鈴木敏夫のジブリ汗まみれを文字起こしするブログ

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「コロナと映画」(その1) ゲスト:市川南さん、藤巻直哉さん、依田謙一さん、石井朋彦さん

2020年4月19日配信の「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」です。

https://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol628.mp3

 

藤巻:この間、依田っちが勧めてくれてコンテジションっていう。

 

依田:『コンテイジョン』ね。

 

藤巻コンテイジョンコンテイジョン

 

石井スティーブン・ソダーバーグのね。

 

藤巻:あれ観ました?鈴木さん。

 

鈴木:観てない。

 

藤巻:すごいですよ。2011年に作った映画なのに、今のニュース映像を観てるような映像ばかり。観た?

 

石井:予言の書って言われてるんですよね。

 

依田:中華圏でコウモリから発生したウイルスが、アメリカ含めて世界中に拡がっていって、今や聞き慣れてますけど、CDCだWHOだっていう。主人公はCDCに勤務してるんですけど出てきて、途中まではこの1ヶ月くらいをダイジェストで見てる感じですよね?

 

藤巻:すごいよね。依田っちに言われて観たら、2011年に今を予言してるような、大きな穴を掘って人を埋めるとか、とにかく人と近づくな人と握手するなとか、そういうことを2011年の段階で言ってるんですよ。

 

依田:僕は最近パンデミックものばかり観てるんですけど、その中で『コンテイジョン』は格別だったんで。

 

ーナレーションー

 

鈴木敏夫ジブリ汗まみれ。

 

今週と来週、2週にわたり「コロナと映画」というテーマでお送りします。

 

現在、世界に蔓延するコロナウイルスの影響により、多くの人の生活が脅かされています。感染を防ぐための措置として、不要不急の外出を控え、人の密集する場所には行かないことが求められています。その結果、イベントやコンサートの中心などエンタメ界も自粛に追い込まれました。

 

そんな中で今回は映画を焦点に当てて、現状と未来について語っています。

 

出演は、東宝の市川南さん、博報堂DYメディアパートナーズ藤巻直哉さん、日本テレビの依田謙一さん、クラフターの石井朋彦さん、そして鈴木さんです。

 

まずはこんなお話から。

 

 鈴木:いろんな映画大変なんでしょ?作ってるやつも完成してるのも。今ね公開しようにもダメでしょ?5/6まで。

 

市川:今日の時点でTOHOシネマズは非常事態宣言が出てる都市の映画館は休止。それ以外の映画館は時間を短縮して営業はしてるんです。

 

藤巻:地方はやってるんだ?

 

市川:地方はやってます。たださっき非常事態宣言都市が増えたって続報で。全40都市。

 

鈴木:そんなに!?

 

藤巻:土日の興行収入も見たことない数字が並んでて。

 

依田:ちょっとゾッとしますよね。

 

藤巻:ゾッとするよね、あれ!

 

市川:TOHOシネマズでいうと、70タイトルあるうちの半分くらいに今はなってるけど、さっきの時点で今週末からはガクっと減らざるを得ない。

 

石井:40道府県追加。

 

市川:ですよね。

 

石井:てことは、7に達してるから全部なんですよね?

 

石井:そうですよね。

 

市川:新作はほとんど出てないです。

 

鈴木:出てないんだ?やっぱり。

 

市川:ミニシアター系の新作は、多少公開が始まったものもありますけど、東京の多くのミニシアターは休みになっちゃったんで。

 

どうなんでしょう。日本の映画館でいうと、太平洋戦争にしても全部がなくなったってことはたぶんないんで。細々とはやってたと思うんで。歴史上はじめての事態が起こるのかもしれない。

 

で、ハリウッドのニュースなんか見てても、これは1918年のスペイン風邪のとき、ハリウッドは撮影も止まるし、映画館も出来ないし、何ヶ月全く機能不全なってたのに近いんだっていうニュースも出てましたけど。

 

鈴木:今のコロナ騒ぎ、どのくらい続くと。皆さんいろんな温度差があると思うけど。市川南はどう思ってるんですか?東宝さんは。

 

