はたけ のブログ

「高城未来ラジオ」と「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」のラジオ文字起こしをやっています。

高城未来ラジオ第三十七回:アメリカはすでに破綻しているのか?ー佐久間裕美子さん/NY在住ジャーナリスト (後編)

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ー高城のナレーションー

 

今回も、米国ミシガン州ラストベルトを走る車の中で収録しています。この3日間で走行距離は2500キロを超えました。

 

ゲストは前回に引き続き、NY在住のジャーナリスト佐久間裕美子さんをお招きして、トランプによって大きく変わりゆく米国につきましてお話しを伺います。

 

いったい、トランプ大統領になってアメリカはどのように変わっていくのでしょうかか。

 

そして、お金がないといわれるアメリカが国家財政破綻するようなことが起きるのでしょうか。

高城:かつてニクソンが、ニクソンショックっていうのを起こしたわけですよね?ゴールドとの交換レートを変えていくと。同じような通貨に関する大きな政策が、どこかで行われるんじゃないでしょうか?

佐久間:恐ろしいですねー。

高城:恐ろしいですけど。

佐久間:なくはないと思うんですけどね。

高城:あの人今まで会社潰したって言われてるけど、要はチャプターイレブンじゃないですか?潰したんじゃなくて、上手い具合に再生したわけですよね?法律を元に。同じことを国レベルでやると。会社更生法という日本語だと難しい名前ついてますが。

佐久間:アメリカ破産ってことですよね?

高城:そうです。チャプターイレブンですよ。アメリカのチャプターイレブンが行われるんじゃないですか?

佐久間:いやーそんなことあるんですか?やっぱり。

高城:そしたら佐久間さん、どうします?

佐久間:どうしましょうかねー。私たち平和な時代に生まれているから、戦争が終わってから生まれて若干平和ボケな気もするし、今こうやって世界が動き始めると、今まで戦争なんてとんでもないと思ってたけど、それもアホだったというかそういうこともあるんでしょうね。世の中がガラッと変わっちゃうとか。お金の価値が変わっちゃうとか。

高城:それって実は同じでね、富が奪われたりとか奪え返したりとか戦争の発端ですよね?貨幣価値が変わるとか、食べられない人が増えるっていうのは根本だと思うんですけど、それって戦争の前段階だと思うんですよ。1930年代もそうなったし、それから第二次大戦に突入するわけですが。僕はねアメリカに来て田舎の方に来るとよくわかるんですけど、結局国家経営が上手くいってない。いろいろ政治の問題もありますよ?戦争の問題もあります。いろいろありますけど要はお金が回ってないことが全ての問題にしか思えないんですよ。

佐久間:そうですよね。貧しい人たちが全然救われないまま国だけが何となく上手くいってるっていう。

高城:これって良くなる見込みないですよね?

佐久間:あまりないですね。

高城:よくトランプが大統領になったら、カナダに引っ越すっていう人も随分いらっしゃいましたよね? もしも佐久間さんがこの国を出るとき、それはどんな時でしょう?

佐久間:どうですかねー。私がアメリカにいる理由って飽きないからだと思うんですよ。凄いビックリするようなこと酷いことも多いけど、自分が書くっていう仕事をしていて尽きないですよね。オバマ大統領の時は平和だったから、コーヒーの話とか食べ物の話とか書いてたわけですけど、そこで違うムーブメントとかが生まれてきて、結局一個人として今回の選挙で学んだのは、自分で何とかするしかないんだなっていうことなんですよね。政治はどうにもしてくれないし、そうすると自分で出来ることはなんだろうって思って、さっきアジア人でマイノリティーっていう話をしましたけど、ヒスパニックとか中東系の人で差別、トランジェンダー。そういう人たちで差別を受けてる人はいっぱいいるんですよね。そういう人たちがもっと暮らしやすい社会をしていくためにっていうことで民主党を支持している人が多いんですよね。一人一人の権利がみんなに行き渡るようにっていう。そういう社会っていうのは国レベルでは難しいけど、自分の周りだったら出来るよねっていう。

高城:問題はコストですよね?

佐久間:コストですよね。

高城:これだけ物価がすごい国で、個人としても国としてもやっぱりコストですよね。それをどうやって産出するか。それが最大の問題で、デトロイトはいい手を思いついたわけですよね?1回チャプターイレブンに街ごとするってことですよね。それで中心部に金が集まり始めました。新しい時計ブランドも出てきました。LAのど真ん中に店が出るくらいに全国展開しています。やっぱりコストを考えると、今までのスタイルをなかったことにするっていうのが一番いいんじゃないですか?

佐久間:コストでいうとその通りですね。

高城:アメリカがいろんな国から借りてるお金をなかったことにすれば、まさにグレートアメリカアゲインじゃないですか?

佐久間:それがグレートアメリカアゲインになるのかな?っていう。どうなんですかね?そんなことが許されるんですか?

高城:アメリカだと許されるんじゃないでしょうか。他の国は許されないでしょう。アルゼンチンとか。

佐久間:ほんとそれ世界の嫌われ者ですよね。

高城:それを嫌われてる大統領のうちにやるっていう。そういうのないですかね?

佐久間:あるかもしれないですねー。私の凡人の頭脳だとそこはちょっと想像の範疇を超えてるんですけど、なくはないかもしれないですね。

高城:ずっとアメリカ西の方から周ってきて、色んな問題あります。カルチャーも良いところ悪いところ、社会問題良いところ悪いところいっぱいあります。でも問題は結局お金じゃないかっていう風に思えるんですよ。お金さえあれば解決できるし、お金が回ってないから大変でね。だからどうやってお金を回すかということだけなんじゃないかなって思います。右も左もいろいろ言うけど。

佐久間:そうなんですよねー。

高城:そうすると短絡的には短期破産。短期破産は再生法ってやつですよね?

佐久間:はい。

高城:その道にしか見えないんですよね。だって僕が大統領だったらそうするもん。

佐久間:そうですよね。それはわかります。

高城:佐久間さん大統領だったらどうします?

佐久間:大統領なんてそんな割に合わない仕事ないと思いませんか?

高城:そうだと思うけど、もしも急いでどうにかしないといけないと経済問題を。どうします?

佐久間:どうしますかねー。うーん。

高城:だって払わないって言ってるんじゃなくて、払うのをちょっと時間軸変えてよって言ってるだけじゃん。

佐久間:まぁまぁそうですけどね。でもチャプター法だと借金はかなり減るわけですよね?

高城:減る。

佐久間:減らすってところがポイントなわけですよね?

高城:そう。

佐久間:こんな国をどうしたらいいかなんて、全然わかんないですよ。こんな破綻してるのに。

高城:そう。破綻してるんですよ、もう。

 

ー高城のナレーションー

 

自分でなんとかするしかないとお話しする佐久間さん。そこには想像以上に大変な米国で生きる姿があるように思います。

 

そして国家としての米国も、個人としてそこで生きるものも問題の本質はお金にありそうです。

 

こんな国をどうしたらいいのかわからないと仰っていましたが、そう。米国は既に破綻している、と考えたほうが正しいように思うのです。

 

確かにテクニカリーには破綻していません。しかし、この3日間で2500キロ以上走ったラストベルトで感じたことは、この国はもう実質的に破綻しているのではないかということです。

 

それが日本から見えない真実の米国です。

 

あとは破綻をどのように処理するのか。

そしてそれはいつ誰が行うのか。

 

どこかで再び真実の米国に迫ってみたいと思います。