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ポッドキャスト版「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」「未来授業」の文字起こしをやっています。「未来授業」は2020年4月分からです。文字起こししてほしいものがあれば、ツイッターのDMに連絡下さい→https://twitter.com/hatake4633

<未来授業>永濱利廣さん 第2回「高まる5Gの価値」

2021年4月13日配信の「未来授業」です。

www.tfm.co.jp

 

ーナレーションー

今週の講師は、第一生命経済研究所主席エコノミスト・永濱利廣さん。

 

様々な経済統計の分析、そしてオリンピックをはじめとした大きなイベントや出来事の経済波及効果の試算でも知られるマクロ経済の専門家です。

 

今週は、アフターコロナを大きなテーマに、新型コロナウイルスの影響で大きな転換点を迎えた経済のこれから先の見通しを永濱さんに伺っています。

 

今日は、コロナショックがもたらした新しい生活様式。コロナ後も続くとされるニューノーマルの中での伸びる分野、コロナ後の経済において核となる分野について伺います。

 

未来授業二時間目、テーマは「高まる5Gの価値」

 

 永濱:やはりこれからの時代5Gの分野というのは、日本経済にとってみたら非常に大きな変革をもたらす期待があると思います。

 

5Gになれば何が出来るかというと、遠隔診療が出来たりとかですね、手術なんかもそうだと思うんですけど、遠隔で手術が出来るわけじゃないですか。となれば、当然土木作業の方なんかも国に何人かしかいないような物凄い優秀な方が移動しなくてもですね、操作が出来たりとか、もっと5Gの技術を使って、すぐではないかもしれないですけど。

 

いま例えば、人手不足の分野と一つとして、運送関連のドライバーさんが足りなかったりとかあるわけですけども、おそらく将来的に5Gみたいな技術が適用されることによって、自動運転が可能になったりとか、そこまでいかなくてももう既に政府が実験を始めるんですかね。ドローンを使ったりとかですね、運送したりとかそういった形でいわゆる5Gによって色んなブレイクスルーというこイノベーションというか、経済の分野で革新が起きるということが期待出来ますので、そうなると、人手不足かつスキル不足の日本の経済の中でもかなり補える部分というのが大きくなってくるのかなというのは期待出来ますね。

 

ーナレーションー

いわゆる「三密」の回避が求められる中、無人化、非接触化、テレワークやリモートが普及。その核にある5Gはこれまで以上に重要性は高まると言います。

 

そしてこの5Gなどのデジタル技術は、日本のある産業を大きく成長させる可能性がある、と永濱さんは話します。

 

永濱:私が個人的に期待しているのが、農業の分野なんですけども。日本の大きな問題点でいうとですね、科学技術とかはかなりあるんですけども、食糧やエネルギーといった一時産品的な自給率が非常に低いわけですね。

 

中々資源はとれないからしょうがないんですけども、農業みたいなところで言うとですね、ある程度技術力を高めることによって、日本は農業の美味しいものを作ったりとかそういった技術はあるわけですから、それを上手く使えばですね、かなり農業で儲かる産業として育成が出来ると思いますんで。

 

まさにそれの先陣を切ってるのが、海外でいうとオランダなんすけども。 

 

オランダというのは国土面積とか人口が九州と同じくらいしかないんですけども、実は農産品、食糧品の輸出額の国際比較をすると、アメリカが1位なんですけど、オランダが2位なんですよね。日本の輸出額の8倍から9倍輸出してるんじゃないですかね。

 

なんでそんなに輸出してるかというと、オランダっていうのはプラント工場みたいな形でITとかデジタルを駆使してですね、もの凄い高い技術で非常に効率が良く栽培をしたりだとか。そういったところで世界中に輸出をしているというところがあるので、日本が非常に参考になるのかなと。

 

同じ話でいうとですね、ノルウェーというのが非常に漁業で潤っている国なんですけども、ここもですね、デジタル技術を使って、一時産業が儲かる産業になってるんですね。

 

そうすると、儲かる産業って優秀な人材が行くわけですよ。分かりやすくいえば、ノルウェーなんかだと、日本でいうと東大とかに行ってる人たちが就職先を漁業の会社にするとかですね、そういうのが当たり前になったるわけで。そういったことが日本でもですね、5Gとかのデジタル技術を使えばですね、出来る可能性があると思うんですね。

 

ということからすると、いかにそういった所に5Gを使ってイノベーション出来るかというところが日本の経済にとって重要なポイントなんじゃないかと思います。

 

だから日本でいったら今では、就職先の人気でいうと、外資系のコンサルとか商社とか外銀とかですけど、それが産業構造が変わっていけばですね、それこそファーマーとか漁業関係とかそういったところに東大生の就職の人気ランキングが上にいくような、そういった世界も夢ではないんではないんじゃないかなという見方も出来るわけですね。