鈴木敏夫のジブリ汗まみれを文字起こしするブログ

ポッドキャスト版「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」の文字起こしをやっています。https://twitter.com/hatake4633

文化講演会 鈴木敏夫トークショー「私を変えた出会い」 司会:海賀美代子さん

2015年4月15日配信の「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」です。

http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol366.mp3

 

鈴木:僕は親父とお袋がすごい映画ファンで、親父が日本映画だったんですよ。お袋が洋画。だからお袋が映画行こうっていうと、僕と行くんですけど、007とかもっと古くなるとベン・ハーとかエル・シドとか。親父が映画行こうってなると座頭市とか眠狂四郎とか。

 

よくお袋と親父が意見の食い違いというのか、お袋は絶対日本映画は観ないんですよ。お袋はよく言ってました。「なんでお父さんは座頭市とかあんな汚ったない映画」っていって。「映画っていうのは、金がかかってないとダメだ!」って(笑)ウチのお袋がよく言ってたのを覚えてるんですけどね。

 

司会:じゃあ両極端な和と洋を観るお父さんとお母さんがいらっしゃったから、両方を観ることが出来たってことですよね?

 

鈴木:そうなんですよ。だから引き裂かれましたよね。気がついたら両方好きになってて。2人とも娯楽映画好きでしたから、古き良き映画の時代に親父とお袋に変わりばんこに映画に連れて行ってもらったっていう経験が、後にこういう仕事に就くときに役に立ったんでしょうかね。

 

ーナレーションー

 

鈴木敏夫ジブリ汗まみれ。4月に入り、新天地の旅立ちにワクワク、ソワソワする人や新たな目標を掲げ、邁進していこうとする人。また、新しい出会いに胸踊る人など春は心機一転のチャンスのときです。

 

そこで今週は長崎で行われた「JTフォーラム 人のときを想う」文化講演会『鈴木敏夫トークショー「私を変えた出会い」』の模様をお送りしします。

 

 鈴木:映画は毎週のように観に行ったんですよ、僕。毎週のように観ると同時に小学校の3年くらいから1人で観に行くようになってたんですよね。

 

司会:はぁーー。

 

鈴木:観て面白い。で、それを職業にしたいかと言ったら、その気分はなかったですね。面白いものだから楽しみたい。でも作る側になったら、大変だろうなっていうのは何となく予感があったんですよ。

 

司会:はい。

 

鈴木:だから作ろうっていう気はなかったですね。

 

司会:じゃあ東京に出てこられたときも、夢として映画というものが何か体にあったわけではなく?

 

鈴木:だって観てた方が面白いじゃないですか?皆さんがそうであるように。作る方は大変ですよ、やっぱり。

 

司会:ええ、ええ。

 

鈴木:子供の頃、直感で思ったことは作る方は大変だろう。観てる側の方がいいよねっていう気分は正しかったですね。自信をもって言いますけどね、自分が何本くらい関わったんだろう。20本くらい作ったと思うんですけど、20本作って色んな監督と色々やりますよね?でも出来上がった映画観ても、ああこれは良い映画だな、楽しかったって1度も思ったことないんですよ。

 

司会:ほんとですか?

 

鈴木:だってそれはそうですよ。あそこは上手くいったとか、ここは相変わらずダメだな、とか思うのはそういうことばかりで。しばらくすると、そういうことなくなるだろうと思っていて。例えばナウシカ。作ってもう30年経つんですよ。その時は僕はまだ30代。30年経って新しくブルーレイっていうのを作らないといけなくて、あるとき30年ぶりに映画を観たんですよね。

 

司会:はい。

  

鈴木:30年経ったから色んなこと忘れて、もしかしたら楽しめるかもしれない。

 

司会:純粋に。

 

鈴木:そう。そう思って観たら、いきなり「あ、このシーンやったのアイツだよな」って。例えば、宮崎駿とその人が喧嘩したな、とか、全部思い出しちゃうんですよ。そうすると、純粋に楽しめないんですね。

 

司会:ええ。

 

鈴木:だから僕はジブリについて、1番わかってない人間なんですよ。たぶん。

 

司会:いまおっしゃっていた作品から、実際にジブリに入ってやっていくことになるんですよね?最初は徳間書店に入社をされて、それがどういうキッカケでジブリで制作に携わることになるという風につながるんでしょう?

