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ポッドキャスト版「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」「未来授業」の文字起こしをやっています。「未来授業」は2020年4月分からです。文字起こししてほしいものがあれば、ツイッターのDMに連絡下さい→https://twitter.com/hatake4633

<未来授業>宮沢孝幸さん 第2回「ウイルスを100分の1に減らす」

2020年4月14日配信の「未来授業」です。

www.tfm.co.jp

 

ーナレーションー

今週の講師は、獣医で京都大学ウイルス再生医科学研究所の宮沢孝幸准教授。

 

新型コロナウイルスの感染爆発を防ぐために、「自分は今、感染している!(無症状で)」「誰にも移しちゃいけない。そう考えるところから始まる」「考えをひっくり返せ!」「移らんようにするよりも、移さんこと。」という強いメッセージをSNSで呼びかけ、反響を呼んでいます。

 

自分は感染していると仮定して人に移さないよう過ごすことが、感染拡大を食い止めることに繋がる大切なメッセージです。

 

そして宮沢さんは、手の洗い方そはじめ、日常の中で心がけるべき幾つかのことについても話してくれました。

 

聞き手は、高橋万里恵さんです。

 

未来授業2時間目、テーマは「ウイルスを100分の1に減らす」。

 

宮沢:手から移る。そして手にくっついて、それを目とか口とか鼻を触ってしまう。あと鼻くそをはじるとか、そういう行為は危険です。

 

高橋:はい。

 

宮沢:で、石鹸で洗えばもちろん無くなるんですけど、ちょっと政府広報とは違う私の意見なんですけど、あそこまで厳密にやる必要はないと思ってます。

 

というのも、唾から飛んできたものの中にウイルスが100万個入っていたとして、その100万個が目の中に入ったり鼻に入ったら感染しますけど、それが1万個とか1000個くらいまでなったら、たぶん感染しません。

 

それは何故かっていうと、感染するにはウイルスの量がたくさん必要なんですね。1個のウイルスが粘膜にくっついたところで感染は成立しないんですよ。あの洗い方っていうのは、100万個を完全にゼロにする。完璧にゼロにするっていう洗い方なんですね。自分がかからないっていう目的であれば、あそこまで厳密にする必要はないと思います。

 

おそらく15秒も水で洗えば、1/3くらいになると思います。それで一生懸命タオルにつける。タオルが汚染するじゃないかって可能性もあるんですけど、ほとんどのウイルスは流れていってしまいます。手拭いについたとしても、それは感染が成立するレベルではない。洗った後の手拭いね。

 

それから、ついてたとしても1日置いておけば、ほぼゼロになる、というぐらいの壊れやすさなので、私は手を一生懸命洗うというよりは、こまめに洗う。水でいいから洗う。もちろん洗剤につけてたらパーフェクト。洗剤を全体に行き渡らせて10秒くらい置いておいて、それから洗うとか。それぐらいでも全然違うので。

 

ウイルスによっても、ノロウイルスは非常に微量でも生きてしまうという性質のウイルスがあるんですけれども、その場合は一生懸命洗い流さないとダメだと思うんですけれども、このウイルスは微量で感染するウイルスではないので、1/100にでもすれば、ほとんど感染のリスクはないということになりますので。コロナウイルスの性質を考えるとそんなもんだろうと。

 

ーナレーションー

外出時、手が洗えない状況でウエットティッシュで手を拭くのは有効か、も伺いました。

 

宮沢:もちろん、エタノールが入ったウエットティッシュはより良いんですけれども、エタノール入りでも20%しか入ってないんですね。20%だとどのくらいの効力があるかというとわからない。70%よりも低い。80%よりも全然低い。

 

しかしですよ、先程言ったように1/100というのを目指すのであれば、なすりつけちゃえば良いわけですよ。それからウエットティッシュを2枚使って、1枚で拭いてもう1回1枚で拭くと、更に万全ですよね。

 

高橋:ええ、ええ。

 

宮沢:ウエットティッシュがないときはどうするんだって色々考えたんですけど、手拭いを濡らして、手拭いをジップロックに入れて持ち歩いて拭くと、それやってるだけでも全然違うので。理想をいえば、ジップロックに3つくらいの濡れ手拭いを持っていけば、事足りるんじゃないかなって。ウイルスをついてると思ってゴシゴシとそこになすりつけちゃえば。

 

なすりつけた手拭いのところにウイルスがあるんだけれども、時間とともにどんどん壊れていきますので、数時間でもどんどん壊れていきますので、それはそれほど心配しなくて良いと思います。

 

高橋:なるほど。あとは先生のお風呂について、「風呂はなるべく早く入れ。帰宅後すぐがベストだ」ということを先生おっしゃってますが、これはどういったことですか?

 

宮沢:体に付着しているウイルスのことを考えていて、それは家の中にあまり持ち込みたくないっていうことと、あと意外と顔にくっついちゃってることがあるんで、それは洗い流したい。ですので、1番ベストは顔を洗顔フォームで洗うのがベストなんですけども。もっと良いのは蒸しタオルだと思うんです。蒸しタオルで顔をワーっとやっちゃえば、ウイルスは蒸しタオルの温度で結構早く死んじゃうので、それで問題ないと思います。

 

あと付け加えなきゃいけないのは、トイレに行ったら、流すときは必ずフタをして流すこと。それは基本中の基本なので、ノロウイルスの防御もそれでかなり防げるはずなので。次入った人に感染してしまう可能性があるので。

 

例えば、今回のコロナウイルスで感染して、下痢を起こしてしまった人がいたとしたら、下痢でも飛び散る。さらに水でジャバっと流したときにそれが飛び散って、次入った人に感染するということなので、これは公衆トイレを使う場合は、必ずフタを閉めて流して下さい。