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高城未来ラジオ第四十九回:水・食品のニセ科学ー左巻健男先生/法政大学教授 後編

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ラジオの内容はもちろん、ラジオには収録されていないディープな内容も収録されているので、ご興味がある方は読んでみてはいかがでしょうか?

 

 

ー高城のナレーションー

 

今回はニセ科学に関しまして多くのご著書を出していらっしゃる、法政大学の左巻健男教授をお招きし、日本で流通する水や食品、サプリメントについてご見解をお聞きする後半です。

 

急増する特保市場の中で、信頼できる商品は本当にあるのでしょうか。

 

また、先生がお考えになる正しいダイエットとは、どのような方法なのでしょうか。

 

高城:我々は添加物がついてるものを食べないようにしようと、多少高くても良いものを食べようという風に時代が変わってきています。と同時に、栄養が足りないから今度はサプリメントを摂ろうと、いまサプリメントものすごい数増えてますが、サプリメントはどうなんでしょうか。

左巻:国も経済成長のために、サプリとか健康食品と言われるものをバンバン売れるようにしようというので、緩い基準で「機能性表示食品」というものを新しく作りまして。ある意味で国の経済政策の一つなんです。だからそういうものをバンバン買ってほしいというのがあるんですけど、ほとんど意味はないと思います。

高城:え!サプリ意味がない!?大きい駅の前に行けばドラッグストアだらけですよ。いかに日本人がドラッグストアに通ってるか、お金を落としているかわかると思います。こんな国他にありません。あそこで売っている健康食品とかサプリメントは、ほとんど意味がないということですか?

左巻:まぁ気のせいという、プラシーボ効果というのがあるんですけど。

高城:それはわかります(笑)そうじゃなくて科学的に先生から見て。

左巻:根拠はかなり弱いですね。

高城:えー!僕もビタミンBとかD買って飲んでますよ。

左巻:きっとそれは普通に食べたら摂れちゃってるものなんで、余分に摂ると過剰摂取の問題が出てきますよね。

高城:ビタミンが多すぎるということですか?

左巻:はい。

高城:ということは、そんなに摂る必要がない、買わなくて良いっていうこと?

左巻:だからよほど食生活がおかしいっていう人以外は、僕はいらないと思います。

高城:先生の長年の経験、何十年も理科教育を教えている立場でかなり確信を持ってお話しされていると思うんですが。

左巻:僕自身がなぜこういうニセ科学っていう、水でも変な水いっぱい売っているけど意味がないよって言っているかというと、自分が理科を教えていて、何のために教えているのかな?って思うじゃないですか。

高城:ええ。

左巻:そうすると例えば、人間が最低限生き抜いていけるために必要なものって考えると、食べ物って重要です。そして水ってないとダメです。空気も重要じゃないですか。これってみんな理科で教えているんです。

高城:確かにそうですね。

左巻:だからこういうことについて、本当に根本的な問題を世の中に知らしていこうと。

高城:なるほど。

左巻:それで僕は水の本を書いたり、空気の本も書いたことあるんですけど。

高城:ちなみに空気はどうなんでしょうか。最近汚れてひどいとか。

左巻:昔よりは空気良くなってきましたよね。

高城:僕このスタジオに来るときに地下鉄で、眼の遠近をサポートするビタミン剤みたいなものを見たんですけど、ああいうのはどうなんでしょうか。

左巻:あれもほとんど科学的な根拠はないです。

高城:根拠ない(笑)3000円近くしましたよ。今日買おうか迷ったんですけど。

左巻:あれは一応機能性表示食品なんで、きっとその会社の社員の結果はあったと思います。

高城:ギリギリ?先生は飲まない?

左巻:僕は飲まないです。それは美味しいベリーだったら食べますけど。

高城:それは別じゃないですか!食品ですよね?そうではなくてサプリは美味しいも何もないわけですから、しかも高いですよね?

左巻:テレビでやってるのは、テレビ局に払っているお金とか色んなものがあるんで原価率はものすごく低い。僕はあれで5000円って出たら原価は何十円だなって見てます。

高城:ということは、テレビでやってるものは基本的に信じるなと?

左巻:僕は信じないです。大体テレビでやってるのを観たら、いろんな方法で全部ちゃんとダイエット出来るじゃないですか?

高城:そうですね。

左巻:ダイエットはそんなにいろんな方法ないから。

高城:ダイエットどうすればいいんですか?

左巻:結局は食事と運動しか無いです。

高城:30キロ歩けば痩せるとは思うんですけど、食事はどうすればいいですか?

