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ポッドキャスト版「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」「未来授業」の文字起こしをやっています。「未来授業」は2020年4月分からです。文字起こししてほしいものがあれば、ツイッターのDMに連絡下さい→https://twitter.com/hatake4633

<未来授業>星野ルネさん 第4回「半歩(はんぽ)ゆずる」

2020年5月28日配信の「未来授業」です。

www.tfm.co

 

ーナレーションー

今週の講師は、漫画家・星野ルネさんです。

 

星野さんは、カメルーン育ち関西育ち。自身の体験を綴ったコミックエッセイ「アフリカ少年が日本で育った結果」は、シリーズ化され人気を集めています。

 

グローバル化が進む中でも、私たちの国際的なコミュニケーションスキルは、決して豊かとは言えません。

 

言葉の壁や価値観を越えて、人と人がコミュニケーションを深めるために必要なこととは?

 

未来授業4時間目、テーマは「半歩(はんぽ)ゆずる」

 

星野:やっぱ一番大切なことは、自分が正しいという思い込みをしているということですよね。やっぱり。

 

みんな自分と違う文化圏にあるものとかを見ると、「アイツは間違ってる」とか「これ、おかしい」と言い始めるんだけど、出来ることなら、「アイツはおかしい」「アイツは間違ってる」っていう言葉を自分の中で禁止にして欲しいんですよね。その言葉を使ってると、何も発展もしないし、成長もしないし、多様性なんか絶対理解しようがないですよね。

 

「アイツの言ってることはよくわかんないけど、向こうの言ってることも合ってるかもしれない」とか、「俺の言ってることは正しいと思ってるんだけど、間違ってるかもしれない」っていう、自分が正しいと思い込んでることを疑うっていうことと、相手が間違ってると思ってる、本当に間違ってるのかどうか確かめてみるということ。「アイツ間違ってると思ってたけど、本当かな?話聞いてみよう」みたいな。

 

自分の確信をちょっと疑ってみて、相手を間違ってると思ってるようなことを、ちょっと合ってるかもしれないという可能性を考えてみる。日本でいう「半歩ゆずる」ということ。「半歩ゆずる精神」というか。それが一番大事ですよね。お互い許し合う。ちょっと話聞いてみるというか。そういうことじゃないかなと思いますね。自分は。

 

いま情報化社会で、ニュースサイトだったりテレビやラジオや色んな方法で手に入るんですけど、その情報っていうのは完璧な情報って絶対入ってこないんですよね。あくまでキッカケが手に入るだけなんですよね。そういう情報っていうのは。

 

そこだけで終わらせないで、積極的に自分が気になった場所には自分の足で行ってみるとか、直接話に行ってみるとか、どんどん行動して、学んで反省して、その自分の伝えたいことを人に伝えてっていう。頭の中で作り上げていくものが今多いので、それは便利なんだけど、本当に大切なものって手に入らないんで。行動力を失っちゃったりするんですよね。それだけだと。

 

だから、ぜひ行動力。思い立ったら行動する。行ってみる。話を聞いてみる。やってみる。話し合ってみる。伝えてみるっていう行動を大事にする人間になって欲しいし、そういう人生を生きて欲しいなと僕は思います。

 

ーナレーションー

そして星野さんの最新刊が発売されたばかりです。タイトルは「星野ルネのワンダフル・ワールド・ワーズ!まんが アフリカ少年が見つけた 世界のことわざ大集合」。

 

世界のことわざをエッセイと漫画で楽しく紹介しています。

 

『ウキウキしている日のウサギは、罠にかかる』これはブルキナファソのことわざ。「良いことにはとかく邪魔が入りやすい。油断は大敵」という意味です。

 

『斧は忘れる。木は忘れない』こちらはジンバブエのことわざ。「自分がしたことは忘れるが、されたことは忘れない」という意味だそうです。

 

星野:これは世界中のことわざを紹介する漫画なんですけど、ことわざを紹介しつつ、そのことわざがどういう意味の内容なのか、どこの国のことわざなのかっていうのを紹介しつつ、ことわざに関連するような僕の体験談も半分紹介してる。

 

ことわざ紹介プラス僕の体験談を紹介する、半分エッセイで半分ことわざの紹介みたいな漫画になってます。それで世界中のことわざを100個近くは収録されていると思うんですけど、そういう文化とかも学べるような漫画になってます。

 

例えば、「称賛よりもプディング」ということわざ。これヨーロッパ地方のことわざなんですけど、これは日本の「花より団子」と同じ意味ですね。要するに、口先ばかりの褒め言葉より、実際に役に立つものや食べられるものがあった方が良い、ということわざ。これは日本のことわざと意味が似てるんですけど。

 

こういった僕らが日本で普段聞くようなことわざと同じような意味のことわざ、結構世界中にあったりするんですよ。たぶん、世界中のことわざを見たけど、日本でも同じことわざあるな、というものしかなかったです。

 

結局、全く違う文化圏であっても、同じようなことわざがあるんだと。人間が生きている間に考えてることって、結構同じなんだなってことがすごいわかる。

 

この本を通して、他の国の文化の違いもわかるんだけど、みんな考えてることとかってことは、結構共通してるんだなっていうのが本を一冊読んで読んでいくと、なんとなく見えてくる。実際、発見もありますし。というか、楽しくことわざを学びながら、ちょっと世界を旅した気分になれるみたいな感じではありますね。