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ポッドキャスト版「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」「未来授業」の文字起こしをやっています。「未来授業」は2020年4月分からです。文字起こししてほしいものがあれば、ツイッターのDMに連絡下さい→https://twitter.com/hatake4633

<未来授業>田中秀臣さん 第3回「コロナショックとオンライン革命」

2020年5月13日配信の「未来授業」です。

www.tfm.co.jp

 

ーナレーションー

zoomやSkypeを使って顔を見ながら取り留めのない会話。用意するのは、自分の好きなお酒とおつまみだけ。外出自粛によってオンライン飲み会は、一気に広がりました。

 

未来授業、今週の講師は、経済学者でありながらアイドル評論家としても活動する田中秀臣さん。

 

コロナショックによって一変した暮らし。その変化は、ライフスタイルを越え、アイドルの世界にもビジネスの世界にも訪れています。

 

未来授業三時間目、テーマは「コロナショックとオンライン革命」

 

田中:皆さんが自宅で待機するっていうのは、非常にストレスが溜まってですね、こんな生活嫌だよっていう風に思ってらっしゃる方が大半だと思うんです。

 

だけれども一方で、新しいライフスタイルの形成というものが徐々に芽生えているんじゃないかなと思いますね。

 

ビジネスでもですね、オンラインを活用して新しいビジネスを展開しようっていうことも増えています。

 

私、アイドル研究もやってますんで、例えばアイドルの人っていうのは、ライブがで出来なくなって。そうするとですね、ライブの入場料収入も落ち込み、物販も出来ませんから。

 

ところが、オンラインを使って、アイドルの人は自分の写真、これチェキって言うんですよね、これをオンラインで売る。色んなTシャツも売る。

 

昔からやってたんすけど、それをアイドル自身が自分で動画を撮って、「さぁさぁ、いらっしゃいいらっしゃい」みたいに売り始めるんですね。そうするとオタクの人たちがですね、喜んでいっぱい買って、即日ソールドアウトみたいな現象が頻繁に起こってます。

 

そういったことを見るとですね、オンラインを生かしながら、旧来のビジネスのノウハウをそこに上手く巧みに盛り込んで、ビジネス展開していく可能性が芽生えつつあるかなと思いますね。

 

あと、ライフスタイルもかなり変わってくると思いますね。「巣篭もり消費」って言われてるんですが、そういったものの加速っていうのが今後もコロナウイルスが終息した後もかなりの規模で残るんじゃないかなと僕は思ってます。

 

リーマンショックの時に世界中で起こった現象の一つは、SNSとかインターネットを使ったコミュニケーションが爆発的に広がったんですよ。

 

それはどうしてかというとですね、ネットを使った方が、音楽でも映画でもですね、日々のコミュニケーションも非常に安く済んでしまう。当然、リーマンショックで不況なんで、みんなお金がないですから、そういった安いものに移行したわけですよね。

 

それが今日におけるSNSだとかインターネット中心の社会が形成されてきた大きな要因だったんです。

 

それはリーマンショックの影響が終わった後も世界各国続きました。今回もおそらく新型コロナウイルス危機で、みなさん自宅待機をしてですね、オンラインを中心にした生活へシフトしていくんで、益々オンライン中心のビジネス、生活パターンというものがかなりの規模でコロナ危機後も残り続けるという風に、過去のリーマンショックの経験からいうと言えますね。

 

ーナレーションー

リーマンショックの後に世界中を襲った大不況。それがインターネットによるコミュニケーションを爆発的に加速させた」と話す田中さん。

 

大きな経済危機によって社会が大きく変わること、それは珍しいことではなく、日本は昭和恐慌の後にも経験しています。

 

田中:昔でいうとですね、日本はいち早くデフレを脱却して、昭和恐慌を脱出したんですよ。その後の日本社会でどんなことが起きたかというと、すぐ戦争が本格化しちゃったんで短命だったんですが、欧米風の生活が一気に花開いたんですよね。モダンガールとかモダンボーイとか、都市文化が一気に開いたんです。

 

これは確かに、数年で戦争が中国で本格的に始まったんで潰えてしまったんですが、そういった大衆消費文化が昭和恐慌の後にいきなり生まれたと。そういったこともありますんで、意外と経済危機って過去を見てみると、その後って経済が結構盛り返す状況が多いんですよね。

 

今回も上手く感染期を乗り切れば、何もしないではダメなんですけど。みんなが仕事がなくてもクビにならない。お客さんが来なくてもお店が倒産しない。

 

こういった対策を給付金政策とか減税だとか、または社会保険料の猶予であるとか、色んな政策を組み合わせることによって実現出来れば、感染期が終わった後の経過回復期にどんどん政府が積極的な経済政策をやれば、V字回復してそれに伴って新しい文化が生まれやすくなると僕は考えてますね。