2008年11月11日配信の「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」です。
https://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol58.mp3
ーナレーションー
「CHANGE」を唱えた一人の黒人が大統領になり、世界の危険な変化に警鐘を鳴らし続けてきた一人とキャスターが亡くなった11月のはじめ。
れんが屋にやってきたのは、映画『崖の上のポニョ』のオープニングを飾る「海のおかあさん」を歌ったオペラ歌手、林正子さんです。
2008年11月4日配信の「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」です。
https://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol57.mp3
鈴木
あのね、確かにその通りなんですけど、もうすぐ出来ちゃうわけでしょ?大概そうなんですけど、辛いんですよね。完成して欲しくないっていう気持ちがどっかにあるんですよ。
土屋
え?
鈴木
僕、いつもそうなんですよ。だって終わっちゃうわけでしょ?この間が。それが終わることはわかってるんだけれど、それを迎える日までは辛いんですよ。いま0号っていうのが六月二十三日。数えたら、もうあと一ヶ月ちょっとでしょ?本当にこの間をどうやって自分を充実させて生きるかっていうことをいま一生懸命考えてるんですけどね。なんか死を宣告された気分みたいなんですよね。出来たものを人に見せないといけないでしょ?これは辛いですよね。どっかにあるんですよね。それ。見せたいっていう気分と見せたくないっていう気分、両方あって。いまはどっちかっていうと、見せたくないっていう気分(笑)何でですかね?毎回そうです。何でもそうなんじゃないですかね。楽しみに待ってることって、そこへ辿り着くまでは楽しいけれど、もう始まっちゃうと「あれ?こんなんだっけ?」ってよくあるじゃないですか。
土屋
完成しちゃったら、ゴールですもんね。
鈴木
見ちゃったら終わりだもんね。
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2008年10月28日配信の「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」です。
https://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol56.mp3
鈴木
五十才?
はい。五十です。
鈴木
ちょうど十才違うんで。
男は還暦っていうのがあるじゃないですか。
鈴木
この間なったんです。
鈴木さん、そうじゃないですか。六十才になると暦が回る、元に戻るっていうことで還暦。男はちゃんちゃんこを着せられるわけじゃないですか。何故か知らないですけど。そうなった時に僕はいま五十なんですけど、あと十年あるんですよ。そのイベントまで。避けて通れないイベントまで。六十までの十年間がすっごい大事だなと思って。安土桃山の時代、織田信長の時代だったら人生五十年だから死んじゃってるんですよね。だからあの時代だったら、「ああ、CHAGE寿命だったな」ですけど、いまそういうわけにいかないじゃないですか。
鈴木
長いですよ。
僕らの直属の先輩でも、六十才の人がコンサートツアーをドーンとやってらっしゃる。「ロックだぜ!」とかやってるわけじゃないですか。
鈴木
僕は六十になったら歳をとると思ってたんですよ。ならない。
それは十年年下の僕から言わせると、有り難い言葉ですね。
鈴木
で、僕は悟ったんですよ。人間っていうのはたぶん明日死ぬっていう一日前、初めて歳をとるんじゃないかって。
ーナレーションー
秋も深まった日曜日の夜、れんが屋にはなんだか温かい笑い声が響いています。
今夜、れんが屋を訪れたのは、そんな深まる秋のような色づく秋のような方。あのCHAGE&ASKAのCHAGEさんです。
2008年9月30日配信の「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」です。
https://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol52.mp3
鈴木
でも僕タイガースが好きだったんですよ。
奥田
中日じゃなくて?(笑)
鈴木
いやいや(笑)ゴールデン・カップスも好きだったんだけど、タイガース好きでしたね。
谷山
どんなところが好きだったんですか?
鈴木
ジュリーが好きだったの。ちょうどその時18なんだけど、「あ、日本にこういうのが出てきた」っていうので嬉しくて。ただそれだけですけどね。
谷山
じゃあ同じくらいですね。
鈴木
ジュリーと同い年なんですよ(笑)
谷山
あ、そうなんだ!
奥田
今度、ジュリー祭りってあるんですよ。
谷山
え、いつ?
奥田
11月かな。あれ僕見に行きたいなって(笑)
鈴木
どの歌が一番好きだっだんですか。ジュリー。
谷山
「美しき愛の掟」です。
(ここで歌を歌う)
ーナレーションー
また一つ季節が巡って、いつの間にか秋も深まった9月最後の日曜日。れんが屋には懐かしい1960年代のタイガースの歌がこだましていました。
鈴木
奥田さんはテンプターズ?