市川:これは皆さんと一緒で、例えば3/6のドラえもんを公開延期しようって2月の中下旬に決めたときは、一回延期といって3/20から27に延期して上映出来るって思っていて。

 

たぶん東宝の人だけが楽観的じゃなくて、世の中の全部の人がそういう印象でいたと思うんですけど、とんでもない。より事態は悪くなってるっていうことなんで。何とも楽観視は出来ないですけど。

 

鈴木:これは東宝さんだけじゃなくて、皆さんにとっての問題でしょ?このコロナ騒ぎっていつまで続くんだろうって。

 

ちなみにでいうと、さっき南が言った1918年のスペイン風邪、収まるのに2年半。これ大事な情報でしょ?今日来て良かったでしょ?

 

藤巻:2年半もかかったんですか?

 

鈴木:そう。そういう中で今の状況を見てて、見通そうと思っても中々出来ないわけだけど、非常事態宣言はいいけれど、この状況がいつまで。向こう2、3ヶ月くらいのことを考えて補償しようだの話が出てるわけだけどさ。それで本当に終わるのって。

 

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依田新型コロナウイルスって言ってるじゃないですか?ぼく全然知らなかったんですけど、コロナウイルスってずっとあって、元々風邪に罹ってた人の何割かはコロナだったんですよね?今までも。

 

鈴木:あ、そうなんだ?

 

依田:そうなんです。10人に2人か3人か色んな数字があるみたいですけど。コロナ自体は元々あってそれの新型がこれであるっていうことでいくと、新しい新型が翌年にも出る可能性があって。

 

鈴木:それも言われてますよね。さらに強力なやつ。

 

藤巻SARSもMARSもコロナの一種なんでしょ?

 

依田:みたいですけど、僕も医学的なことはあんまり詳しくないんであれなんですけど。

 

鈴木:これが1年続くっていうことになったら、我々は映画関係者っていうことでいうと、映画を作る方も苦労してるみたいだけど、公開出来ないでしょ?

 

市川:何とも言えないんで。ドラえもんの次の判断はゴールデンウィークの映画はどうするかってことで、これも当然延期にして。

 

で、今は5月も6月も新作は延期にします。7月から再開出来るかどうかっていう構えではいます。

 

鈴木:そういう中でアメリカ、配信が始まったんだよね。新作の。どうもこれがアメリカだけじゃないでしょ?日本ではやらないんだね?

 

藤巻:劇場公開しないで、直接配信ってことですか?

 

鈴木:そう。始まったんですよ。かれこれ3週間くらい経ってるのかな。

 

で、1本2本じゃないんだよね。わーっと始まったんだよね。

 

石井:僕らが去年作った映画が、フランスで公開直前だったんですよ。

 

先方から連絡があって、このままだと公開出来ませんと。配信に切り替えていいでしょうか?っていう問い合わせがあって、向こうからの提案で配信が始まりましたね。

 

鈴木:僕の知ってるやつでいうと、ユニバーサルがスタートしたんですよ。そしてディズニーも通常より数ヶ月早いウインドウでストリーミングを出し始めましたと。

 

石井:日本も新作じゃないけど、ミニシアターが自分たちが配給権持ってる作品の配信を始めましたよね。

 

鈴木:そういう情報を伝えると、ディズニーも夏に公開予定だった『アルテミス・ファウル』っていうキッズ向けの映画があったんですよ。これも劇場およびDVDはなし。いきなりストリーミングでやるって。これディズニー発表したんですよ。

 

とにかく劇場が絶対条件である大作以外が、わーっと出始めたっていう。それを事実として劇場の方に認めさせようってことでしょ?それに対して日本はどうするんだろうって思って。

 

藤巻:だって順繰りに後ろにいって、夏休みだってそんなにやり切れないでしょ?