 

鈴木:それは簡単なんですよ。僕は出版社でしたから、アニメーションの雑誌っていうのをやりまして、その雑誌で宮崎駿高畑勲と出会うわけですよね。で、特に宮崎駿の方なんですけど、今でこそ名作として皆さんご覧になってると思いますけれど、『ルパン三世 カリオストロの城』。これがですね、好きな方今だと多いんですけど、当時映画館で封切って、お客さん全く来なかったんですよ。

 

司会:はあーー。

 

鈴木:ほんとに。そうなるといくら周りで「面白い」「いいよ」って言ってもお客さん来ないと話にならないでしょ?カリオストロの城って興行的に大失敗作なんです。

 

で、何が起きたかというと、宮崎駿は仕事を失うんですよ。あるアニメーション会社にいたんですけど、そこも辞めざるを得なくなって。本人はこれからどうやって生きていこうかなって悩んでたんですよ。カリオストロの城を作り終えたのがが38ですから、39から40まで2年間くらい本当に仕事なくて。

 

で、僕は雑誌をやってましたから「漫画でもやりませんか?」っていって出来たのが『風の谷のナウシカ』。で、彼も生活もしなきゃいけないじゃないですか?漫画を描くだけで食っていけるかっていう問題とか、そういう深刻な問題があって。

 

司会:今なら想像できない状況ですけど。

 

鈴木:そうなんですよ。自分で映画を作った。しかしその映画は僕らの業界でいうコケちゃったっていうやつだから。普通でいうと、二度と映画監督の機会は与えられないんですよ。だから後できくと、宮崎駿はその時ものすごく落ち込んでたらしいんですよね。

 

で、僕が「漫画やりませんか?」っていって、彼が飛びついたんですね。やることないから。それでナウシカの漫画を描こうと。

 

いま喋りながら気づいたことがあるんですけど、彼がナウシカっていうものをやりたいんだと。へえーなんて言ってて。で、ある日電話があったんですよ。「鈴木さん、ちょっと来てくれない?」って。会社じゃなくて自分で部屋を借りて、そこで漫画の作業をやっていたんですけど、見本が出来たから見てほしいんだと。言い出したら聞かない人なんで、今もそうなんですけど昔からわがままなんですよ。僕がいろんな仕事を抱えているとか全く配慮しない人で。

 

司会:(笑)

 

鈴木:しょうがないから行ったじゃないですか。「見て見て」っていうんです。何かなと思ったら、ナウシカの漫画3種類置いてあったんですよ。漫画をご覧になってる方はわかるかと思いますが、物凄い緻密な漫画なんですよ。まずそれが置いてあったんです。1番右の方をみたら、スカスカなんですよ。ほとんど絵が描きこんでない。そうしたら宮さんが1番右のスカスカのやつは、松本零士タイプなんだっていうんですよ。わかりますかね?松本零士さんって有名な漫画家さんいますよね。ヤマトを描いたりとか銀河鉄道999描いたり。

 

司会:素晴らしい方ですね。

 

鈴木宮崎駿が言ったのは、「零士さんタイプだったら、1日に20から30枚描ける」って言うんですよ。で、1番左見たらすんごい緻密に描いてるんですよ。「宮さん、こっちだったらどうなんですか?」って訊いたら「1日1枚描けるかどうかわかんない」って言い出したんですよ。で、真ん中見たらその中間の絵があるんですよ。たぶん考えたんですね。生活のためには1番右でいかなきゃいけないって(笑)

 

司会:ええ、ええ。

 

鈴木:でもね、僕もあんまりお金払える立場になかったんで、彼の生活っていったって少しくらい蓄えあるだろう、とか色々思ってたんですけど、今考えるとほんと大変だったんですね。

 

それで「鈴木さん、どれか選んでよ」って言うんです。人間って面白いもんですね。宮さんが生活で苦しんでるとか、映画失敗してこれからどうしていこうか悩んでるって、僕にとっては関係ないことなんですよ。知ったこっちゃない。

