鈴木敏夫のジブリ汗まみれを文字起こしするブログ

ポッドキャスト版「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」の文字起こしをやっています。https://twitter.com/hatake4633

「風に吹かれて~スタジオジブリ鈴木敏夫・エピソード0」ゲスト:渋谷陽一

2013年9月4日配信の「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」です。

http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol283.mp3

 

ーナレーションー

先日、中央公論新社から発売された、ナウシカから風立ちぬまでのジブリ30年の歴史を鈴木さんが語り尽くした本、『風に吹かれて』。インタビュアーはロッキング・オン代表の渋谷陽一さんです。

 

今夜は、その中から鈴木さんの幼少時代から宮崎駿監督、高畑勲監督との運命の出会いを果たすまでの物語をお送りします。

 

題して、「風に吹かれて~スタジオジブリ鈴木敏夫・エピソード0」

 

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「風立ちぬ」のお話を聞くため、ロッキング•オン代表の渋谷陽一さんがれんが屋を訪ねました。

2013年6月26日配信の「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」です。

http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol275.mp3

 

ーナレーションー

今夜、れんが屋を訪れたのは、ロッキング•オン代表の渋谷陽一さん。

 

雑誌『CUT』のインタビューで、この夏公開される宮崎駿監督最新作『風立ちぬ』のお話を聞くため、鈴木さんのもとを訪ねました。

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渋谷陽一さんがれんが屋へ!

2008年11月25日配信の「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」です。

http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol60.mp3

 

渋谷アメリカ公開っていつ頃なんですか?

 

鈴木:来年の3月。

 

渋谷:どれぐらいの規模でやるんですか?

 

鈴木:今度はね、然るべき人に頼んだんで、かなり大掛かりに。

 

渋谷:それで何某か形になると、かなり色んなことが楽になりますね。

 

鈴木:これから面白くなりますね。僕もどうしようかなと思ったんだけど、スピルバーグのプロデューサーのキャシーっていう女性に。まぁやることは凄いですよね。

 

渋谷:ああ、そうですか。

 

鈴木:うん。とにかく彼女に頼んだことが大成功で。ある問題を巡って蹇々轟々(けんけんごうごう)やってるときに彼女が登場すれば、全てが5秒で結論が出ると。

 

渋谷:恐ろしい〜(笑)

 

鈴木:キャシー・ケネディさんっていうんですけどね、美人なんですよ。

 

渋谷:いいですね。

 

鈴木:シナリオも僕らが読んでもよくわからないけど、『E.T.』書いた人がシナリオを書いてくれて。

 

渋谷:へー!

 

鈴木:メリッサっていう女性かな。これが非常に良い本が出来たっていって。英語のわかる人はみんな言いますね。

 

ーナレーションー

ポニョはいよいよ海外へ。そんな気分も高まる夜、一人の熱烈なポニョファンがれんが屋を訪れました。

 

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乱世の羅針盤...堀田善衛を敬愛する宮崎駿のことば 出演:宮崎駿

2008年10月21日配信の「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」です。

http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol55.mp3

 

ーナレーションー

世界中の株が暴落して世界から悲鳴が聞こえてきた日、静かな秋の光に包まれた神奈川近代文学館では、ある展覧会が開かれていました。

 

堀田善衛展 スタジオジブリが描く乱世」

 

司会:本日は堀田善衛展記念講演会にご来場くださいまして、誠にありがとうございます。只今からアニメーション映画監督の宮崎駿さんをお迎えして、ご講演をいただきます。

 

ーナレーションー

10月11日土曜日、展覧会場では堀田さんを敬愛する宮崎駿監督の講演会が開かれました。

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あなたは作家 堀田善衛を知っていますか? ゲスト:堀田百合子さん

2008年10月14日配信の鈴木敏夫ジブリ汗まみれです。

http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol54.mp3

 

 