左巻:食事はいつもより少し減らす。

高城:いつもよりちょっと運動すれば痩せるだろうと(笑)

左巻:運動では痩せないですね。

高城:歩くだけでは痩せない?どうすればいいんですか?

左巻:ダイエットというのは自分の体の中でいつもより食べるものが少なくなってくるんで、調整をするんですよ体が。少ない量で何とか出来るように体を変えちゃうんです。だから簡単に痩せないんです。ちょっと減らしても減らした体に合わせて代謝を変えてるんで。

高城:どうすればいいんですか?

左巻:それでも尚かつ続けて、変えられないぐらいになれば減ってくるんです。でもそれも僕は勧めないんです。

高城:それも勧めない?じゃあどうするんですか?

左巻:なぜかというと、ある研究があって体重が短期間の間に変動する人っていうのは、早く死ぬっていう結果があるんです。

高城:ということは、ダイエットもしないで大体中ぐらいでずっといた方がいいってことでしょうか?

左巻:日本人の研究でわかってるのは、太り方が標準の人よりはもっと太ってるほうが長生きだという結果が出てるんです。いわゆる小太りの方がいいと。

高城:ややメタボくらいですか?

左巻:はい。日本人の場合はものすごい肥満っていないので、もっと肥満でも平均寿命は変わらないんですよ。で、一番早く死ぬのは、痩せている人なんです。

高城:栄養が足りていないってことですかね?

左巻:足りてないかはわからないんですけど。

高城:先生そんなこといったら、大学で女の子にボロクソ言われますよ(笑)

左巻:だから問題ですよ。何が問題かっていったら、いまの若い人が栄養摂取量が少なくなってるんですよ。若いときに体重を気にして摂取量を減らすと、長期的には中高年になったときに体がやられてます。

高城:先生それ大学生の女の子にお話しになるんですか?

左巻:はい。

高城:そうすると「えーなにあの先生!」って言われてますよ、きっと。大丈夫ですか?

左巻:はい、大丈夫です。

高城:左巻先生どうなの?って言われてますよ、きっと(笑)

左巻:太っててもいいというんじゃなくて、学生の頃は普通ぐらいでも、年齢を重ねるにつれて少しずつ太っていくぐらいがいいんです。

高城:やっぱりそうなんですね。若い頃はそれなりにちょっと痩せていても、年取ってあまりギスギスしてるのカッコ悪いし、中ぐらいがいいってことですか?

左巻:小太りがいい。

高城:小太りがいい(笑)

左巻:日本でも終戦後はみんなが痩せたじゃないですか?そのときは小太りが一番いいっていう。映画スターもみんな小太りだったんです。

高城:金持ちの象徴みたいに言われてましたからね。今だったらそんなことないですけど。

左巻:今は痩せているほうがいいっていう美的感覚になっちゃってるんだけど、もしかしたらそれは間違ってる。美的に見えるからといって健康じゃない状態になってるかもしれないです。

高城:ということはこれから小太りブームの時代、来ますか?

左巻:来ない(笑)

高城:(笑)

左巻:来ないけど、結果はハッキリしています。

高城:先生、次その本書きましょうよ。

左巻:(笑)

高城:(笑)きっと大学でひどい目に合うと思いますけど、陰口叩かれて(笑)

左巻:この前学生にBMIというのを計算して、痩せすぎ、標準、小太りとか。その中で一番長生きすると思う?とか、一番ダメなのどれだと思う?という授業をやったばかりですね。

高城:今度、先生の女子大生をゲストに迎えてですね、実際左巻先生どうなの?って訊いてみたいところですね(笑)また是非遊びに来てください。ありがとうございます。

 

ー高城のナレーションー

 

サプリはほとんど意味がないという左巻教授。

 

気のせいというか科学的に根拠の弱いどころか、むしろ過剰摂取の問題が出てくるので、必要ないとのお考えです。

 

特にテレビで宣伝しているような製品は、原価が高くついているので余計に信用できないとのこと。

 

また、ダイエットにはそんなに方法はなく、食事と運動しかないとのことでした。

 

その上、痩せている人は早死にするそうです。

ですので、小太りがいいとお話になってましたね。

 

いやーこんなお話をして、大学で女子学生の皆さんに本当はどのように思われているのか、お聞きしたいところです。

 

むしろ最近は、死んでもいいから痩せたい!と考えている若い女性たちも少なくないように思います。

 

このような考え方はダイエット云々ではなく、精神が不健康、いや、社会が不健康の表れのように思うのです。むしろ、そのような精神安定作用のほうが多角的に重要なんでしょうね。

 

次回もまた新しい世界を垣間見たいと思います。