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ポッドキャスト版「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」「未来授業」の文字起こしをやっています。「未来授業」は2020年4月分からです。文字起こししてほしいものがあれば、ツイッターのDMに連絡下さい→https://twitter.com/hatake4633

<未来授業>田中秀臣さん 第4回「次世代へのエール」

2020年5月14日配信の「未来授業」です。

www.tfm.co.jp

 

ーナレーションー

新型コロナウイルスの影響で、退学を検討している学生が20%、先月末にある学生団体が発表したアンケート結果が、大きな話題を呼びました。

 

未来授業、今週の講師は、経済学者で上武大学ビジネス情報学部の教授、田中秀臣さん。

 

緊急事態宣言が延長して、外出や営業の自粛も続いていることで、私たちの暮らしは苦しさを増しています。

 

そんな状況を打開するのは「適切な経済対策を実行するしかない」と話す田中さん。

 

ところが日本では、官僚主義による弊害が大きく、「財務省による緊縮病が大きなネックになっている」と言います。

 

未来授業四時間目、テーマは「次世代へのエール」

 

田中:まず一つはですね、官僚の性格として、自分の上司とか先輩たちがやってきたことを否定することが出来ないんですよ。私の記憶だと、1970年代の終わりから財政危機を、当時は大蔵省って言ったんですけど、財務省はずっと捉えてるんですよ。だからかれこれ40年以上財政危機を財務省は言っていると、

 

それを変えることが出来ないのは、官僚の本性といいますか、性分が大きいんですよね。自分の先輩たちの業績を否定すると、自分の評点がマイナスになってしまうので、これは中々出来ないと。

 

だから、政治の決断も大きいんですが、財務省は国会議員の最初の年から、財務省の職員を張り付けちゃうんですよ。で、こういったことをやるのは財務省だけで、つまり国会議員が成長していくにつれて、そこに張り付いた財務省の官僚も成長していくっていうですね、成長していくアイドルとオタクみたいな関係になっていって。

 

そうなっちゃうとですね、政治家の方も財務省の職員もですね、無碍に出来なくなっちゃうんですね。人間的に。情が移っちゃって。そういった人間的な関係を利用して、財務省は今まで国会議員をコントロールしてきたんですよね。人情を使って財務省は政治家を動かす。

 

政治家の人たちっていうのはですね、国のことを考えると、かなり感情が熱いって言いますかね、情が厚い人が多いんですよ。皆さん政治家を批判する人多いと思いますが。その政治家の特徴と言いますかね、それにつけ込んでるんですよね。

 

財務省の職員が政治家から見ると、昔からの馴染みになる、ファンになるんですよね。そうすると、中々無碍にすること出来ないんですよね。やっぱその人の意見を聞いてしまう。そんな政治家いっぱいいますよ、本当に。

 

ーナレーションー

「旧態依然とした日本の政策に、批判的な目を持ってほしい」。

 

経済学者の田中秀臣による未来授業。最後は、これからの社会を担っていく世代へのエールです。

 

田中:今の社会はですね、人口が高齢化を反映して中高年を中心にして回っている側面が強いと思うんですよね。そういった社会を新しく変えるためにもですね、ネットを中心に若いセンスを発揮していただいて、この危機を利用して若い人たちがこれからの世論形成を引っ張っていくということを見せてほしいと思いますね。

 

「あなた方の言っていることは古臭い」ということを面と向かって言ってほしいと。実際に日本の経済政策もそうなんですが、非常に古臭いままで、官僚的な因習で埋まってるわけですよね。そういったものを破る声を是非若い方々に期待したいと思ってますよ。期待というか、脅威として感じたいと思ってます。実は。

 

学生の皆さん、いま若い世代の人たちは、ともかく我々大人がこの感染期、まともなことをやっているのかどうか、厳しく批判してほしいと思ってます。そういった社会をちゃんと冷静に批判的に見る目をこの機会に養ってほしいなと思います。

 

それが今はですね、ネットを通じて実際に社会を動かす声になる可能性もあるわけですよね。そのためには冷静な論理的な判断と、データに基づいた根拠のある主張をしなければいかないと思うんですが、そういったセンスを磨く良い機会だと思いますね。

 

あと、実は私もですね、20代の後半に会社員を辞めて、2年半くらいブラブラしてたんですよ。それは後から考えてみると、その無駄な時間だなと。しかも将来見えない中で2年半くらい「自分の将来どうなるのかな」と不安を抱えてたわけなんですが、今から考えると、その時の時間って、非常に大切でかけがえのないものでした。それが結構色んな知識を幅広く集めるキッカケになりました。

 

そういったこともありますんでね、是非無駄な時間かもしれませんが、無駄は無駄なりに無駄なものはないんですよね。やっぱり。お金と同じで、貯金したからといって、無駄なことはないわけで。いつか生かされるお金なんですよ。自分が生かさなくても、他人が生かすかもしれません。銀行を経由して。

 

それと同じように無駄な時間というのもないんで、あまりガツガツやらないで、ゆったりと構えながら使ってみたらどうでしょうかね。

 

お金の方の心配はですね、ぜひ我々大人を厳しく突いて下さい。僕もそれに答えてですね、個人的に頑張りたいと思ってます。