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ポッドキャスト版「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」「未来授業」の文字起こしをやっています。「未来授業」は2020年4月分からです。文字起こししてほしいものがあれば、ツイッターのDMに連絡下さい→https://twitter.com/hatake4633

<鈴木敏夫のジブリ汗まみれ>スタジオジブリで行われた日本テレビ新入社員研修

2015年6月24日配信の「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」です。

http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol374.mp3

 

鈴木:鈴木です。よろしくお願いします。

 

会場:よろしくお願いします。

 

中村:今日新入社員30人います。30人いて大体92年ですか?豚(紅の豚)の年ですね。好きなジブリ作品というのを事前にアンケートをとったら一、一番が同率でトトロと千と千尋。二番が魔女と耳すまもののけがもう一つあるか。あと一票ずつ入ってるのが、紅の豚とぽんぽことラピュタかぐや姫。というような感じなんですけども。

 

今日は、ここに鈴木さんと奥田さんを呼んだのは、鈴木さんと奥田さん、お二人の間のお話を聞かせたいな、というような企画なんです。

 

ーナレーションー

この4月に入社した新入社員の方々も2ヶ月が過ぎて、これから新しい部署に配属される方も多いと思います。

 

初志貫徹、迅速果敢、一所懸命、誠心誠意、切磋琢磨、有言実行。あなたが新入社員に贈るとしたら、どんな言葉を贈りますか?

 

鈴木敏夫ジブリ汗まみれ。

 

今週は、スタジオジブリで行われた日本テレビの新入社員研修の模様をお送りします。出席者は日本テレビ奥田誠治さん、鈴木さん、司会は人事部の中村知純さんです。まずはこんなお話から。

 

鈴木:今日皆さんが皆さんいらっしゃるでしょ。そうすると当然ね、その日の日程ってあるじゃないですか。何時から何をやるって。したらね、昨日の夜も奥田さんと一緒でね、昨日の夜から奥田さんがね、何言い出したかと言うとね、「明日は昼飯は何食べるんですか?」(笑)

 

中村:(笑)

 

鈴木:大体奥田さんってね、見てお分かりのように知純さんもそうなんだけど、2人共ね、関心の1番大きいものは何かって、食べることなんですよね。

 

(会場、笑い)

 

鈴木:昨日の夜も奥田さん「何食べますか?」って言って、何言ってるんだろうって思ってね。挙げ句の果て、今日こうやって二人でやることになってたんですけど、その内容も奥田さん全くわかってなくてね。「えー僕何かやるんですか?」って言っててね。「それは知純が悪いんだろ」とか何か言ってたんだけど。

 

(会場、笑い)

 

鈴木:それで僕もちょっと用事があって、今日の予定っていうのがあって、一番に宮崎駿と打ち合わせがあったんですよ。それで色々話していたら最初は12時半。僕は宮さんと11時半に会って、ちょっとジブリと離れているところでやってるから、じゃあ45分には行きますよって。やってたら、そうしたら今日になって。

 

奥田さんが僕にLINEをくれたんですよ。何かなって思ったら「13時になります」って。昨日12時半って言ってたわけでしょ。それが45分になって挙げ句の果ては13時。何考えてるんだろうって。挙げ句の果てに、美味しいものが食べたい。

 

(会場、笑い)

 

鈴木:午後2時にこの二人の話し合いをやるっていうのと、その前にはスライドを見えることになってるわけでしょ。そうしたら時間なんか、ありゃしないんですよ。

 

それと同時に、僕がサラリーマンとしていかに真面目にやってきたかっていう話を皆さんにしたいんですけどね。

 

中村:(笑)

 

鈴木:僕が人と約束をするじゃないですか。例えば、昼飯でも何でもいいですよ。仕事のあれでも。僕はある時からずっと守ってることは何かっていうと、約束の時間の15分前に行くっていうやつなんですよ。これね、ずっと守ってきたんですよ。

 

やっぱり早めに行っておけば、余裕も生まれるじゃないですか。もしもの時、例えば、電車が事故にあって遅れたりとか、何かの時にもね、15分から30分前もってそこに行っておくと、仕事における支障が生まれないんですよ。

 

