスですね。それをドンドン拡張していけば、大実業家になる可能性があるじゃないですか。

山本:ヒット商品売ればある程度財は成せますよね。

高城:なんか売れそうじゃない?話聞いて山本さん売れそうですけど。

山本:本当ですか?

高城:何か一発当ててくださいよ。そして奢って。いろいろ六本木の街で。

山本:はい(笑)

 

ー高城のナレーションー

 

スカウト時代に築いたネットワークとノウハウを使って、在庫を持たない商品を販売するビジネスを手がける。やはり高いコミュニケーション能力と強いメンタルがあれば、他の仕事でも成功出来るようですが、むしろ若き日のスカウト時代にコミュニケーション能力もメンタルも鍛えられたように思います。

 

言葉を選んでお話になっていらっしゃいましたが、きっとそれなりに大変な場面もあったご様子です。

 

日本語でよく「危ない橋を渡る」といったり「一線を越える」といいますが、渡ったり越えたりするのは実はそこまで難しくないように思うんですが、その先から戻ってくるのは至難の技です。

 

臨死体験ではありませんが、人とは違った世界を見てもう一度戻ってくる。これは絶景に感動するただの旅行とはわけが違うのです。

 

次回もまた新しい世界を垣間見たいと思います。