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ポッドキャスト版「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」「未来授業」の文字起こしをやっています。「未来授業」は2020年4月分からです。文字起こししてほしいものがあれば、ツイッターのDMに連絡下さい→https://twitter.com/hatake4633

未来授業:黒川伊保子 第二回「夫のトリセツ」

2019年12月31日配信の「未来授業」です。

夫のトリセツ | 未来授業 | これからの時代を生き抜くヒントを学ぶ特別授業

 

ーナレーションー

 

今週の講師は、人工知能研究者の黒川伊保子さん。

 

長い間、人工知能の開発に携わってきた黒川さんの著書『妻のトリセツ』は、そのわかりやすさが「夫」ばかりか「妻」にも支持されて40万部を超えるベストセラー。今年になって、続編ともいえる『夫のトリセツ』が刊行されたばかりです。

 

今週は、黒川伊保子さんに「家族のトリセツ」について学んでいます。

 

共感してほしい女性に対して、問題を解決したい男性。何事も察してほしい女性に対して、何かあるなら言ってほしい男性。

 

「わかってくれない」のではなく、どこまでいっても「わかりあえない」男と女。

 

そもそもなぜ、男性脳と女性脳は違うのでしょうか?

 

未来授業二時間目、テーマは「夫のトリセツ」。

 

 

黒川:男性は目的志向型っていって、何か目的を定めるとそれしか見えない。

 

例えば、テレビを観ててトイレに行こうとなると、もうトイレに行こうってまっしぐらですね。

 

でも女性は、トイレに行くまでの間に汚れたカップを片付け、乾いた傘を畳み、それだけしても帰りに台布巾を忘れずに帰ってきて、また元の位置に戻るんですよ。

 

これは女性はプロセス志向といって、行ってる途中にあらゆるものを見つけるって脳の動きをするけど、男性は狩りをしていたので、あの獲物って決めたときに、足元に花が咲いていようが苺があろうが、気をとられていたら狩りが出来ないので、目標を決めた瞬間に周りが見えないように脳がフィルターをかけるんですよ。

 

夫が男性脳なので、問題解決を一秒でも早くしてあげる方が安心するでしょ?って思うかもしれないんだけども、女性の脳は共感してもらうことによって脳の緊張を解くように出来ているんですよね。

 

なぜならば、共感し合う方が生存可能性がはるかに上がるっていう進化の仕方をしてきてるから。

 

私たちは哺乳類で、おっぱいをあげて子供を育てる。自然界の中では人類の授乳期間って、3年から4年あると言われているんです。その4年にわたる授乳期間の中で、もしちょっと体調が悪くておっぱいが出なくなってお終いでは、人類の子育てはリスクが高過ぎるので、何万年も前から人類は女性同士の密なコミュニケーションを作って、系全体の生存可能性を上げてきてるんですね。 

 

で、これが重要。

 

これで生存可能性を上げてるから、例えば、戦いに勝って「あの人怖いわ」っていって遠巻きにされたら、おっぱい融通してもらえないので、生存可能性は下がるんです。

 

そんなことより女性全員で「怖いよね怖いよね。本当に怖いよね。頑張ろうね頑張ろうね。ところであなたおっぱい足りてる?」「うん」みたいに言えるコミュニティの方がちゃっかり生き残っていけるんですね。

 

なので、女性にとって共感されることは、生存可能性が上がる担保をもらったってことで、脳がまず緊張を解くんですよ。

 

夫は男性脳なので、荒野に出て危険な目に遭いながら、確実に成果を上げて家に戻ってこなければ生き残れない人たちだった。この人たちは共感してると危ないんですよ。「その橋壊れてる!その橋渡っちゃダメだよ!」ってときに「いや、君の気持ちわかるよ。その橋たしかにきれいだもんね。うん、わかるよ」なんて言ってたら、落っこっちゃうわけじゃないですか。

 

だから「その橋渡っちゃダメ!」って瞬時に言わなくちゃいけないっていうのは男性の脳のマナーなので、共感してる前に行動に移したいんですね。

 

だから、こちらはこちらで誠実で愛に溢れてるのに、でも妻にしてみたら、私の気持ちをわかってくれない人、になっていくってそういう関係にあるんです。

 

ーナレーションー

 

「この夫は思いやりがない」「とにかく苛立つ」「もう一瞬にいる意味がない」。

 

夫に失望した妻が、夫婦関係を修復するために出来ること。それは男性脳を知ることです。

 

黒川:ゴール志向の男性脳に派手にゴールを喜んでほしいんですよ。

 

年末は大掃除もあるし、買い出しもあるし、男手があって嬉しいことがあるわけだから、それを声を大にして喜んで上げてほしいのと、年末頑張って男気を出したがために、お正月グズグズして寝正月になっても、ちょっと大目に見てあげてほしい。

 

あと、男性の脳っていうのは、ぼんやりしている時間に脳を進化させているので、特に脳が進化していく35、6歳くらいまでっていうのは、結構ぼんやりしているものなんですよ。

 

土日休みなら、土曜の午前中は使い物にならないっていうのが男子の脳なので、まぁ35歳って言ったけど進化してる限りはだから。

 

でも60歳でも前を向いてる方はぼんやりしてる時間は必要なので、このぼんやりしてる時間を追い詰めない。自分よりもその時間が長く必要なので。「私はそんなにぼんやりしてないわ」って思わずに、このぼんやりしてる時間に脳を進化させているので、ちょっと大目に見てあげようかなって思ってあげてほしいなって。

 

っていうのと、せっかくなので、夫を立てるっていうのをイベントでやってみたら?っていう。

 

お正月だから初詣に行ってパンパンってやるとき、夫婦であれパンパンってしないって教わったことあるんですよ。

 

妻と夫が並ぶときは、夫のパンパンに妻がそっと合わせて、ニ礼二拍手一礼をあげる、みたいに聞いたことがあって。

 

で、私はお正月だけ夫を立てて「あなたと一緒じゃないと、お正月もあけないわ」って言って。

 

で、神棚にご飯上げるのも「男の人じゃないとね」って言ってちょっと持ち上げる(笑)「あなたがいないと生きていけない」は、男性脳大好物なので(笑)