こうやって話してると色々思いつくんですけど、じゃあなんで僕はそんなことをやるようになったのか。元々そうだったのか。それともある時からなのか。で、さっきふと思った。それは何かと言うとね、そうか!と思ったんですよ。奥田さんを見てたからなんですよね。

 

奥田:(笑)

 

鈴木:皆さんご存知ないと思うんですけど、これから付き合ってわかると思うんですけど、僕の知る限り、奥田さんってね、人と約束してその時間に現れたことはないんですよ。

 

(会場、笑い)

 

鈴木:僕にとっては、反面教師でしたね。だから僕が言いたいことはわかりますでしょ。要するに、そんな大きな望みや夢や希望を抱いて、仕事をしていたわけではなく、まず食うことが大事だろって。この1点。

 

それから、人との約束はちゃんと守ろうって。これはサラリーマンとしてもの凄く大事だと思うんですよ。奥田さん、どう思います?

 

(会場、笑い)

 

奥田:ちなみに言い訳するつもりはないんですけど、13時って言ったでしょ?着いたのは45分なんですよ。なんでそうしたかっていうと、鈴木さんは前、多目に言っておけって言ってたんで、それより早く着くと「早く着いたんだ」って言われるっていう、そういうことを今日やったつもりだったんですけど、何も言い訳はしないです。

 

中村:なんで奥田さんは許されるんですかね。鈴木さんは時間に厳しいって、鈴木さんの周りの人みんな知ってて、会議に遅れると鈴木さんすごい機嫌悪いから、遅れるのだけは毎回注意して。電車がちょっとでも事故れば、どうしようって思ったこと何回かあるんですけど。奥田さんは許してないんですか?

 

鈴木:僕ですか?

 

中村:はい。

 

鈴木:諦めてますね。

 

(会場、笑い)

 

鈴木:あのね皆さん、まだ入ったばかりだから中々そういうことを考えることもないんでしょうけど、もし偉くなりたかったら、時間を守る。どうですか?知純さん。

 

中村:そうですね、、、そうだよ!

 

(会場、笑い)

 

鈴木:会社ってね、面白いんですよ。見てて。偉くなった人の大体の特徴ってね、時間より前に来るんですよ。その人だけが出世してるんですよ。僕の知る限り、時間に遅れて出世した人はいません!どうですか?

 

中村:そうなんですね?奥田さん。

 

奥田:そうなんでしょう。

 

鈴木:僕はね覚えてるんですけどね、僕自身がその被害に遭ったわけじゃないんですけど、奥田さんが自分からある映画をやってて、映画の配給会社の人、宣伝の人、みんな集めて大事なミーティングをしたいと。そういう時があったんですよ。したらね奥田さんが、あれ確か午後4時でしたかね。4時に来て、みんな集まってこの作品の方向性を決める大事な会議だと。それでみんなを召集したわけですね。それで当日になったわけですよ。

 

東宝の宣伝をやってた人が非常に真面目な人で、Yさんっていう人なんですけど。そのYさんがみんな集まってるし、午後4時になるわけですよ。奥田さん来ないんですよ。5分経ち10分経ち、普通遅れるっていっても10分20分、せいぜいそのくらい。ところが、30分経っても来ないわけですよ。

 

だからそのYさんは仕方なくね、「ちょっと話進めてましょうか。皆さん。ご都合があるんで」と。それで色々話し合う中、ある方針が決まっていくんですよ。で結局、奥田さんが現れたのは5分前。4時5分前じゃないですよ。5時5分前。

 

(会場、笑い)

 

鈴木:普通ね、なんとなく皆さんだってこれから社会人になって、そのぐらいのこと当たり前だと思いますけど、「すいませんでした」でしょ。ところが、違うんですよ奥田さんというのは。来ていきなり、「あ、今どうなってる?」って。

 

(会場、笑い)

 

鈴木:それでYさんが、こうこうこういうわけでこういう方針で進めようと思ってるんだと。だから、奥田さん来れなかったみたいなんで、今日ちょっとみんな予定があるんで、17時になったらみんないなくならなきゃいけないんで、どうですか?この方針で、って言った途端、奥田さんの顔見たらね、顔が真っ赤なわけですよ。怒ってるんですよ。

 

これ聞いた話ですよ。だからわからないですよ。聞いた話なんだけど、奥田さんがいきなり何をやったか。「なんで俺がいない時にそんなこと決めるんだ!」。

 

(会場、笑い)

 

鈴木:これね、いま笑ってるけどね、そういう人が出てくるのよ。どうする?そういう人が出てきたら。自分より上司で。それで全部ひっくり返そうとしたんですよ。それ。もっかいやり直しだと。それで自分が遅れたことに関してはびた一文謝罪の謝の文字もない。ありましたよね?

