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ポッドキャスト版「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」「未来授業」の文字起こしをやっています。「未来授業」は2020年4月分からです。文字起こししてほしいものがあれば、ツイッターのDMに連絡下さい→https://twitter.com/hatake4633

<未来授業>大規模災害時の避難とコロナ対策 第二回「一泊二日の在宅避難生活訓練」

2020年6月16日配信の「未来授業」です。

1泊2日の、在宅避難生活訓練 | 未来授業 | これからの時代を生き抜くヒントを学ぶ特別授業

 

ーナレーションー

 

今週の講師は、防災・危機管理アドバイザーで「防災システム研究所」所長、山村武彦さんです。

 

五十年以上にわたり、世界中で発生する災害の現地調査を実施。多くの企業や自治体で防災アドバイザーを歴任しています。

 

コロナ禍の第二波・第三波が懸念されるいま、もし地震・土砂災害などの大規模災害が発生したら、どこへ避難したら良いのでしょうか。

 

山村武彦さんは「今までは避難勧告=避難所への避難でしたが、安全が確保された家であれば、原則は在宅避難を考えるべき」とアドバイスしています。

 

そこで、在宅非難をするために事前に準備することを訊きました。

 

未来授業二時間目、テーマは「一泊二日の在宅避難生活訓練」。

 

 

山村:在宅避難生活訓練を今のうちにしてみることですね。どうしてかというと、いま外出自粛傾向にありますから、これを機に電気・ガス・水道・電話を止めて、一泊二日くらいで家族で暮らしてもらう。

 

電気・ガス・水道・電話を止めてみるとですね、冷蔵庫は半日も経てば水がタラタラ出てくるし、懐中電灯一本では暗くて暮らせない。ああ、これはランタンが必要になる、とかですね、色々なことが見えてきます。本当に何が必要か。そういうものが見えてきますので、ぜひ在宅避難生活訓練をやってほしいなと思います。

 

そして、備蓄は水・食糧を含めて、トイレあるいは予備の電池、そういうものを含めて、ぜひ七日間用意しておいて欲しい。水・食糧は今までは三日分というのが定説ですけど、三日で全てに物資が行き渡るような災害は、それほど大きな災害ではないんですね。

 

災害の備えるというのは、大規模災害に備える。

 

ですから最低限度ペットボトル一人三リットル×家族分×七日分ですけども、実際に命だけ繋ぐことを考えれば、三リットルいらないですね。二リットルでも十分だと思います。

 

水についていえばそういうことだし、食糧も普段使いのものでいいと思うんですね。ウチなんかでたくさん用意しているのは、温めずに食べられるカレー職人ってありますけど、これは五年持つんですけど、一食大体百円くらいですよ。カセットコンロとセットして置いてあれば、温めれば余計美味しいんですけども。

 

なぜこんなカレーライスが必要かというと、食糧も美味しいもので栄養バランスが大事なんですね。配給になったりその辺で手に入るものというのは、災害時にはパンとかおむすびなんですね。つまり炭水化物ばっかりなんです。

 

炭水化物ばっかりだと体調を崩しやすくなるし、感染症にもかかりやすくなってしまう可能性がありますから、栄養バランスをちゃんと整えるための事前の準備というのも大事なんですが、それも普段使いしてるものを少しずつ備蓄していく。そして使ったら必ず補給していく。こういうような観点で備蓄されていくと良いと思いますね。

 

ーナレーションー

 

避難勧告・避難指示が出たとき、果たして自分の家は安全なのか。どのような判断で避難場所を選べば良いのでしょうか。

 

 

山村:例えば、避難勧告・避難指示が大雨とか洪水で出るとしてもですね、地域ごとに出されていますけれども、リスクというのは地域ごとではなくて家ごとにリスクは違うんですね。

 

例えば、マンションの上階であれば、浸水の危険性はないわけですよね。高台であれば冠水の恐れもない。あるいは河川の流域でなければ流出の恐れもない。そういう家ごとのリスクって違いますから、我が家のリスクは地域のリスクと合わせてですね、自分の家は耐震性はどうなのか、地盤、地形といった場所のリスクはどうなのか、そういったものを自分で確認しておくと。

 

我が家もですね、避難ルール、避難しなくてもいいのか、こういう場合は避難した方がいい、その場合どこに避難する、どういうルートで、というようなことをぜひ家族防災会議を開いて、話し合って、家族で情報を共有して欲しいと思います。

 

今だからこそですね、リスクに対して敏感になって、みんな家族も真剣になって話し合えるんじゃないかなと思います。

 

地域によっては毎月第一日曜日を家族防災会議の日と決めている所もあります。例えばそれは神奈川県の寒川町とかね。そうするとそれは防災要請無線で朝「本日は家族防災会議の日です。みなさんこういうことに注意して、家族で話し合っておいて下さい」。こういうようなことが流れる地域もあるんですね。

 

流れない地域はですね、ぜひ自分の家の家族防災会議の日を決めてやってほしいな。例えば、お父さんの誕生日は、ケーキの代わりに非常食を食べながら家族防災会議をする、とか、そういったことを含めて、定期的にやれるように、まず第一回目は気がついたときにやれるようにやってみる。今がチャンスだと思いますね。