 

司会:ええ。

 

鈴木:だから僕は簡単に「色んな漫画あるけれど、この緻密な絵は誰もやったことがない。これでしょ」って言ったら今考えると、「じゃあそうしましょ」じゃなかったんですよ。非常に苦しそうな顔で「やっぱりこれか」と。見ちゃったんだから、これですよね。何か宮さんが躊躇ってるんですよね。でも僕には関係ないですよね。知ったこっちゃないもん。

 

司会:でもそれは徳間書店の編集長時代に行かれてるわけですよね?

 

鈴木:そうですそうです。

 

司会:ということは、ちゃんと生産性あって描いていただかなくちゃいけないわけですよね?

 

鈴木:いやアニメーション雑誌でしょ?だから漫画を連載するっていうのは、彼のために考えたんですよ、僕。

 

司会:はい。

 

鈴木:漫画はなくたって良かったんですよ。だから彼にページを提供するんだから、どうせやるんだったらちゃんとしたものをやってもらった方がいい。その程度に考えたんですよね。

 

それで後に彼が非常に苦しむことになるんですけど。でも今振り返ると、あれを選んでおいて良かったですよね。

 

司会:本当ですよね。

 

鈴木:簡単にやってたら、名作にならなかったんですよ。で、そうこうするうちに世の中ってそういう時代だったんですけれど、徳間書店の社長で徳間康快っていう人がいまして、その人が英語が出来ない人なんですよ。英語が出来ないくせに横文字が好きだったんですよ。

 

司会:(笑)

 

鈴木:ちょっと話が横道に逸れるんですけど、後に僕らディズニーっていうところと一緒に仕事をやることになるじゃないですか。ディズニーって僕らが付き合ったとき、1番偉い人がマイケル・アイズナーっていう名前だったんですよ。この人がCEOって社長とか会長より偉いみたいなんです。次に社長っていうのがいたんです。この人がマイケル・オービッツっていうんですよ。で、僕らの担当者がワールドワイドに世界中のビデオを担当してる人でコイツがマイケル・ジョンソンっていったんですよ。そうしたら徳間康快が僕に「ディズニーでは名字がマイケルのやつが出世するんだな!」って。

 

司会:(笑)

 

鈴木:ぼく訂正したんですよ?「あのー下の名前です」って。マイケルが名字だと思ってるんですよ。日本人と同じで。

 

司会:はい。

 

鈴木:マイケル・オービッツっていったら、マイケルが名字で名前がオービッツだと思ってたんですよ。で、マイケル・アイズナー、マイケル・ジョンソン。色々言ったんですけど、全然ダメな人でね。で、後に僕ら『天空の城ラピュタ』って作るじゃないですか?

 

司会:はい。

 

鈴木:これも発音出来ないんですよ。「社長、今度の映画です。『天空の城ラピュタ』っていうんです。」って言ったら、「わかった。ラピュータだな」。

 

司会:そこ伸びてしまうんですね(笑)

 

鈴木:ラプータとか、もうわけわかんないんですよ!英語が弱いくせにこれからの時代、出版が出版だけでやっていくのは難しいんだと。で、俺は考えたんだと。出版と映像、そして音楽。めずらしく正しい英語を言ったんですよ。これからはメディアミックスの時代だって。何か良い案あったら持ってこいって言い出したんですよ。

 

司会:はい。 

 

鈴木:それで僕はこのナウシカを映画にしましょうってやったんですよ。それでね、今だから言えるんですけど、さっきの話でわかるでしょ?宮崎駿カリオストロの城は、映画はコケたわけですよ。みんな知ってるわけですよ。宮崎駿の作品はダメだって。ところが、この徳間康快っていう人が知らなかったんですよ。

 

司会:はーー。ええ。

 

鈴木:知らなかったから、僕は社長にこの宮崎駿っていうのは凄いんだと。凄いんだっていうことを言いまくって、徳間康快が「そんなに凄いのか?」っていうから「一度会わせろ」って普通だったらなるじゃないですか?

