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ポッドキャスト版「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」「未来授業」の文字起こしをやっています。「未来授業」は2020年4月分からです。文字起こししてほしいものがあれば、ツイッターのDMに連絡下さい→https://twitter.com/hatake4633

<未来授業>小林邦宏 第二回「オンリーワンのゼネラリストになれ!」

2020年1月28日配信の「未来授業」です。

オンリーワンのゼネラリストになれ! | 未来授業 | これからの時代を生き抜くヒントを学ぶ特別授業

 

ーナレーションー

「世界の花屋」のチーフバイヤーでフリーランス商社マンの小林邦宏さんは、東京大学を卒業後、大手総合商社を経て、28歳で商社を起業。世界を旅しながら仕事をするという夢を叶えました。

 

これまでに訪れた国は、その数100カ国あまり。作ったビジネスは50カ国以上。そんな小林邦宏さんがビジネスで競合に勝ち抜くために最も必要だと説くのは「他者との差別化」だと言います。

 

未来授業二時間目、テーマは「オンリーワンのゼネラリストになれ!」

 

 小林:元々株式会社グリーンパークスというプラスチック関係の商社でスタートしています。今でもプラスチックのビジネスをやっているんですけども、初年度の売り上げの大体95%くらいというのは、いわゆるスーパーマーケットで使っているレジ袋だったんですね。

 

これが結果として僕は、悪かったことでもあり良かったことでもあるんですけど、当時からレジ袋は環境に良くないと、そういう風潮はあったんですよね。これが環境に良いか悪いかは色んな人の意見があるんで割愛しますけど、当時からいつかこの商売は無くなる可能性があるという風に感じられたのは、一つ良い教訓だったなと今でも思っているんですけど。

 

ですので、何か新しいものをしていかないと、いつかこのレジ袋が無くなる時代が来るかもしれないと。いつかやっぱり事業というのは無くなる可能性があるんだというのが、ひとつ僕の中行動の基盤になってる考え方ですね。

 

そんな訳でレジ袋から始まって、水産業へいってお花産業へいって。どうしても自己紹介すればするほど胡散臭い人に聞こえてくるんですけれども(笑)

 

じゃあなんでレジ袋から水産業へいったかというと、僕は当時中国の上海市のある政府系の会社と色々提携事業があったんですけども、もう10年くらい前ですか。月2、3回は上海に行ってましたし、向こうの上海市の政府の方も色々お会いしましたけれども、当時言われたのは「いや小林さん、そんなあちこち海外行くんだったら、レジ袋だけじゃなくて魚もやったら?」って言われたんですよね。

 

当時の中国経済っていうのは本当イケイケで、今以上にイケイケで。何でも輸入しますよ、何でも食べますよ、ぐらいのバブル真っ盛りみたいな中国だったんですけれども。それがキッカケでお魚を始めたんですよね。

 

そんな訳で一つ一つの事業だけを切り取ると、無作為に何でもやってるように見えるんですけど、決してそんなことはなくて、自分の手持ちの人脈とか情報を基盤に次のことにチャレンジして、さらに基盤をベースにさらに次のチャレンジをしていく、というようなことをやっていると。

 

ーナレーションー

こうして、人との繋がりの中からビジネスを作ってきた小林さんがビジネスチャンスがある、と掲げるのは、「めんどくさい・危ない・遠い国」。

 

人と同じ場所に行って、同じように探していては、素晴らしい商材にはまず出会えません。また、人と同じような存在にならないことで、小林さんは独自のビジネススタイルを構築していきました。

 

それが「オンリーワンのゼネラリストになること」です。

 

小林:わたし今でもそうですし、商社業をやっていますので、イメージでいうと「ビジネスtoビジネス」ですね。「BtoB」というのをやっているんですけども、日本中で 「BtoB」をやっている会社さんというのは、大企業も中小企業もたくさんあると思うんですけど、おそらく皆さんが抱えている大いなる葛藤は、他社とどう差別化するか、ということだと思うんですね。

 

一つ事実として認識しなきゃいけないのは、世界はどんどん狭くなっていて、これからおそらく日本のマーケットにも世界中から色んな技術だったりサービスが入ってくると。Amazonというのが一つの例だと思うんですけども。

 

我々日本人もそういった舞台で戦っていくにはどうしたらいいかというと、一つ他の人では出来ない何か、他の人と差別化しないといけない何か、というのがないと生き残っていけない世の中になるっていうのは、もうほぼ間違いないと僕自身も思ってます。

 

10年前は、2020年がこんな世の中になってるとはイメージもしてなかったですけど、きっと10年どころか3年5年後には、益々業界・市場の構造っていうのは変わってると思うんですよね。

 

そんな中、世界との競合に勝ち抜くためには、一つ他の人では出来ない何かになる、ということが重要じゃないかなというのが、僕がオンリーワンに拘ってる理由ですね。

 

これ皆さん「難しいんじゃないの?」って思ってるかもしれないですけど、決してそんなことはないんですよね。はっきり言って僕より薔薇詳しい人って、たぶんゴマンといるんですよ。日本にも。

 

同じようにお魚、水産もやってるんですけど、僕より詳しい人たくさんいますし、同じようにプラスチックもそうです。でも、お花が出来てプラスチックも出来て水産も出来て、僕は化粧品オイルもやってるんですけど、こういうのも全部わかるっていう人は、おそらく僕しかいないんですよ。

 

オンリーワンっていうと、おそらく皆さんどうしても凄い突拍子もないスペシャルスキルがないとダメだっていう風に思われるかと思うんですけど、決してそんなことはなくて、一つ一つの知識の積み合わせで充分オンリーワンになれるということは、是非強調したいなと思います。

 

なぜ、これがとても大切かというと、いま本当に業界の壁っていうのが崩れてきてると思うんですよね。

 

例えば、Amazonはもともと本屋さんだったのが、いつの間にかAmazonFreshなんか始めていたりとか、とにかく業界横断的なビジネスというのは増えてきてると思うんですけど、そんな時にもちろん専門職や否定するわけではないんですけども、色んな業界の知識を持ってるというのは、今業界の壁が壊れていて、業界横断的なビジネスというのがどんどん生まれてる、インキュベートされている世の中では、非常に求められるスキルじゃないかなという風には僕は思ってます。

 

ですので、この話を聞いて、オンリーワンという言葉に興味を持っていただいたとして、そんな無理をして何かのスキルを高めよう、極めようとしなくても、きっとみんなが持っている知識とか認識をちょっとずつでもストレッチ、背伸びさせると、その組み合わせが結果としてオンリーワンになる、ということは是非訴えたいなと思います。