奥田
いや、僕スパイダース。
鈴木
あ、スパイダースか。
奥田
「あの時君は若かった」とかね。
(みんなで歌を歌う)
鈴木
ショーケンとかはああいうのはダメだったんですか?
奥田
ーナレーションー
ちょっと肌寒くなってきて、人肌恋しい秋の夜。れんが屋はなんだか不思議な温かさに包まれています。
谷山
私ね、生まれて初めて買ったレコードって、三田明さんの「カリブの花」っていう。
奥田
ませてたんですね。ドキドキしちゃって買いに行けなかったですもん。
谷山
レコードを?
奥田
レコード屋に行って、本当は買いたかったのにタイトルが恥ずかしくて(笑)
鈴木
(笑)
谷山
男の子だからでしょ?
奥田
そう。初めて買ったのは、SLの絵のドーナツ版をね(笑)
鈴木
(笑)
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2008年9月16日放送の「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』です。
https://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol50.mp3
鈴木
そんなわけでいっぱい観てるんですよ、僕。僕が学生ですから40年ぐらい前なんじゃないですかね。ちょっとわかんないですけど。そういう年号って全然覚えられない方なので。ヒット作はもう全部。
山田
もう始まってるんですか?(笑)
鈴木
山田さんの場合は、僕の勝手な思いですよ?どこかに常に道徳っていう問題があるんですよ。失われつつある。それの蘇らせ方が凄い絶妙で。今の時代を見て話を作るっていうのは、山田さんの専売特許だったんですよ。だから僕なんかはそれをテレビその他で観て、ずいぶん勉強した世代ですよね。実に捉えてらっしゃるんで。
ついでだから言っちゃいますけど、山田さんのファンだったっていうのもあって山田さんに二回ぐらいシナリオを依頼に行ってるんですよ。釣れなく断られました(笑)
山田
いやいや。恐れ多くて。
鈴木
いやいや、とんでもない!(笑)
ーナレーションー
この番組は、ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホームエンターテインメント、読売新聞。“Dream Skyward"JAL、"街のホットステーション"ローソン、アサヒ飲料の提供でお送りします。
鈴木
依田っちさ、泣いちゃったの?
依田
ちょっと不覚にもっていうか(笑)もう今思い出すだけでもヤバいんですよ。
鈴木
え?なんで?
依田
僕は早くも2回目なんですけど、1回目はとにかく圧倒されて、正直何がなんだかわからないまま終わっちゃったんですよ。実は。で、整理出来なくて、どこかで早く2回目を観たいなと思ったのが1回目の後の状態だったんです。これは鈴木さんの宣伝お陰というか、せいで、とにかく何の情報もないじゃないですか。いっぺんに色んな情報が押し寄せてきたわけですよ。あれが。
それで2回目を観て。宮崎さんって、ずっとおっしゃってることがあるわけですよ。それはですね、、、
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※服部:汗まみれのプロデューサー
※伊平・細川:鈴木さんの部下。ポニョでは宣伝担当。
※星野:星野康二。スタジオジブリの社長。
鈴木
夏真っ盛り。ベネチアの鈴木です。凄く暑いです。
細川
藤巻さん藤岡さんは、ちなみに今日『崖の上のポニョ』のTシャツを着て、ポニョをちょっと歌ったんですね。
鈴木
ベネチアはね、来るたびにいつも思います。この街は浅草観音だと。
星野
5分後とかにもう一回かけていいですかね?
細川
人々がみんな元気ですね。8:30にはみんな活動をしていて。凄く開放的で。
鈴木
サン・マルコの広場に行ったんですよ。そこでお茶を飲んでいたら、楽団の人が僕らを見つけて「上を向いて歩こう」を演奏してくれました。凄く嬉しかったですね。僕なんか手を振ったりして。
星野
暑い。ひたすら暑い。
細川
藤岡さんの面白い発言は、お土産さんが何百店舗とあるんですね。「この街に本当に必要なものは何もない」と言ってました。
鈴木
宮さんは藤岡藤巻を見た途端に「のぞみちゃんは来てないな」って、来てないことがわかると残念な声を出していました。
伊平
私はビデオを回していました。途中で大事な時に電池が無くなってしまって。
細川
ここはどこにいるの?みたいな状況にポーンと私と伊平さんがレッドカーペットのところに。
細川
どうもすいません。私あの、、、
細川
生まれて初めて足が震えました。
鈴木
そして鳩が飛んでいます。
鈴木
良い写真がいっぱい撮れました。これは後で送りますから、ぜひホームページに。
ーナレーションー
この番組は、ウォルト・ディズニー・ホームエンターテインメント、読売新聞、「Dream Skyward」JAL、「街のホットステーション」ローソン、アサヒ飲料の提供でお送りします。