 

奥田:まあ一応謝ったんですけどね。

 

(会場、笑い)

 

奥田:そんなギリギリではなかったですけどね。まあ遅れたのは間違いないですね。

 

鈴木:奥田さんはちなみにね、朝から色んな予定入ってるじゃないですか。最初こそちゃんとした時間に入るでしょ。ところが、次から色んな打ち合わせあるじゃないですか。全部遅れていくんですよ。

 

奥田:入れ過ぎだって言われたとこはあるんですけどね。鈴木さんの場合、余裕みて必ず無理な入れ方絶対しないですよね。あと、ご飯は必ずとるっていう。何があっても、食事抜いたりとか、夜も絶対抜かないですよね。食事は。

 

鈴木:そうなんですよ。働くってことは簡単にいうと、人から給料貰うってことじゃないですか。そうしたら、文句言われないようにしようと思ったんですよね。文句言われないためには時間を守る。だから、人との打ち合わせも絶対遅れないようにするって、実はサラリーマン精神なんですよ。だって、自分で経営してるわけじゃなかったから。

 

でも奥田さんなんかは同じような身分でありながら、そういうのを守らなかったっていうのは何だったんですかね。

 

奥田:いやいや(笑)完璧守らなかったっていうわけじゃないんでしょうけどね。

 

鈴木:いや守ってないですよ。

 

---

 

鈴木:会社の中で奥田さんって、どういう評価なんですか?

 

(会場、笑い)

 

中村:それよく言われるじゃないですか。奥田さんは名刺はなんとか部長とかそういうのじゃなくて、奥田さんの肩書は奥田さん。そういう風にウチではよく言われたよ?部署移動とかそういうのじゃなくて、奥田さんの肩書は「奥田」っていう肩書だからって。

 

鈴木:ちょっと分かりにくいかもしれないですけどね。奥田さんってね、何しろ日本テレビの人だから日本テレビにもこういうサラリーマンがいるっていうことで、皆さんも認識していただくとどうかなって思うんですけど。

 

実はね、宮崎駿っていう人がアカデミー賞とか色んな所に行こうって言いますよね。行かなきゃいけない時ってやっぱりあるんですよ。そうすると、僕なんかも行くんですけど、宮さんの方から「奥田さんも行くの?」って来るんですよ。

 

これね、日本テレビ広しといえど、人数が何人いるか知らないですけど、奥田さん1人ですよね。奥田さんってね、毎晩用もないのにジブリに来てたんですよ。用もないのに。早い時で22時とか23時。遅くなると24時過ぎて、1時2時くらいとかね。毎日来てるんですよ。

 

そうすると、宮崎駿の方もね、何となく毎日来る人としてね、自分の仕事が終わりかけた頃、僕もいたんですけど一緒に雑談するようになったんですよ。本当に毎晩ですよ。それが1年2年じゃなかった。10何年。その間にね、宮さんがどこか行く時には、じゃあ奥田さんもっていうことになり始めるんですよ。

 

そうすると、皆さんね、その時に思うと思うんですよ。何の話をしてたんだろうって。当然思いますよね。だから僕、先に答え言っちゃいますね。僕の知る限り、奥田さんが10何年間毎晩ジブリへ来て、仕事の話はゼロでした。

 

中村:奥田さんがいま色々書いてらっしゃるのを見ると、「行ってみると、ジブリではこんなに面白いことが一日中起きてて、それを知るのが楽しくて毎日行ってた」って書いてあるんですけど。

 

奥田:夜行って、最終で四谷から乗ると、1時過ぎに着くんですよ。東小金井にね。東小金井に着いてひとしきり喋ると、終わる頃2時半とかそのぐらいになるじゃないですか。小一時間喋ってましたね。毎晩ね。

 

それで帰りはね、鈴木プロデューサーが送ってくれるんですよ。車で。その頃鈴木さん、ホンダのワゴン乗ってたんですよね。僕の家は高円寺だったんで、高円寺まで。

 

