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ポッドキャスト版「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」「未来授業」の文字起こしをやっています。「未来授業」は2020年4月分からです。文字起こししてほしいものがあれば、ツイッターのDMに連絡下さい→https://twitter.com/hatake4633

<未来授業>大規模災害時の避難とコロナ対策 第三回「車中泊専用の避難所開設」

2020年6月17日配信の「未来授業」です。

車中泊専用の、避難所開設 | 未来授業 | これからの時代を生き抜くヒントを学ぶ特別授業

 

ーナレーションー

 

今週の講師は、防災・危機管理アドバイザーで「防災システム研究所」所長、山村武彦さん。

 

50年以上にわたり、世界中で発生する災害の現地調査を実施。多くの企業や自治体で防災アドバイザーを歴任しています。

 

山村武彦さんは、避難所での感染リスクを避けるため、在宅避難や知人宅、テントや車中泊などへ「分散避難」することを呼びかけています。

 

未来授業3時間目、テーマは「車中泊専用の避難所開設」

 

山村:2016年の熊本地震のときに私も本震のときには熊本にいたんですけども、その後現地を周ってビックリしたのは、避難所も随分壊れているんですね。連続地震で。その代わりにグランメッセ熊本という大きなイベント会場の駐車場には、約2000台の車が避難しているんですね。

 

車中泊生活をしているわけですけども、これからは感染症が怖い、そして余震が怖いとなると、車中泊者、車中避難者みたいな方々が非常に増えるだろうなと。

 

県民アンケート調査というものを熊本県がやったんですけども、それによると、地震の後に自宅以外で避難した場所をアンケート調査した結果、46%が「車の中」って答えてるんですね。指定避難所は17%でしかない。

 

つまり、いかに連続地震とかプライバシーとか、もし感染症が流行ってたとしたら、たぶん避難所に行くよりも自分の車の中で過ごそうと思う人方が多くなる可能性が高い。

 

ですから、そのために自治体は、ぜひ今のうちに郊外のイベント会場の駐車場とか出来ればトイレのある施設がいいんですけども、そういった所を車中泊者用の避難場所に指定すべきだと思いますね。今それはほとんどやれてないと思います。

 

都心とか密集地の場合は大変難しいけれども、郊外に行けばそういうスペースとか避難所はありますので、そういった点も含めた避難所、車中泊者用の避難場所の指定、というものも加えてほしいと思いますね。

 

ーナレーションー

 

車の中で寝泊りする車中泊や車での避難には、危険も潜んでいます。

 

近年、車中泊の問題で大きく取り上げられているのが、エコノミークラス症候群です。

 

山村:ぜひ定期的にラジオ体操をやってもらう。これを録音して1日に2回やってる家庭もありましたけど。そして時々外の空気を吸いながら体を動かす。そして水をこまめに取る。というようなことも自分たちの命を守るための知識として理解しておくといいですね。

 

もう1つは、駐車場じゃなくても自分の家の駐車場のスペースが安全であれば、そこに一旦避難しておくというのも大事ですね。遠くに行かなくても、場合によってはそういうことも出来ますから。

 

車っていうのは第2の避難所になります。例えば、ラジオも聴ける、充電も出来る、エアコンも効いている、そういった場所ですから、車のトランクにも最低限度の毛布や医薬品、水、食糧、トイレを入れておくというのがマナーですね。

 

ところが問題なのが、ガソリンなんですね。ガソリンが切れてしまったり、補給が追いつかなくなると、その車はただの箱になってしまいます。

 

ですから、定期的にガソリンを満タンにする、というよりも「1/2給油ルール」というのを作って、半分になったら必ず入れておくと。

 

ギリギリまで使っていた車は、いざというときに役に立ちません。そういったためにも普段から、常に半分は燃料がある、というようにしておくことも大事なことだと思います。