 

市川:今は1年後に延びるものなんかもありますし、ハリウッド映画もそうですね。秋に延ばしたものもあれば、1年後に延ばすものも。

 

依田:出来上がってるものはまだしも、撮影自体が止まっちゃってますし。

 

鈴木:たださっき額田くんが言ったやつで、多少揚げ足とっちゃうかもしれないけれど、この間に数字が1人歩きしてるじゃん。

 

会社やるにしても、7割の人は出ないでくれって。でもそれを8割にすれば、そこで本当に終わるんだって。一所懸命にやってるよね。

 

でもそれは専門家が色んな数字を駆使して、そういう見通しを立ててるわけでしょ?しかしそれが本当にはどうなるんだろうって。誰にもわかんないのかね?

 

依田:わかんないですね。つい最近ハーバード大が出した、いわゆる外出自粛は2022年まで続くんじゃないかっていう。

 

鈴木:それもニュースでやってたね。

 

藤巻:オリンピックとかどうなっちゃうんだろうね?

 

鈴木:だから無くなっちゃう可能性が出てきたんですよ。

 

藤巻:えーー。

 

鈴木:昨日、ある学者が今の状態を放っておけば、日本での死亡者が42万人。

 

藤巻:何もしなければ?

 

鈴木:そう。これもそのくらい脅して、外出をしないようにする。そのことによってある正常な状態を作り出そうってことでしょ?こういう時って、最悪を考えなきゃいけないでしょ?そうすると、最悪って2年半ということだよね?

 

---

 

市川:映画館は3密じゃないっていう立場で。喋らないし。2月3月はみんなマスクで観てたし。

 

例えば満員としても、感染のリスクは低いんじゃないかって。そもそも映画館って、指導されてるんで換気がもの凄くいいんですよね。

 

なので、事実感染した人ってほとんどいないと思うんですけど。

 

藤巻:ライブハウスとか大変だったけど。そうか映画館からは出てないんだ。

 

額田:黙って観てるんで、飛沫感染がないんですよね。

 

市川:そうなんですよね。

 

依田:僕は仕事柄ライブエンターテイメントの仕事が多いんで、ここは最後まで残されるんだろうなっていう危機感があって。

 

 例えば、映画館とか演劇とかクラシックコンサートとか、お客さんが大人しく観てるものに関しては、一定程度終息して感染対策を施してってことであれば、日常の中に入っていける可能性ってあると思うんですけど、ライブはいかに盛り上がるかってところをテーマに作ってるわけですから、飛沫を飛ばしまくってっていうところでいうと、ここは結構大変ですよね、

 

で、この産業ってここ数年で伸びてきたところで、それで生活してる人も僕の周りたくさんいるんですけど。

 

鈴木さんおっしゃるように最初は短い感じだったのが、これちょっと違うぞっていうムードが急速に出てきてる。

 

僕がなるほどって思ったのが、早い段階でジブリ美術館が一時休業するっていう前に鈴木さんにお会いしたときに、鈴木さん当初から「これ長引くよ」って言ってたんですよね。

 

僕はそれ本当かな?って思ってて、さっき南さんおっしゃってたように、ある流行が来て終わってんじゃないかなっていう見通しのもと、みんな動いてたし、僕自身の頭の中もそうだったんですけど、鈴木さんは「これ長いよ」とおっしゃってて。

 

悲しいかな、現実になり。やっぱりこういうのって、短期的に解決して臨むのってダメだなって思ったんですよね。

 

鈴木:それはね、多少歴史を知ってたからですよ。日本でいえば12世紀。つまり鎌倉幕府の前っていうのは、色んな災害の後、疫病が来て、西日本が大変なことになっちゃったわけで。これ収まるのに2年3年要してるんですよ。

 

それだけじゃないよね。さっきから話題に上がってるスペイン風邪もそうだし、ペストもそうだし。大概その単位が2年3年なんですよ。

 

ただ、現代は違うだろうっていう。それがみんなにはあるよね。

 

だけれど、今は国がこういう時にはなんとかしなきゃっていうんで色々頑張ってますけど、とにかく5/6までの非常事態宣言でしょ?そういうことでいうと、そこで収めようってことでしょ?とりあえずは。

 

その為の手立て、非常事態宣言も最初5つの都市だったのが40まで拡げるっていうのは、本気でやろうってことなんでしょ?それがどれくらい有効性があるかっていう問題に関わるんだけど。

 