鈴木:毎晩ですよ。タクシー代なるといくらになるのか。

 

(会場、笑い)

 

奥田:その時に鈴木さんが何をしてたかっていうと、その日に起きたジブリのことを、たぶん鈴木さんも頭の中を整理するためにずっと喋ってくれてたんですよ。それが鈴木さんの喋りだから多少の誇張はあるんだけど、DVDの再生のようにね、映像として浮かんでくるくらい、リアルな話が毎晩聞けたんですよ。

 

僕も最初聞いてて、そんなこと本当にあるのかなってことが色々聞いていくと、もっとそれ以上なんだけど、鈴木さんのその日に起きたジブリの出来事のニュースというか、その日の総まとめを僕は毎晩聞くことが出来て、本当にそれは大きかったですよね。昼間いないんだけど、自分がジブリにいたような錯覚が起きるんですよね。

 

鈴木:これみんな騙されちゃダメですよ。なんでかっていうと、そういう話を聞いてると、いかにも仕事をしていたっていう感じを出そうとしてるわけでしょ。

 

(会場、笑い)

 

鈴木:でも現実は何だったかっていうとね、当時奥田さんは、自分が住んでた家があったんですけれど、引っ越しを目論んでたんですよね。土地を探して、新しい家を買いたい。宮さんが来ると、何の話をしてたかっていうと、毎晩のようにその話になるわけですよ。

 

挙げ句の果ては、じゃあ今住んでる家はどうなんだっていうことでね、ホワイトボードに宮さんが見取り図を描いたりしてね(笑)

 

そして、奥さんの話、子供たちの話、なんてやってるうちに宮崎駿の中では、奥田家の全貌を掌にしたんですよ。で、そういうことがあった故に、後に奥田さんは本当に家を建てるんだけど、なにしろ人の家の内情を聞くっていうのはね、恐ろしいんですよ。簡単にいうと、人間関係が抜き差しならなくなるんですよ。そうすると、旅行行く時も、じゃあ一緒に行くかって。そうなって行くでしょ。

 

そうしたら、面白いことが起きたんですよ。皆さんもこれから経験する人が多いんじゃないかと思うんだけど、会社っていうのは今大きく言って、いわゆるスペシャリストを作るよりも、色んな部署を経験させて、その中で仕事を選んでいくっていうことがあるでしょ。

 

ところが、奥田さんはね、毎晩毎晩ねジブリに行くうちにね、宮崎駿ともそうなんだけど、ジブリとも抜き差し出来ない関係が作られちゃって、挙げ句の果てどうなったかというとですね、奥田さんの最大の特徴ってね、ある年からずっと映画部なんですよ。今日に至るまで。そこからみんなも外に出そうとしたし、奥田さんも時にはね、外に出たいと考えたかもしれないけれど、出られなくなっちゃったんですよ。

 

出られなくなった結果、なんともうすぐ定年なんですけどね(笑)ここまでずーっとジブリ担当の映画部の人になっちゃったんですよ。これは非常に珍しいケースですよね。

 

中村:いないですね。奥田さんは一回も迷ったことはないんですか?

 

奥田:あんまりないですね。

 

鈴木:ていうのか、これしか出来ない。

 

中村:(笑)

 

鈴木:知純さんなんかはどう思いました?

 

中村:僕は鈴木さんの話聞いて、一個自分の奥田さんと過ごした時間を思い出したんですけど、男鹿和雄さんを僕らの特番に出そうと、口説かなきゃいけない時。

 

男鹿和雄さんっていう人はテレビ大嫌い。カメラを向けられると、15分蹴られてると思うっていうくらい大嫌いな人で。テレビの人と喋るのが一番嫌だから、テレビ局となんかやりたくないっていうところから始まって。

 

特番出るか出ないかって口説きに行く時、奥田さん一緒に来てくれて。「話してごらんよ」って言って僕が色々話したと。で、話す中で

テレビの番組にああしてくれ、こうしてくれ、動いてくれっていうのが本当に嫌で。日本テレビはそういうことしないし、日本テレビの言ってることって絶対違うことだから、日本テレビを信じてもらえればっていうことをずっとしてたんです。

 