 

司会:そうですね。

 

鈴木:これは若い方には役に立つことだから声を大にして言いたいんだけど、宮崎駿っていう人はすごい素直な人で。ちょっと話が横道に逸れますが。思ったことを全部口にする。

 

司会:ああ。

 

鈴木:率直な人なんですよ。僕ね会わせちゃマズイって思ったんですよ。

 

司会:(笑)

 

鈴木:わかります?

 

司会:わかりますわかります。

 

鈴木:会わせたらせっかくの話が壊れると思ったんですよ。宮崎駿って凄く良い人なんですよ。ほんとに。何か心配事が起きると、涙流して心配する人だし。素直だしね。普通に喋ると大物に見えないんですよ。だから会わちゃいけないって思ったんです。

 

何やったかというと、「社長、実はナウシカの映画を決めていただいて、本人は真剣にどういう映画にするか考えている。社長がすぐ会いたいっていう気持ちもわかりますけど、今とにかく映画を作ることに専念したい。こういうことを言ってるんですよ」って言ったら社長も、「おう。なかなか見上げたやつだな」って。

 

司会:(笑)

 

鈴木:そういうことになるじゃないですか。

 

司会:宮崎監督をプロデュースすることもなさってるってことですもんね?

 

鈴木:というのか、いかに宮崎駿が凄いかってことを僕は色々言ったんですよ。それで社長に会うたびに「いま宮さんがこういうことを言っています」って言い続けるんですよ。で、実際には会わせないんですよ。

 

司会:はー。

 

鈴木:そうすると何が起こるかわかります?宮崎駿がこんなことを言っているっていうのが出てくると、立派なことばっかり出てくるでしよ?段々、妄想が膨らんでくるんですね。

 

司会:ああ、そうでしょうね!

 

鈴木:そうすると益々徳間康快の方も「ちょっと会いたいな」っことになるじゃないですか?僕は「ちょっと待ってください。いま映画に専念しております」って。

 

僕考えてたんです。会わせるのは映画が出来上がったあと。映画が出来上がって、評判が良くしかもお客さんが来たあと。そうすれば、社長の方だってどんな人に会っても喜ぶと思ったんですよ。

 

司会:そうですね。

 

鈴木:それで一切会わせないで、おかげさまでお客さんもいっぱい来て、映画も評価されてそれで会うんです。会ったときに徳間康快も一緒に食事をしたんですけれども、「アイツはなかなかの奴だな」「アイツがナウシカを作ったんだな?」「そうです」「アイツ、大物だな」言い出したんですよ。

 

司会:(笑)

 

鈴木:何で大物って言われたかという、「アイツは思ったことを全て口にする」と。「大物になる奴は素直だな」って言い出したんですよ。僕の作戦が成功したんですよ。

 

司会:ほんとですね!作戦勝ち。

 

---

 

鈴木:高畑さんっていうのが79歳。なにしろ、かぐや姫が完成したのが78ですから。

 

司会:そうですね。

 

鈴木:僕は当然、作っている途中で死ぬと思っていたんですよね。 

 

司会:(笑)

 

鈴木:やっぱり凄いですねー。死なないんですよ。

 

司会:はい。もちろんです。

 

鈴木:『風立ちぬ』の方の宮崎駿が73かな。そういうことで2人ともお年を召してきて。こんなことを2人に言ったら怒っちゃうんでしょうけど、映画監督っていうのはそういうもんですよ。わがまま。もうどうしようもない。本当に人間としては最低ですね。

 

司会:いやいやいや(笑)でもその方たちを上手くとりまとめて映画をたくさん、、

 

鈴木:いやそれはね、人間として立派だからですよ。

 

司会:いやいや。自分で言っちゃいました(笑)

 

鈴木:あれね、わがままな人たちでしょ?そういう人たちと付き合ってると立派になってくるんですよ。それは自分でわかりましたね。

 

司会:わかりましたか(笑)

 

