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ポッドキャスト版「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」「未来授業」の文字起こしをやっています。「未来授業」は2020年4月分からです。文字起こししてほしいものがあれば、ツイッターのDMに連絡下さい→https://twitter.com/hatake4633

<未来授業>今村文彦さん 第1回「防災のファースト・ステップ」

2020年4月27日配信の「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」です。

www.tfm.co.jp

 

ーナレーションー

今週の講師は、津波工学研究の第一人者で東北大学災害科学国際研究所所長の今村文彦さん。

 

新型コロナウイルスなどのパンデミックや災害など、予期せぬ緊急事態に直面した時、人は「正常性バイアス」が働いて、都合の悪い情報を無視したり、「ありえない」という先入観から状況を過小評価してしまう傾向があります。

 

しかし、南海トラフや首都直下地震など、30年以内に発生する大地震の確率は確実に高まっています。命を守るためには、情報を整理して状況を把握して、備えることが大切になっていきます。

 

それでは、最初にすべき「備え」とは何なのでしょうか。

 

未来授業1時間目、テーマは「防災のファースト・ステップ」

 

今村:日本での巨大地震の発生率というのは、過去の発生の状況、繰り返し起きてるんですけど、それによって確率的に推定されています。

 

大きく言いますと、100年程度のサイクルでマグニチュード8とか、それを上回るような地震が起きる場合と、例えば宮城県沖のように40年という短いサイクルの中で7.5クラスが起きるものとあります。

 

地域によってその周期と規模が違います。例えば、南海トラフでは70%を超えて、約80%まで高くなりました。また首都直下でも70%。北海道の津島海溝では40。また東日本大震災が起きた宮城県沖ではですね、発生間隔が短いがために現在でも僅か9年しか経ってないんですが、60%を超えてると。こういうことで過去の発生の状況から今の可能性というのは全国で非常に高い状況となっています。

 

これは自治体等で防災マップという形で紙だったり、またはホームページですね、ウェブサイトで提供していますので、ぜひ今自分が住んでいる所での防災マップ、またはハザードマップと言われるものも一回見ていただきたいと思います。

 

まず、ハザードマップは危険性がわかります。そういうものが起きると、今のアパート、マンション、住んでる所がどのくらい被害が起きる可能性があるかというのがわかります。洪水とか地震が起きたら、そこにとどまった方が良いのか、または避難場所、避難所というところに移動した方が良いのか、これはいくつかの状況に応じて、あらかじめシナリオと言いましょうか確認するということが重要ですね。

 

ーナレーションー

出かけ先で災害に遭った場合は、必ずしも帰宅することが安全とは限りません。

 

地震の場合は、余震があったり単独での深夜の中距離移動は、不安や危険が伴います。オフィスなどに備蓄がある場合は、とどまった方が良い場合もあります。

 

また、大きな災害では刻一刻と状況が変化し、特に津波を伴う場合、個人での判断は難しく、その都度発表される自治体からの情報が重要になってくる、と今村さんは言います。

 

今村津波からの避難の基準というのは、非常に難しいわけですね。例えば、地震の揺れ方とか規模だけではないんですね。そのために日本では、気象庁が警報であり、または注意報を出します。それに沿って自治体は避難の勧告、または指示を出します。自分の地域でこの指示なら勧告が出ましたならば、いわゆる避難場所に移動していただきたいと思います。

 

揺れ方で津波の規模は判断出来ないんです。昔はゆっくりとした小さな揺れであるにも関わらず、なんと30メートルを超えた明治の三陸津波などの例があるんです。

 

津波の到達時間というのは、地震と発生した場所によってかなり変わります。例えば、東海地方ですと、揺れがおさまってすぐに津波が第一波が来ます。一方、東北などのような場合は少し離れますんで、2、30分経過した後に来襲する。これは地域によって地震の発生する場所が違うので、ハザードマップ等で確認していただきたいと思います。

 

大切なのは、津波の高さ、または浸水範囲だけではなくて、何分後に来るのか。一波、二波だけでなくて何波も来襲し、あとの方が大きい場合もあるんです。これらは気象庁とか色んな関係機関がきちんと観測して判断しますので、完全に終息という情報が出るまで、安全な場所にいていただきたいと思います。

 

ちなみに、東日本大震災での気仙沼の場合は、なんと2日間津波が続いていました。