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ポッドキャスト版「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」「未来授業」の文字起こしをやっています。「未来授業」は2020年4月分からです。文字起こししてほしいものがあれば、ツイッターのDMに連絡下さい→https://twitter.com/hatake4633

<未来授業>武藤真祐さん 第4回「手術すらいらない医療」

2020年6月4日配信の「未来授業」です。

www.tfm.co.jp

 

ーナレーションー

今週の講師は、株式会社インテグリティ・ヘルスケア代表取締役・会長の武藤真祐さん。

 

現役のドクターで、オンライン診療システム「YaDoc(ヤードック)」のサービスを提供をする起業家でもありますが、その活動の原点は「在宅医療」だったそうです。

 

東日本大震災の直後に、宮城県石巻市に在宅医療の拠点を作るなど、地域医療の課題に向き合う中、その延長線上にあったのが、オンライン診療をはじめとしたテクノロジーを活用した医療でした。

 

未来授業4時間目、最後はIT・AI・5Gなど、これから加速度的に発展していく技術が、医療の分野に何をもたらすのか、武藤さんの考えをお聞きします。テーマは「手術すらいらない医療」

 

武藤:いくつか新しい技術の向かう方向というのはあると思っています。

 

3つのポイントですね。予防と一般的な疾患の管理と、最後、手術とか大きな医学的な介入をしなければいけない。そこの3点において、新しいテクノロジーというのは有用だと思っています。

 

まず、予防に関しては、例えば私が、今日ものすごい飲んでですね、グダグタになって高血圧の薬を飲んでいるとした場合に、明日グダグタの状態で頭痛いなーと思って飲む薬の効き方と、今日は非常に健康で夜8時に寝て、明日は朝からジョギングをした、みたいな時に飲む薬の効き方というのは、間違い中違うはずなんです。

 

従って、僕は「リアルワードデータ」という言い方をするんですけど、要は、本当の実社会の中でのデータをキチンと分析をして、その私の体に相応しいような運動であるとか、食事の仕方であるとか、もしくは、この生活が続いていけば、一定の割合で糖尿病になってしまうので、ならないようにするためにはどうすればいいか。私がどうしたらいいか、というのを考えていく必要というのはあるんですが、今のテクノロジーでは、そこまでの情報収集も出来なければ、集まってくる情報が足りないが故にですね、分析をしてどうしたらいいかを教えてくれるものっていうのは、まだ生まれてないんですね。ほとんど。

 

従って、5Gであるとか、体にチップが埋まるような状況なのかはわかりませんけども、ありとあらゆる生体情報を取ってくることによって、今の私に相応しい予防、もしくは、健康であるということを作ってくれる時代になるのかなと。

 

要は、新しい技術があって、私に相応しい体の在り方や幸福な在り方というものが、どんどんどんどんと究極的にはカスタマイズされていくと。そこには当然、体の血液の情報であるとか、その先には脳波とか何かしらの情報伝達物質と呼ばれるような、そういったものが行き来をして脳というのは動くわけですが、そこの解明が更に進むと、人間の脳をハックするみたいなことというのが学問として生まれてくると思うんですね。危ない世界ですけども、そこには向かっていると。

 

従って、幸せとか悪い状態にならないようにするということにおいては、新しい技術というのは非常に活躍をすると。これが1点目です。

 

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武藤:2点目の疾患管理においては、最初に申したことに近いんですが、糖尿病を持っていた場合に、糖尿病というのは血糖が上がった状態だったり、上がり下がりが激しい状態なので、一番適正に血糖値を抑える、低い状態に保つためには、究極的には自分の体の中にポンプが取り付けられていて、インスリンがその状況に応じて出されて、常に血糖値を一定化させるとか、もっともっとマイクロマネージメントが出来るように新しい技術があれば出来るようになってきますので、そういう意味では究極的には、病気に仮になったとしても、どんどんと進行することがない。重症化予防に向かうのであれば、一つの良い点かなと思います。

 

最後に、もし何か起きた場合、手術などをすらようなことがあろうかと思いますが、これも最近海外で進んでますけど、遠隔手術ですね。これこそ技術の推移がないとですね、何か失敗した時に人は死んでしまいますので、ここにおいてはロボット工学であるとか、AIを使った予測ですよね。

 

例えば、この血管を切った時に何が起きるかとか、そういったことも含めて、ありとあらゆる予測をしながら、遠隔手術はしていくことになると思いますし、もしくは、手術をしなくても実際に何かを飲み込むだけで、それがどこかの部位に行って治療をするとか、遠隔のモニタリング、つまりロボット技術の推移ですよね。そういったことも5Gが進むと、完全にリアルタイムに様々な巨大なデータが送られてきることが出来ますので、そういった意味では良い方向にテクノロジーが使われていけば、こういったことも夢ではないのかなと思います。