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ポッドキャスト版「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」「未来授業」の文字起こしをやっています。「未来授業」は2020年4月分からです。文字起こししてほしいものがあれば、ツイッターのDMに連絡下さい→https://twitter.com/hatake4633

〈未来授業〉寒川一 第二回「飲める水を確保する」

2020年1月21日配信の「未来授業」です。

飲める水を確保する | 未来授業 | これからの時代を生き抜くヒントを学ぶ特別授業

 

ーナレーションー

今週の講師は、アウトドアライフアドバイザーの寒川一さん。三浦半島を拠点に「焚火カフェ」など、独自のアウトドアサービスを展開。「飲み水と食料の確保」「火起こし」などキャンプを楽しみながら、災害時のサバイバル能力を育てる『防災キャンプ』を提唱しています。

 

「飲み水と食料の確保」「火起こし」「体温の保持」、キャンプは防災を学ぶ最良の手段であると寒川さんは言います。

 

中でも、人が生きていく上で欠かせないのが「水」。今日は水の確保に必要な道具とスキルについて学びます。

 

未来授業二時間目、テーマは「飲める水を確保する」。

 

 寒川:キャンプをやるときには、手元に10リットルか20リットルのポリタンクにお水を汲んできて、飲み水に使ったり食事に使ったりするんですけど、そうすると残量がわかるんですよ。タンクの中にあとどれくらい残ってるのかなって。透明とか半透明のものが多いので。

 

その残量がわかるっていうのが非常に重要で、人が一日にどれくらい水を使うんだろうって、一説で言われているのが大人が3リットルとか4リットルとかいう話があるんですね。実際、飲料水だけでなくて生活に使うお水っていう意味でそのくらいの水が必要です。

 

実際キャンプでやると、僕はそんなに使わないですね。3リットルも4リットルも使わないんだけど、季節によっても違うし、個人差もあるわけです。お水をたくさん飲みたい人もいれば、そんなに飲まない人もいる。

 

すごく重要なのは、目で見えるってことなんですよね。蛇口でひねって下水に流れてしまうと、どれくらいの水を使ったのかが全く掴めないんですけど、キャンプすると可視化されているというか、自分の使う量が大体わかるということですね。普段から自分はこのくらいの水を使うんだっていうのが感覚でわかるってことです。

 

それと、全くお水がない場所で山歩きをするときに、お水を持ってくのってすごく重たいんです。

 

どうするかというと、僕は小型の浄水器を持ってるんですね。これは手のひらに乗るサイズなんですけども、山を歩くと必ず沢があるんです。見つけて安全に降りていけるような場所であれば、その沢から給水して浄水して飲料のボトルに移すと。

 

出来たら予め地図でここに沢があるがあるなって調べておくのがさらに良いですね。たまたま出会うではなくて、ここにお水がとれる場所があるってわかっていれば、お水を補給しながら移動することが可能であると。

 

浄水器は海外では常識で、必ずしも水道水が安全とは限らないということもひっくるめて、お水はフィルターで濾さないと飲めないっていう世界の常識があって。浄水器を携帯するってことは非常に有用で、僕はそれを普段からやってるわけですけど、それは街中で、例えば鎌倉に湧き水が結構あるんですよ。決して高い山に行かないと水は湧いてないわけではなくて、割と低い山でも谷の部分にお水が溜まるところがあるんですね。それをそのまま飲料にすると、どんな微生物が入ってるか、細菌が入ってるかのがわからないんですけど、それをカット出来るフィルターがあるってことですね。

 

そういうフィルターだけを買っていても片手落ちで、フィルターを使ってどこに行けば安全な水を入手出来るのか。例えば、川の流域に工場があるとか、工業排水が流れてるっていうのはフィルター通しても大抵ダメなんですよ。簡単にいうと、水棲生物が、魚がしっかりいたりとか、生物がしっかり健全に生きていけるような川っていうのは一つの目安としてフィルターで飲料水に転用出来る可能性が高い。

 

泥水でも実はフィルターを通すと、飲料水に変えられるんですよ。ただ泥水を浄水すると、フィルターがすぐ目詰まってしまうんですね。道具自体が長持ちしなくなるんです。だからより、純度の高い不純物が混ざっていない水を得るためには、自分で足を動かした方が良いんですね。より川上の上流部に行って、目で見ても割と綺麗なお水を取水出来れば、それを飲料水に変えるっていうことは可能なんですね。

 

なので、「浄水器持ってる=大丈夫」っていうことではなくて、どこでどういう風に採取するかっていうのを、出来たら普段から自分らが住んでる場所の身の回りに、僕は近所に歩いて10分くらいの所に湧水の場所があるんですよね。それがあるのがすごい安心なんです。水道が止まってもそこに湧いてるんです。そこにフィルターがあれば、細菌もカット出来るっていうのがあるから、アウトドア用品の中でもすごく有効なものなんじゃないかなって思います。あまり防災バッグの中に入ってないんですよね、浄水器っていうのが。