その時に奥田さんがですね、僕に向かってもの凄く怒って。「知純さ、日本テレビってなんだよ?」って。「日本テレビに出て欲しいんじゃなくて、誰が出て欲しいの?これ。知純が出て欲しいんじゃないの?」って言われたんです。

 

で、僕はその時にですね、奥田さんってこうやってジブリと仕事をしてきたんだって凄いわかって。

 

鈴木:なるほど。

 

中村:大事な日なんですよ。未だにそれ、なんか言われるとそれ言うけど。奥田さんの肩書は奥田さんっていう話と、今の話はすごい繋がるのがあって。

 

その時も「そうです。僕が出て欲しいんです」って言って、その場で「わかりました」って言ってくれたんですよね、男鹿さんが。だからそれはよく思い出しますね。

 

奥田:今言われて思い出した。言った言った。

 

中村:凄い怖かったですよ。あの時奥田さん。

 

鈴木:奥田さんはそういうことでいうと、個人名で仕事をしたってことですよね。

 

奥田:そうですね。

 

鈴木:日テレの看板はあるにせよ。奥田さんの口から「日テレとしては」って聞いたことがないですね。

 

---

 

鈴木:僕宣伝やる時に役に立ったのは、奥田さんなんですよ。実は。奥田さんってね、世の中の流れに沿って生きてる人なんですよ。

 

どういうことかっていったら、まだみんなが騒いでない時からね、ドンキホーテ行ってたしね。

 

(会場、笑い)

 

鈴木:僕なんか連れてかれるわけですよ。そうすると、なんなんだここは?ってなるわけでしょ。奥田さんが何に興味を持っていくのかっていうのは、僕にとってはすごい役に立った。だって奥田さんがやってること調べれば、いま流行ってることだから。僕自身はそういうの興味なかったから。

 

だから僕の場合ね、自分の感覚で仕事したことないんですよね。ある意味で。いつも取材。何がいまどうなってるのかっていうことは、聞かないとわからない。でも、大衆心理がいまどこにあるかは、奥田さんを見ていれば大体わかる。

 

勉強の出来る人ってね、ある混沌があったらその中から色んな要素を引っ張りだして、それである考え方作るでしょ。僕これってね、実は良い方法とは思わないんですよ。

 

さっきの奥田さんの話っていうのはね、一個一個個別に覚えちゃうんですよ。すごい数になるでしょ。でも仕事をやっていく時に、宣伝をやっていくときに大事なのはそっちの方。いまあれが具体的にどうなってるって。だと思いますよ。から、街歩いてね色んなものを見ているのが一番大きいんじゃないの。

 

そうすると、僕なんかも言ってたんだけど、奥田さんから何が得られるかっていうとね、生ネタなんですよ。新聞だとか雑誌だとかテレビで報道されるってね、大体流行ったからでしょ。それじゃ遅いわけ。テレビとか新聞とか雑誌に載る、ネットもそうだけど、大体それの半年前に本当に何かが起きてるわけ。それを見つけた方がいいよね。たぶん。

 

中村:でも今ほとんど検索世代だから、本物を見に行くとか、本当は確かめに行くとか、生で見に行くとかって、する・しないじゃなくて、自然としない機会が増えちゃう。

 

鈴木:それでもいいんですよね。ただ遅れてますよってことなんですよ。それだと。誰かがアップしたものってその時点で遅いから。それ以前のものを見ないと。と、僕なんか思いますけどね。

 

女性:ありがとうございました。

 

中村:じゃ最後でいいのかな。じゃムロフシ。

 

ムロフシ:お話ありがとうございました。ムロフシシュウヘイと申します。お二人は今までたくさんお仕事をされていて、たくさんの作品に

関わられたと思うんですけど、その中でもこういう仕事、この作品はこういうことが出来たから楽しかった、こういうことを感じられたからこの仕事は楽しかったなっていうのがあれば教えていただけると嬉しいです。

 

鈴木:僕はね、全部忘れちゃうんですよ。忘れた方がいいから。覚えてたらロクなことにならない。成功譚にしがみついたら終わりだから。と思いますよ。だから常に初心に戻って、もう一回最初から考えたらいい。という気がします。

 

ムロフシ:ありがとうございます。

 

鈴木:はい。頑張って下さい!

 

中村:本日はありがとうございました。