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ポッドキャスト版「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」「未来授業」の文字起こしをやっています。「未来授業」は2020年4月分からです。文字起こししてほしいものがあれば、ツイッターのDMに連絡下さい→https://twitter.com/hatake4633

〈未来授業〉寒川一 第三回「アウトドアの極意、焚き火」

2020年1月22日配信の「未来授業」です。

アウトドアの極意、焚き火 | 未来授業 | これからの時代を生き抜くヒントを学ぶ特別授業

 

ーナレーションー

今週の講師は、アウトドアライフアドバイザーの寒川一さん。三浦半島を拠点に「焚火カフェ」など、独自のアウトドアサービスを展開。「飲み水と食料の確保」「火起こし」などキャンプを楽しみながら、災害時のサバイバル能力を育てる『防災キャンプ』を提唱しています。

 

昨日は「飲める水」の話でしたが、「水」と同等に生きていく上で欠かせないのが「火」です。今日は「火」の確保に必要な道具とスキルについて学びます。

 

未来授業三時間目、テーマは「アウトドアの極意、焚き火」。

 

寒川:火は水と同等くらいに大切なものなんですね。水を安全なものにするのに必要な要素として火が必要なんです。煮沸が出来るっていう。安全な水を得るために火っていうのは不可欠なものである。セットで考えた方がいいかなと思います。

 

ただ火はそれだけでなくて、周りを暖めたり、明かりになる、みたいなことまで考えると、焚き火っていうのが人にとってたくさんのものを与えてくれるものなんですね。

 

いま焚き火をするためには、焚き火台っていうのが割と必要な時代になってきましたね。焚き火台も数えきれないくらいの種類があるんですね。僕自身の感覚でいうと、一つは炎が美しく見えるものがいいな、と。もう一つは暖かいものがいい。

 

ちょっと不思議な話ですけど、焚き火台を使って寒い焚き火ってあるんですよね。火の死角が出来るっていう。結局、地面から高いところに炎のポイントをあげてるので、形状によっては火を焚いてるのに足元が寒いとか、そういうことがあるんです。なるべく地面に近いところから暖まりたいっていう風に考えると、なんとなく低いものが良いのかなと。せめぎ合いの中で自分の中のベストを見出すんだと思います。

 

焚き火のスターターっていわれるものは、出来るだけ油分を含んでいるものが燃えやすいんですよね。針葉樹っていうのは油分が多いんですよ。松の木だったり杉の木だったり。ただ油分が多いと煤がたくさん出ちゃうんです。鍋が真っ黒になるとか。

 

あとは水分が抜けやすいんです。広葉樹に比べるとカラっと乾きやすいので。その上に油分があるからよく燃える。最初は針葉樹を細かく割ったものから着火して、ある程度火の勢いがついたところで広葉樹を加えていくっていう。逆に広葉樹に木の芽が詰まっていて、水分も100%抜けないんですよ。必ず水っ気は含有してるんですよ。だから長時間燃えるんです。

 

あと香りもいいんです。だからちょっとしたスモーク、燻製みたいなもの、水分が残ってる分煙が出るんですけどその煙がかえって料理のスパイスになったりするんで。

 

その二つの特性さえわかって、一本の薪がどれくらいの時間燃えるのかわかるようになると、用意する薪の量もお水の話の時もしましたけど、自分の使う量ってアウトドアって比較的わかるので、そういうのを知れるのってすごく良い、というかカッコいいですよね。

 

燃料も有限だっていう風に考えるべきで、限られた燃料で焚き火が出来るかっていう風に考えると、無闇に燃料を入れるべきではない。水で消すような焚き火っていうのは、僕も最初の頃やってたんです。それはやっぱり良くないな、と。焚き火道に反するんです、水で消すって。それは己の計画の無さそのものですよね。

 

で、水をかけて良いことって何もないんですよね。まず焚き火台が痛む。あと人間にも熱の水蒸気が上がって、下手すると火傷する。燃え残った炭にとっても水浸しになると、簡単に再利用も出来ない。そこは火消し壺っていうのを用意して、なるべく灰にまで燃やしきって。それで残った炭を最終的には火消し壺に入れて蓋をして、いわゆる空気締めをするわけです。2、3分も経たずに火は鎮火しますね。

 

その中に残った炭は再利用出来ます。今度は火付けが良くなるんですね。一回火消し壺に入れて消火した炭って、すぐ火がつくんです。なので、中に入ってたものもまた使えると。非常にスマートなやり方ではないかなと思いますね。