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ポッドキャスト版「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」「未来授業」の文字起こしをやっています。「未来授業」は2020年4月分からです。文字起こししてほしいものがあれば、ツイッターのDMに連絡下さい→https://twitter.com/hatake4633

<未来授業>大規模災害時の避難とコロナ対策 第4回「マスク、消毒、体温計持参がマナー」

2020年6月18日配信の「未来授業」です。

マスク、消毒、体温計は持参がマナー | 未来授業 | これからの時代を生き抜くヒントを学ぶ特別授業

 

ーナレーションー

 

今週の講師は、防災・危機管理アドバイザーで「防災システム研究所」所長、山村武彦さん。

 

50年以上にわたり、世界中で発生する災害の現地調査を実施。多くの企業や自治体で防災アドバイザーを歴任しています。

 

現在の指定避難所では多くの避難者が密集すると考えられ、各自治体では在宅避難や知人宅などに「分散避難」することを勧めています。

 

ただ、こうした場所が危険とした場合は、躊躇わず指定避難所に移動して下さい。

 

そこで今回は、指定避難所での感染症対策について伺っていきます。

 

未来授業4時間目、テーマは「マスク、消毒、体温計持参がマナー」。

 

 

山村:避難所で感染の懸念があるからといって、避難しなければならない人が躊躇って逃げ遅れたら本末転倒ですから、危険が迫ってる場合はいち早く避難所に避難することも大事です。

 

その場合マナーがあると思うんですね。必ず、検温したり、もし発熱していたり体調が不良の場合は避難所で避難しないで、保健所とか役所に連絡をとって指示を仰いで、その指示に従うっていうことですね。体調が悪いのに避難所に行けば、結果自分が多くの人に感染させてしまう可能性もあります。それもマナーですね。

 

そしてなおかつ、自分用の体温計を持っていくこと。あるいはマスク、消毒のためのものですね。ウェットティッシュを含めてそういうものも自前で準備出来るものはしていく。

 

それからもう一つ大事なのは、ビニール袋とかゴミ袋を持っていく。ビニール袋は何をするかというと、靴ですね。靴底っていうのはウイルスが付着している危険性があるわけですから、そういった所に上がるときに自分の靴をちゃんと袋に入れて、他の人に迷惑をかけないようにする。こういうマナーというものも大事だと思いますので、今のうちに非常用の持ち出し袋を用意して、確認作業をしておくといいですね。

 

あと出来れば厚手の靴下と帽子ですね。体育館なんかは下の方に寝ていますので、上の方でクシャミとか咳をされるとですね、そのウイルスが下の方に落ちてきたときに髪の毛なんかに付着する危険性が高いんで、帽子を被る。寝る時も出来れば帽子を被って寝る。深いメットのような帽子があるといいなと思います。

 

ーナレーションー

 

そして、三密避ける共用部分を消毒するなど、避難所の環境改善については人手が足りない、近所の助け合いが必要、と山村さんは話します。

 

山村:受け入れ側が配慮しなければならない。例えば、動線を決めてもらって、感染者とか発熱者はレッドゾーンという病人を分けて。そこには一方通行で行けられるようにするとか、隔離する人は教室を利用してもらうようにするとか、トイレも別に使ってもらうとか、そういったことと合わせて衛生管理ですね。ドアノブだとか共用部分の定期的な消毒とかそういったことをすることですね。

 

ただ、人手が足りない可能性がありますから、避難者でも元気な避難者は、ぜひ避難所運営のトイレ掃除やゴミの処理だとかをお手伝いしていただけるといいと思いますね。

 

インタビュアー:まさに防災というのは、自助・公助・共助と言われていますが、コロナ禍ではそれこそ仰っていたように元気な方はそういったことに参加する意識も大事ですね。

 

山村:そうですね。私はそれに加えて、日本は古くから地震や台風に襲われてきた国です。その度にみんなが駆けつけて、被災者に寄り添い助け合って乗り越えてきた国なんです。しかしウイルスになると、密接とか密着を出来るだけ阻害しようとしますね。いわば日本人の美学に反するようなことを要求されることになります。

 

もちろん物理的な距離をもつんですけども、心と心の距離はぜひ密着して寄り添ってほしいと。そして声をかけ、助け合ってほしいな。それが日本人が昔からやってきたことなんですね。

 

いまウイルス騒ぎが仮におさまったとしても、また起こる可能性もあります。

 

パンデミックはだいたい100年間に5回起こっています。つまり20年に1度は発生している。そして日本という国は台風が毎年3回は上陸している。

 

そして地震関東大震災から今年で97年目ですけども、100人以上亡くなるような大地震が97年間に16回。つまり6年に1度は大地震にみまわれている国ですから、感染症と大規模災害というのが同時に発生する複合災害は、これからも起こるということを前提にして準備する必要がある。これが本当のニューノーマルだと思いますね。