鈴木敏夫のジブリ汗まみれを文字起こしするブログ

ポッドキャスト版「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」の文字起こしをやっています。https://twitter.com/hatake4633

宮崎駿監督の恩人の娘、堀田百合子さんがれんが屋へ  ゲスト:堀田百合子さん

2008年10月7日配信の鈴木敏夫ジブリ汗まみれです。

http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol53.mp3

 

宮崎スタジオジブリ宮崎吾朗です。堀田善衛さんの展示会にですね協力してもらえないか、というお話を百合子さんから頂いたのがちょうど去年のもうちょっと早かったんですかね。そこから我々に何が出来るのかということを考えた結果、もしジブリ堀田善衛さんの作品を原作に映画を作るとしたら、どうなるんだろうっていうものを描いてみようと。

 

ーナレーションー

宮崎吾朗監督が制作を担当、父親の駿監督もポスターを描き下ろし、講演会を行うこの展覧会。一体何が展示されているんでしょう。

 

司会:堀田百合子さんに一言お願いしたいと思います。

 

堀田:早いもので亡くなって10年ということなんですけど、ジブリさんには今回素晴らしい展示をしていただきまして私としては本当に有り難く思っております。宮崎吾朗さんのご苦労が忍ばれる作品でございます。皆さまじっくり観ていただきたいと思います。

 

ーナレーションー

堀田善衛展 スタジオジブリが描く乱世。」

 

展覧会のパンフレットには、こんな宮崎駿監督の言葉が記されています。「潮に流されて自分の位置がわからなくなったとき、僕は何度も堀田さんに助けられた。」

 

今夜、レンガ屋を訪れたのはそんな堀田善衛さんの娘、堀田百合子さんです。

 

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「鈴木さんにも分かるネットの未来」をテーマに(後編) ゲスト:川上量生さん、依田謙一さん、堅田真人さん

2015年7月27日配信の「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」です。

http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol379.mp3

 

ーナレーションー

 

鈴木敏夫ジブリ汗まみれ。

 

今週もドワンゴ会長の川上量生さんお迎えして、「鈴木さんにも分かるネットの未来」についてお送りします。

 

川上さんは、IT関連企業ドワンゴを創業して、オンラインゲームの開発からニコニコ動画の運営まで幅広く活動され、ネット社会に影響を与えてきました。また現在は株式会社角川ドワンゴ代表取締役社長でもあります。

 

そんな川上さんから見たネット社会の未来とは?

 

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「鈴木さんにも分かるネットの未来」をテーマに(前編) ゲスト:川上量生さん、依田謙一さん、堅田真人さん

2015年7月27日配信の「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」です。

http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol378.mp3

 

ーナレーションー

 

鈴木敏夫ジブリ汗まみれ。

 

今週と来週の2週にわたり、ドワンゴ会長川上量生さんを迎えて、お送りします。

 

テーマは「鈴木さんにも分かるネットの未来」。まずはこんなお話から。

 

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「戯作者銘々伝」アフタートークショー 司会:井上麻矢さん

2015年7月27日配信の「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」です。

http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol377.mp3

 

井上:皆様お待たせしました。戦後七十年特別アフタートークショー、今回はスタジオジブリの取締役であり、プロデューサーであられます鈴木敏夫さんをお招きして、色々お話聞いて参りたいと思います。私こまつ座の井上と申します。どうぞよろしくお願い致します。

 

ではたくさん訊きたいことも個人的にありますので、鈴木プロデューサーをお迎えしたいと思いますので、拍手でお迎え下さればと思います。どうぞ。

 

(会場、拍手)

 

井上:どうぞ、お座り下さいませ。今ちょっと眩しいんです。

 

鈴木:全く顔が見えないんですよね。顔が見えないんですよ、こちらから。

 

井上:いま鈴木さんがお出になられたときに笑いがあったのは、この作務衣のせいでしょうか?