じゃあ、日本だけが上手くいったとして、海外のやつはどうなるの?って。その問題が残るわけでしょ?中国も収まったっていってるけど、これから報道によればインドが大変なんでしょ?そしてアフリカだよね。

 

なんていったって、グローバリズムで人が動く時代でしょ?それがかつてのペスト以上にその感染が起こりうる環境にあるってことでしょ?現代は。でもそれを現代の知恵でどうやってこれを収めていくのか。

 

とにかく家にいようよって、基本これしかないんだもんね。

 

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市川:いま日本の配信も、この期間で結構増えてるみたいですね。観る本数も増えてるし、映画館に行ってた人たちが家で観るようになるのか、それとも逆に普段映画観ないような人が家で観る楽しさを覚えて、正常に戻ったときに映画館に行くようなことになるのか。それは何とも言えないですよね。

 

鈴木:やっぱり収まれば、前のようにみんなが動く可能性がある。そこを無視しては語れないよね?だから問題はどの辺で収まるのか。1番難しい問題なんだけど、結局はそういうことじゃん。

 

もともとネットが好きで、外に出ない。家で楽しむっていう人は一定程度必ずいたわけだしさ。落ち着いたときには再び動き出すかっていう問題でしょ?だから問題の本質はそっちだよね。

 

市川スペイン風邪の翌年の1919年は、アメリカの映画史にとってはもの凄く良い年になったそうなんですよね。18年に抑えられて人が一気に行ったっていう記録はあるみたいですね。

 

例えば日本も、戦争が終わって、戦後映画館はすごく人が来ただろうしっていう、歴史的には楽観的な読みも出来るのかもしれませんけどね。

 

鈴木:これはわかんないよね。

 

藤巻スペイン風邪のときには配信はなかったもんね。

 

市川:テレビもないですし。

 

藤巻:こんな俺でも、この篭ってる間に始めてAmazonで物を買ったのね。Amazonプライム・ビデオっていうのにも入って観るようになって。

 

変な話なんだけど、テレビのリモコン壊れちゃって。家のテレビが7年前のだったんで、ビックカメラとか行って、取り寄せてもらうしかないなって思ってたんだけど、知り合いから色々聞いて、そうかAmazonっていうのがあるのかって思って、買ってみたら翌日届いたの。古いのが。で、なんじゃこらって凄いびっくりして。Amazon凄いって今頃何言ってんだって(笑)

 

だけど、俺の年齢でもAmazonの便利さとか。依田っちに言われて、『コンテイジョン』を観るのに、Amazonプライムで199円で観られるわけですよ。ウチの大きなテレビでね。これライフスタイル変わるなって本当に思った(笑)

 

依田:その話は遅いですよね(笑)コロナ関係ないですよ!(笑)

 

鈴木:藤巻さんね、これ前からやってる(笑)

 

藤巻:鈴木さん進んでるから、割と。でも俺の年代ってそんなにやってないんじゃないかなって思うんだけど。わかんないけど。

 

依田:確かにその世代に急激に普及する可能性はありますよね。

 

鈴木:藤巻さんね、ついでに言っちゃうね。藤巻さんがいま言ったそういう夢のライフスタイルはね、どうも70前後に多いんだよね。だから藤巻さんがどっちかというと特殊。

 

依田:遅れてきた人(笑)

 

鈴木:そうなのよ。だって俺らの世代なんて将棋だ囲碁だって、全部ネットでやってるもん。それが楽しくてしょうがないって。だって動かなくて出来るわけでしょ?

 

元々コンピュータとかインターネットって、誰に向いてるかって年寄りに向いてるんだよね。身体動かさなくて、手先だけで出来るわけだから。

 

藤巻団塊の世代のなんていうんですか、早いモノ好きっていうんですか?

 

鈴木:そうそう。機械好きなのよ。

 

藤巻:え?

 

鈴木:機械好き。

 

藤巻::そう。機械も好きだし。

 

鈴木団塊の世代じゃん?藤巻さん。

 

藤巻団塊じゃないですよ!

 

鈴木:(笑)

 

依田:そこは線引きたがりますよね?(笑)

 

藤巻団塊じゃないですよ、全然!