 ーナレーションー

 堀田善衛。1918年富山県生まれ。1951年小説『広場の孤独』他の作品で芥川賞を受賞。その後ヨーロッパ、アラブ、中国、日本、中世、近代、現代、様々な国や時代を俯瞰する視点で独自の作風の作品を発表し続ける。

 

一方、映画『モスラ』の脚本に参加。晩年には彼を慕うジブリ宮崎駿監督、鈴木プロデューサーと親交を温める。1998年没。没後10年にあたるこの秋、10月4日から横浜の神奈川近代文学館で「堀田善衛展 スタジオジブリが描く乱世」が始まる。

 

折りしも、世界中の経済システムがあっという間に壊れて、本当に乱世がやってきてしまったこの一週間。でも近代文学館の建つ横浜の港が見える丘公園は、のどかな秋の日差しに包まれていました。

 

宮崎吾朗宮崎吾朗です。堀田さんの本の『路上の人』もそうですけど、あれはカソリックカソリックの権力のもとで生まれてくる異端を絡めた話ですよね。そうすると、主義主張、理念、そういったもので人は動かされる一方で、それがあるが故にものすごく悲惨なことも同時に起きる。やっぱり人はそれに左右されるし、それに準じていく人も沢山出る。それでいいのかっていうのがものすごい強烈な堀田さんの主張ですよね。どっちが良いとか悪いとかじゃなくて、人が生きてくことそのものが1番大事なんだと。平安時代末期で世の中大変だろうが、とにかく生きてる人は生きてかなきゃいけないんだから、みたいなことを一方で書かれていて。こういう考え方が今大事かなっていうことを思ったりしますね。

 

ーナレーションー

 あなたは、堀田善衛を知っていますか?

 

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宮崎駿監督の恩人の娘、堀田百合子さんがれんが屋へ  ゲスト:堀田百合子さん

2008年10月7日配信の鈴木敏夫ジブリ汗まみれです。

http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol53.mp3

 

宮崎スタジオジブリ宮崎吾朗です。堀田善衛さんの展示会にですね協力してもらえないか、というお話を百合子さんから頂いたのがちょうど去年のもうちょっと早かったんですかね。そこから我々に何が出来るのかということを考えた結果、もしジブリ堀田善衛さんの作品を原作に映画を作るとしたら、どうなるんだろうっていうものを描いてみようと。

 

ーナレーションー

宮崎吾朗監督が制作を担当、父親の駿監督もポスターを描き下ろし、講演会を行うこの展覧会。一体何が展示されているんでしょう。

 

司会:堀田百合子さんに一言お願いしたいと思います。

 

堀田:早いもので亡くなって10年ということなんですけど、ジブリさんには今回素晴らしい展示をしていただきまして私としては本当に有り難く思っております。宮崎吾朗さんのご苦労が忍ばれる作品でございます。皆さまじっくり観ていただきたいと思います。

 

ーナレーションー

堀田善衛展 スタジオジブリが描く乱世。」

 

展覧会のパンフレットには、こんな宮崎駿監督の言葉が記されています。「潮に流されて自分の位置がわからなくなったとき、僕は何度も堀田さんに助けられた。」

 

今夜、レンガ屋を訪れたのはそんな堀田善衛さんの娘、堀田百合子さんです。

 

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「鈴木さんにも分かるネットの未来」をテーマに(後編) ゲスト:川上量生さん、依田謙一さん、堅田真人さん

2015年7月27日配信の「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」です。

http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol379.mp3

 

ーナレーションー

 

鈴木敏夫ジブリ汗まみれ。

 

今週もドワンゴ会長の川上量生さんお迎えして、「鈴木さんにも分かるネットの未来」についてお送りします。

 

川上さんは、IT関連企業ドワンゴを創業して、オンラインゲームの開発からニコニコ動画の運営まで幅広く活動され、ネット社会に影響を与えてきました。また現在は株式会社角川ドワンゴ代表取締役社長でもあります。

 

そんな川上さんから見たネット社会の未来とは?

 

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