 

ーナレーションー

 

鈴木敏夫ジブリ汗まみれ。

 

今週は、14日までこまつ座で上演された井上ひさし原案、東憲司の新作書き下ろし『戯作者銘々伝』のアフタートークショーの模様をお送りします。

 

司会進行は、井上ひさしさんの三女でこまつ座代表取締役社長の井上麻矢さん。テーマは「戦争を2度と起こさないということ」。まずはこんなお話から。

 

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「人を育てる極意とは、そしてプロデューサーとしてジャーナリスティックに客観的にあるべきこととは」ゲスト:渡辺真理さん

2015年7月27日配信の「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」です。

http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol376.mp3

 

鈴木宮崎駿が保育園の映画を作りたいって言い出したんですよ。それで僕、前々からそういう話聞いてたんで「いいんじゃないですか?」と。

 

で、その主役として宗介という男の子がいるけれど、ポニョという女の子が海からやってくる。で、保育園を舞台の話なんだと。そういうことを彼から言われてやっていたらですね、中々進捗状況がよろしくなくて、いつまで経っても出来ないんですよ。

 

で、とある日、彼深刻な話をするときは、僕の部屋に来てドアを閉めるんですけど、ほとんど閉めたことのないドアを閉めてね。「鈴木さん、保育園を作りたくなった」と(笑)

 

渡辺:保育園をですか?そのままをですか?

 

鈴木:はい。それで僕ね「だから保育園の映画作ってるんですよね?」っていったら「いや、本物だ」っていうんですよね。

 

渡辺:なるほど。

 

鈴木:本物ってどういうこと?って(笑)そうしたら、ジブリのスタジオがあって、その裏側に彼のアトリエがあってその隣に土地が今度空くと。そこに保育園を作ってみたい。

 

なんでかっていったら、特にアニメーションっていう仕事は女性が多く働いていて、結婚して子供が産まれると。その子たちのための保育園なんだと。それはそれで良かったんだけど、僕が心配になったのはですね、映画の方なんですよ(笑)

 

渡辺:(笑)

 

鈴木:絵コンテっていうのがあって、彼はシナリオがなくていきなり描いちゃう人で。今まさに保育園の話になろうとしてたんですよ。そうしたら、実際に保育園作ることになったから、「鈴木さん、もうこの映画保育園の話はなしだよ」って言い出してね(笑)それでどうするんすか!?っていう。

 

渡辺:どうなっていくんですか?それで。

 

鈴木:それでどうしようってことになってね(笑)色々相談されるっていう。そんなことがあったんですよね。

 

ーナレーションー

 

鈴木敏夫ジブリ汗まみれ。

 

今週は、フリーアナウンサー渡辺真理さんをインタビュアーに迎え「人を育てる極意とは、そしてプロデューサーとしてジャーナリスティックに客観的にあるべきこととは」をテーマにお送りします。

 

(このインタビューの記事の一部は、中学・高校の教員向けに発行される「レインボーニュース」に掲載されています)

 

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学術講演会「スタジオジブリの30年~歴史と継承」の模様をお送りします。ゲスト:與那覇潤さん

2014年12月17日配信の「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」です。

http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol347.mp3

 

ーナレーションー

 

今週は、10月3日に鈴木さんの出身地、愛知県の愛知県立大学で行われた学術講演会「スタジオジブリの30年〜歴史と継承」の模様をお送りします。

 

インタビュアーは『帝国の残影 兵士・小津安二郎の昭和史』『中国化する日本 日中「文明の衝突」ー千年史』などの著作者、若き歴史学者であり、現在愛知県立大学日本文化学部准教授の與那覇潤さんです。

 

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養老孟司×川上量生 対談の模様をお送りします。 出演:養老孟司さん、川上量生さん

2014年10月10日の「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」です。

http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol337.mp3

 

ーナレーションー

 

今週は、8月4日に発売された「AERAスタジオジブリプロデューサー鈴木敏夫特別編集長号の企画で実現した養老孟司×川上量生の模様をお送りします。

 

養老孟司さんは、文化や伝統、社会制度、言語、伝統、心など、人のあらゆる営みは脳という器官の構造に対応しているという「唯脳論」を提唱し、2003年に刊行された『バカの壁』がベストセラー第一位となった解剖学者であり、東京大学名誉教授です。

 

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