鈴木:だんだん「あ、俺って立派になってるなー」って(笑)まぁそんな2人でしょ?僕のアシスタントで白木さんっていうのがいて、僕のいないところで宮崎駿に言ってくれたらしいんですよ。宮崎さんもそうだけど高畑さんも好き放題言ってると。鈴木さんは大変じゃないかと。お兄ちゃん2人がそんなことばっかり言って、末っ子の鈴木さんが本当に苦労されてるって宮崎駿に言ったら、宮崎駿っていうのはやっぱり凄いですね。作家なんですよ。そういうときに考えることが普通の人とは違う。何が違うかというと、「白木さん。それは違う。鈴木さんは末っ子の弟なんかじゃない。僕ら2人のお父さんなんだ」。

 

(会場、笑い)

 

司会:お父さんになってしまいましたか(笑)

 

鈴木:もう良い加減にしてほしいですよね!(笑)

 

司会:(笑)

 

鈴木:やっぱりあの自由さが支えてるんでしょうね。僕は苦労ばかりですよね。なんつって(笑)

 

---

 

司会:ここで皆様から本当にたくさんのご質問を頂いておりますので、スピーディーにいくつかお答えいただきましょう。

 

鈴木:はい、わかりました。

 

司会:62歳男性無職の方から頂きました。「仕事の中で意見の違う人々をどうやってまとめるんですか?仕事の最後の形のためには、異なる意見は排除しますか?」

 

鈴木:しません。

 

司会:お。しません?

 

鈴木:で、長ーく話し合うんですよ。自分は喋らない。自分が思ってることを誰かが言うのを待つんです。

 

司会:これはちょっと、、

 

鈴木:で、出るじゃないですか?大体2時間くらい喋ってると出てくるんですよ。そうしたら「それ!」って言うんです。

 

司会:それでパシっ決まる? 

 

鈴木:先に言っちゃダメ。はい。

 

司会:じゃあ続いて参ります。46歳男性サラリーマンの方から頂きました。「宮崎・高畑両監督と長く付き合われる中で殴ってやりたいと思ったことはありますか?また抱きしめてあげたいと思ったことはありますか?それはどんなときだったでしょうか?」

 

鈴木:2つともないですよね。殴ってやりたいとは思わないですよ。

 

司会:ほうほう。

 

鈴木:殺したいと思った。

 

司会:えー!この上を行きました(笑)それはどんなときでしたか?ちなみに。

 

鈴木:だってもうわがままだらけでしょ?しょうがないじゃないですか。抱きしめたいなんてカケラも思わないですよ。

 

(会場、笑い)

 

司会:カケラも。

 

鈴木:はい。

 

司会:わかりました。じゃあ続いて63歳男性会社員の方から頂きました。「鈴木さんご本人がこれからおこなっていきたいこと、目標は?」

 

鈴木:僕ねずーっと2人のために生きてきたんですよ。

 

司会:うーん。

 

鈴木:自分のために生きたいなって。実は宮崎駿が引退のときにそう思ったんですよ。ところがどうも引退しないんですよね、もう。だからいま困ってます!

 

司会:困ってます!ということですが、きっとこれから色んなものを届けて下さると思いますので、みんなで見ていきたいと思います。では最後にお集まりいただいた皆様にメッセージを頂いて終わりたいと思います。

 

鈴木:え!メッセージ?(笑)

 

司会:はい!よろしくお願い致します。

 

鈴木:長崎は今日も雨だった(笑)

 

(会場、笑い)

 

鈴木:いや本当に今日は僕と同年代くらいの方が多いと思いますけど、好きなことをやったらいいですよね。本当にそう思います。僕が1番出来ないことなんで、皆さんへ。

 

司会:はい!ありがとうございました。スタジオジブリ代表取締役プロデューサー鈴木敏夫さんでした。ありがとうございました!どうぞ大きな拍手でお送りください。

 

鈴木:どうもありがとうございました。

 

ーナレーションー

 

今夜の鈴木さんのお話いかがだったでしょうか。改めて運命的な出会いとは、その人の生き方を変えてゆく、ということをを感じました。

 

さて、来週は「思い出のマーニー」ブルーレイ&DVD発売記念!米林宏昌vs高橋大輔トークショーをお送りします。お楽しみに。