 

市川:僕らにはわかんないですから。

 

藤巻:突き放さないでよ。確かに俺は裾野の方だと思うんだけど。

 

鈴木:あのね、ちょっとデータを教えてもらったことがあるんですよ。例えば、配信。年齢層すごい高いのよ。

 

藤巻:あ、そうなんですか。

 

鈴木:映画館が平日がそうなってるじゃない?そこら辺の層が一番配信使ってるんだよね。いくつかっていうと、みんな70前後なのよ(笑)だからこの70前後っていうのは、そういうことをやってきた。

 

藤巻:でも鈴木さん、電子マネーとかは使ってないでしょ?

 

鈴木:それは多少使ってますよ。

 

藤巻:本当ですか?(笑)

 

依田:でも、身体を動かすことにもつながっているので、劇場に行くことってある程度終息すれば劇場に人は戻ってくると思ってるんですけど。

 

問題は、ライブエンタメもそうなんですけど、長期化したところで持ち堪えられなくなる会社だったり箱だったりってところが出てくる心配が多分にあって。

 

自分の周りでも飲食店だったり、ライブエンタメに関わってる人でも閉じる人とか出てきてるんですよね。

 

たかだか1ヶ月くらいですけど、会社の規模によってはそれも死活問題になっていて。いかに経済は回すことでみんな生き延びてるんだっていうのがよくわかりますよね。

 

鈴木:そうなんだよね。これなんで取り上げないのかなって、みんな色々配慮してるんだろうけれど、いわゆる昭和天皇崩御のときってあったじゃん?あのとき自粛の期間ってどんだけでした?

 

市川:3ヶ月くらい?

 

鈴木:そんな程度じゃないんですよ。

 

市川:半年くらい?

 

鈴木:もっとなんですよ。その間、ずーっと自粛してたんですよ。なにしろ中心にいたのが昭和天皇でしょ?

 

そうすると、みんな発言は抑えてたんですよ。あの間、火が消えてような状態が延々続いた。みんな覚えてますかね?どのくらい続いたか。

 

額田:半年くらいじゃなかったでしたっけ?

 

鈴木:もっとなんですよ。

 

依田:映画の公開もやめてたんですか?

 

市川:それはやめてないですね。あの期間でレンタルビデオが伸びたんですよね。そこで飛躍的に。

 

鈴木:じゃあテレビは?テレビで娯楽番組は?

 

市川:やってないですね。

 

鈴木:そうなのよ。延々続いたのよ。

 

藤巻:ああ、CMが入んなかったな。

 

鈴木:そう。それ持ち堪えたって経験があるんですよ、実は。それで陛下がそういうことになって、下血騒ぎから数えると、すごい期間でしょ?で、その前後もあるわけですよ。

 

やっぱり時代によってある発言を抑えるとか自由に言っていいとか、そういう影響ってもの凄く大きい。

 

これもう一回調べなきゃいけないんですけど、これネットで見てびっくりしたんですよ。一年なんですよね。ここは確認しなきゃいけないですけど。

 

額田:CMが不謹慎だとか言われましたよね。

 

鈴木:そう。その間、みんな我慢したんですよ。でもそれが終わったあとは、忘れたように元に戻ったんですよ。

 

というか、エスカレートしたんですよ。世の中っていうのはそういうもんだなって、どこかで僕は思うんですけどね。

 

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額田:僕がすごい心配なのは、今回のコロナがこれで終わったら万々歳かっていうと、また新しいウイルスが来る可能性は、、

 

鈴木:それは常にあるんですよ。

 

額田:はい。そうすると社会の構造そのものを変えてかなきゃいけないのかなって、考えないですか?ライブ的なみんなが集まることっていうのは何かあったら危ないぞっていうのは。

 

依田:僕人間って、そんな勤勉じゃないって思ってるんですよ。つまり大義名分で生きられないじゃないですか。

 

本当はこうした方がいいよねっていうことよりも、自分が持っている本能的なもの人間は突き動かされていくはずなので。

 

ーナレーションー

 

「コロナと映画」についてのお話、いかがだったでしょうか。

 

この続きはまた来週、お楽しみに。